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火の街・火の星_Yokkaichi1971-2018

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四日市大気汚染・ぜんそく公害の時期に、市内で火星の観測をされていた鈴木壽壽子さんの記録、著者『ほしのふるさと』を手掛かりに、当時の大気汚染のありよう、彼女の火星観測の追体験に迫っ… もっと読む
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南極老人星

南極老人星

冬のもっとも寒い時期、
南の空に地を這うように顔を出す明るい星がある。
あまりに地平線に近すぎて、赤っぽく見えるその星、血色のいいご老人にたとえて、南極老人星とよばれ、長寿のしるしと言い習わされきた。

1/21深夜22:45、ウミガメ産卵の定着をめざし、いつも海岸清掃している、四日市市内吉崎海岸で写真に撮ってみた。
川をはさんで、石油精製コンビナートと向かい合うあたり……なんとも四日市らしい、

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火の街 星の断章(その1)

私たちの街・四日市にはプラネタリウムがある。もともと学校教育を支援する目的で作られたもので、多くの上映プログラムもお子さんに向けたもので、今日も、ポケモンとタイアップした番組が特に賑わっていた。
そんな中で異彩を放つプログラムに、字幕付き上映というのがある。 その上映を、館でのボランティア活動を終えてから見に行った。

星空を楽しむときに、かつては工場の排煙が妨げとなっていた。それを克服するために

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参考文献・取材先等(順次補充)

(文献)
「ほしのふるさと」のこころ (四日市市人権センター編)
ほしのふるさと (鈴木壽壽子著 1975 誠文堂新光社)
『天界』(東亜天文学会)

(取材先)
四日市市立博物館
四日市公害と環境未来館
国立国会図書館関西館
なのはな通信

星は、ある時『浮かび上がる』

8/1夕方。
昨夜に引き続き、四日市市内のコンビナート沿いへ出かけ、東の空から火星が出てくるのを待っていた。

夏の夕方のことである。日が沈んでも薄明は長く続き、19時になっても、空の雲はほんのり茜色になる程度。
そう、東の空には、厚いムクムクした雲がある。火星がその雲に隠されるかもな、と悪い予感を持ちつつ。

やがて、運河の対岸にある工場の、蒸留塔やタンクの周りに灯りが点きはじめる。それとほ

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火の街・火の星 Yokkaichi 2018

火星大接近の日に、四日市市内コンビナート近くにて、眺めました。
煌々として、なのに赤黒い。不思議な色の明るい星です。

第1コンビナート遠景(近鉄 海山道駅にて)

第1コンビナート 三菱化学の工場付近にて

第3コンビナートの遠景と(市内 羽津地区にて)
#火星大接近 #工場夜景 #平成最後の夏 #火星

昭和中期の夏の空(火の星 火の街 1971-2018 序ー2)

今から3回前の火星大接近の起きた、昭和46年、夏。
この年の大きな出来事でいえば、日本政府に環境庁ができたこと。前の年の秋に国会で公害関係の法律が一気に審議され(公害国会と言われました)、その担当官庁としてできたわけです。
https://www.erca.go.jp/yobou/taiki/rekishi/03_06.html

が、体制を作ったからといって、空気や、あるいは川や海が急に元の状態

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平成最後の夏、赤い星がやってくる(火の星 火の街 1971-2018 序-1)

宇宙の話題も、ここ数年で様変わりしたものですね。宇宙開発だとか惑星の有人探査だとか。先ごろも、火星の有人探査の計画が報じられていました。
実行するならば、2030年か2032年がタイムリミットになる、との意見が、関係者の間にあるとのこと。

人類が火星に降り立つ日:何年までに実現すべきかデッドラインを議論(bloomberg 2018/5/19)

タイムリミット、なんてなぜあるのか、わたしも一瞬

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本日のウネウネ

先ほど、天文ボランティアの仲間の方から教わりました。火星大接近が起こる前後の、火星や地球の動きの動画です。(国立天文台のHP)

真ん中の方で、水星の軌道がウネウネするのが……、いや!そこやなくて(*・ω・)ノ

けど……ウネウネしてるよなぁ、あぁ、やっぱりそっちへ目が行ってしまう……(^^;;

https://m.youtube.com/watch?v=XFHvfAW72fo&feat

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「火の星・火の星 」の参考資料である希少本「星のふるさと」を、環境未来館で見つけたのは去年の12月。残念ながら禁帯出なので、以来筆写してたんです。今日もゴソゴソノートしてたら、知人の職員さんが曰く。「その本、市内の方でしたらお貸しできますよ」……それを早く言ってください。。