FacebookとTwitterはフォロワー獲得広告がありますが、Instagramにはそれに該当するものがありません。
そのような中でフォロワーを広告で増やす方法を試したのですが、この方法がいいんじゃないかと感じたので共有します。

Instagramアカウントのテーマを決める。

まずInstagramのアカウントのテーマを決めます。
これはフォロワーを増やしたいから以前に、SNS運用の基本です。
特にInstagramは「嫌いなものは見たくない」人が多いので、バラバラなテーマの投稿はフォロワーを逃がす可能性があります。
一覧を見たときに、これはどういうテーマ（コンセプトと言ってもいいです）のアカウントなのかわかるようにしてください。

人が写っているものと写っていないものでも好き嫌いがあるようなので、自撮りの写真をメインで使うのか、一切使わないのかぐらいのメリハリがあるといいと思います。
飲食系も同様です。

投稿頻度を確保する。

そして一定期間、投稿を行います。
理想は毎日投稿です。テーマは統一してください。

投稿を広告にする。

投稿を広告として配信します。
予算は期間で設定します。
対象も最初に設定します。配信先はInstagramのみにします。
そしてその期間に投稿した都度広告として設定していきます。

広告は「クリック目的」にして、リンク先はInstagramアカウントのホームページに設定し、「フォローする」をボタンとして選びます。

最適化を利用

期間で予算を設定し、投稿を毎日広告にしていくのは最適化をうまく活用するためです。
この方法だと各投稿がまんべんなくインプレッションが確保されるわけではありません。かなり差が出ます。
また「クリック」されやすい投稿と、「フォロー」されやすい投稿は必ずしも一致しないため、クリックされるけどフォローにつながらないことも時にはあります。
しかし投稿を見て「フォローする」ボタンを押しているので、相性がいいです。

Instagram好きな人はページに行くと離脱しやすい

デジタル広告でウェブサイトに誘導するとエンゲージメント率が低いという経験をした方は多いと思います。
それは内容がマッチしていないなども原因としてありますが、そもそもInstagramを見ているときはその中で楽しみたい人が多いのではないかと思います。
ですから、すごい広告とサイトがマッチしていても、離脱はそれなりの割合で起こります。

しかし、InstagramからInstagramに飛ばすわけなので、この理由を消せます。

CPCとCPFの関係

CPC（クリック単価＝広告費用÷クリック数）
CPF（フォロー単価＝広告費用÷フォロワー獲得数）
CVR（コンバージョン率、ここではフォロー率、フォロワー獲得数÷クリック数）
CPC÷CVR=CPF　となります。
CPF>CPCと必ずなります。

ここでCPAを思い出しましょう。
CPAは広告費用÷コンバージョン数　です。
つまりコンバージョン率に連動し、CPC÷コンバージョン率ともなります。
広告費用が1万円、クリック率が1%、CPM（1000インプレッション当たりの単価）が500円、コンバージョン率が2%とします。

この場合、2万インプレッション、200クリックとなり、CPCは50円、CPAは2,500円となりますね。

コンバージョン率はどう頑張っても数％です。

しかし同じ環境であるフォロー率はその数倍～10倍ぐらいになります。

上記の例で行くと、
フォロー率が20%だとCPFは250円
フォロー率が50%だとCPFは100円
となります。

そしてクリックしてフォローしてくれればその後も接触を持てるので価値は高いです。

このCPFを下げ、フォロー率をあげるコツは最初に書いたように統一したテーマで日々投稿することです。
同じような「好きな投稿」が並んでいるので、フォロー意欲があがり、フォロワーが増えます。

実績

最近実施した案件での実績は下記のようになっています。
CPC100円でCPF250円、10万円の広告で400フォロワー獲得
CPC30円でCPF60円、2万円の広告で300以上のフォロワー獲得

このようにCPCとCPFで大きな差が出ないのが特徴です。
CPAならCPCの数十倍にはなりますよね？

過去にはこの方法以外でフォロワー獲得を図っていましたが、どうしてもCPFが数百円～1000円ぐらいになることが多かったです。
50万円かけても1000件程度しかフォロワーが増えないことがほとんどでした。
「広告」として投稿と切り離してそれだけ受託して行うと、投稿との相性もよくなくうまくいきません。
中の運用する人と広告を運用する人が対等な関係で協議し、連携するとうまくいきます。

CPFが500円だと正直高くて、なかなか実施できませんが、100円～300円程度であれば効果も出やすいため意義があります。

意欲＋知恵＝高パフォーマンスになるのがSNSの運用ですが、定量的には仮ながら、最適化可能なように多くのクリエイティブを投入することでより成果があがります。