火の街 星の断章(その1)

私たちの街・四日市にはプラネタリウムがある。もともと学校教育を支援する目的で作られたもので、多くの上映プログラムもお子さんに向けたもので、今日も、ポケモンとタイアップした番組が特に賑わっていた。
そんな中で異彩を放つプログラムに、字幕付き上映というのがある。 その上映を、館でのボランティア活動を終えてから見に行った。

星空を楽しむときに、かつては工場の排煙が妨げとなっていた。それを克服するために、国の法律が整えられ、この街も姿を変えていき、また人々の営みも独特のものが芽生えた。
今、障害者の社会参画の法律が整えられ、その試みのひとつとして、星空の楽しみへ、より多様な人がアクセスできるよう、一歩が始まっている。
この「字幕付き投影」試みは、まだ始まったばかり。
豊かなノウハウがあるわけでもなく、博物館の職員さんが字幕を打っておられる、という手作りの状態。
実際見てみても、字幕を見ながら星を探す、というのは、思いのほか難しいのを知った。改善には長い道のりとなりそう。

星空は変わりなくそこにあるのだけれど
この街で現れる課題は、日々変わっていく
それをどう解決し、参画する人を増やしていくのか……
この街で星を観ることの、意味なのたろうな、と思う。

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