古沢良太 Ryota Kosawa

脚本書き。

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マガジン

  • シナリオ『コンフィデンスマンJP』

    連続ドラマ『コンフィデンスマンJP』シナリオ集。 全10話。

最近の記事

テグ紀行

 10月半ば。韓国テグは東京より一足先に秋本番であって、空は高く澄んでいた。  毎年都合が合わず辞退していたアジアドラマカンファレンスにようやく参加してきたのだ。  日本、韓国、中国、タイ、シンガポールなどアジアのドラマ脚本家や製作者たちが意見交換する場である。  ほぼ一日中ホテルのホールでシンポジウムが続く。どれも考えさせられるものばかりではあるのだが、僕は一日早く帰国するためこのままでは観光するタイミングがないと気づき、街歩き好きとしては我慢ならず、こっそり抜け出した。

    • 『ミックス。』地上波放送

       映画『ミックス。』が、20日(土)、夜9時より放送となります。  2015年の石川淳一監督との『エイプリルフールズ』のあと、もう一本映画をというお話をいただき、いろいろな案を考えるなかで、卓球の男女混合ダブルス(ミックス)を題材にしたロマンティックコメディーに行きつきました。私卓球好きですし、「これから卓球が来る!」と踏んでいたので。  当時僕は、トリッキーな構成やどんでん返しのある物語ばかり書いていて、それに飽きていたこともあり、もっとストレートにお客さんの心にまっすぐ届

      • 8月6日

          恥ずかしながらわたくしの誕生日ということで、電子書籍のシナリオ『ミックス。』、漫画『ネコの手は借りません。』の半額セールを本日8月6日から1週間することになりました。(『コンフィデンスマンJP』はまだ出たばかりで購入してくださった方に申し訳ないので除外していただきました。)ebookJapan、kindle、BookLive!にて行われます。  などと言いながら、誕生日を祝われるのが昔から苦手。  8月6日はご存知のように広島に原爆が投下された日であって、当然ながら追悼

        • 構成の鬼

           脚本を勉強した者にとってはまさしく巨星堕つ。  橋本忍さんが亡くなられた。  雲の上のその上のそのまた上くらいの存在なので、むろんお目にかかれたことなどないけれど、特に構成はこの方から学んだと思っている。  『切腹』の観客の興味を引き続ける時間操作。  『砂の器』の情報の出し方、省略の仕方。  『生きる』の後半、時間を一気に飛ばして謎解きにしてゆくところ。  しびれる。  密室劇や会話劇を書くときは、今もたいてい『羅生門』を見直す。『悪童』や『コンフィデンスマンJP』の最終

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        • シナリオ『コンフィデンスマンJP』
          古沢良太 Ryota Kosawa
          ¥1,800

        記事

          シナリオ『コンフィデンスマンJP』

           このnoteというサイトを使ってみようと思ったのは、創作物の発表の場としてプラットフォームに出来るかもしれないと思ったからです。  脚本や雑文や絵や漫画など思うまま書いたものをここにあげて、楽しんでくださる皆さんとの小さな庭のようになったら素敵だなと。  試みに、連続ドラマ『コンフィデンスマンJP』のシナリオ全10話を有料公開します。  電子書籍での発売も予定しているのですが、noteでは校閲前の、撮影現場で使った台本をそのまま掲載します。  誤字や表現の間違いなど、気にな

          シナリオ『コンフィデンスマンJP』

          シナリオ『コンフィデンスマンJP』の世界へようこそ

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          #10「コンフィデンスマン編」

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          #9「スポーツ編」

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          #8「美のカリスマ編」

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          #7「家族編」

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          #6「古代遺跡編」

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          #5「スーパードクター編」

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          #4「映画マニア編」

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          #3「美術商編」

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          #2「リゾート王編」

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          『コンフィデンスマンJP』#10

           最終話「コンフィデンスマン編」ご視聴ありがとうございました。  何といっても佐藤隆太さまさまです。  素晴らしかったですね。ゲストで来て、全編1対3をやり通さなければいけないという大変な役を短い撮影期間で見事にやり遂げてくださいました。佐藤さんでなければ現場が回らなかったろうと皆口々に言っておりました。本当に感謝です。  戸田菜穂さんも素敵でした。麿赤児さん、野間口徹さん、袴田吉彦さんら贅沢な方々が出てくださってありがたいです。  そうそう、バトラー役のマイケル・キダさん

          『コンフィデンスマンJP』#10