「学習資料」虹いろ エネルギー(小学生・環境活動団体向けレクチャー資料) 前半

(はしがき)これは、小学生向けに1年間通した環境活動企画されているとある団体から、淡水魚保護をしている団体(亀山市の魚と子どものネットワーク)に依頼があり、行ったレクチャーの資料と原稿です。
太陽からの光が、地球に差し込み、どのように生き物たちのエネルギーになるか、を、光の色に注目して説明したものです。
所要時間、1時間を見込んでいます。(当日は、間に簡易分光器を工作する時間も設けていました……が、15分ほど超過したことも付け加えます)

(著作権など)
ここに掲げる文章や図表は、非営利の場合に限り、自由に利用してくださって構いません。
ただし、それぞれのパワーポイントは1ページを単位に使用くださるようお願いします。

引用時のクレジットは、「copyright 2019 はやしけいじ」にて。


(1ページ目)今日は、虹いろ エネルギーという題でお話します。
今日のお話の主人公の写真3枚、1ページ目の下に入れています。左側から、太陽の望遠鏡で撮った画像、虹、そして 海から取ったばかりの昆布、なのですが、この3つがどういうお話でつながるか、私にとってもちょっとした冒険です。しっかり案内したいと思いますので、質問あったら、そのときそのときに、いってくださいね。

(2ページ目)
前回、太陽メガネを作ったんでしたね。
私、話に聞いていただけなので、ちょっと見せてもらえますか?
では、せっかくだから、太陽見ましょうか?
太陽メガネでみるとき、注意してね、という話があったと思います。何でしたっけ?
そう、「メガネで目を覆ってから、太陽を見るように」こうしないと、太陽の強すぎる光で目が火傷します。これを星や太陽を見るのが趣味の人たちの間では、「目玉焼きになるぞ!」って言い習わしています……うれしくない目玉焼きだなあ。

とは言っても、1~2分なら太陽メガネを使えば見続けても大丈夫です。太陽の表面、注意深く見てみてください。ひょっとしたら、黒い点が見えるかも知れません。もし黒いが見えたら、その周りがモヤモヤっと周りより明るくなっているのが見えるかも知れませんね。
そして、色はどうですか?これはオレンジ色に見えるのかな?
後で教えてください。

(3ページ目)
いま太陽メガネで太陽を見たら、オレンジ色に見えましたが、
太陽ってどんな色でしょう?
皆さんの思い出せるのは、夕日の赤い色でしょうかね……うん?太陽メガネで見た色と違いますね。
実際の色はどんなのだろう……ランプの色を確かめる時に簡単な方法として白い紙をかざすのだそうです。
なのでこの紙に太陽の光を当てて見ましょうか、
当たり前、といえば当たり前なのですが、やっぱり白になりますね。お昼間、机の上や手元が明るいのは太陽の光が回り込んでいるからです。白い紙がこの色に見えるのは、太陽から白い光が届いているから、というわけです。

(4ページ目)
では、太陽から届いている白い光には、夕日のような赤い色や、太陽メガネで見たオレンジ色の光が混じっているのでしょうか。
確かめるために、ちょっとこんな道具を作ってきました。
コマの上の平らな所を、赤と緑と青とに塗り分けたものです。これを回したら、赤と緑と青を混ぜた色が見ることできるって考えた訳ですけど
……(小声で)うーん、上手く白になってくれるかな……
回してもらいましょうか!
ほら、白になってくれました。
と、いうことで、こうした色がバランスよく混ざると、白色になってくれると確かめられました。
では、太陽の光にはどんな光が混ざっているのか、分けてみましょうか。

(5ページ)
自然の力はすごいもので、何も道具を用意しなくても、太陽の光を色別に分けてくれることが、時々あります。
それが1つめの主人公、虹です。
虹の7色、言える人……大人の方でも、どうぞ!私も資料見直さないと7つ言えませんので、教えてもらえると助かります。アハハ。
紫、藍色、青、緑、黄色、橙色、赤、これで七色です。……外国、たとえば、アメリカとかだと6つだ、というらしいのですが、藍色と青とを分けなかったり、言葉の違いなのでしょうね。
さて、資料に載せた虹の色見本には、虹の7色の他に、紫の外側に二色、赤の外側に二色、四色書いておきました。これは目には見えない光の種類をお話ししたかったからです。
紫の外側には紫外線、そしてさらに外側にガンマ線、赤の外側には近赤外線と遠赤外線、他にも光の仲間に電波やX線もあるのですが、今日のお話には出番を用意できませんでしたので、欠席ということで、列の中でなく右上に囲ってあります。
……うーん、このギャグは不発だったか。
卒業アルバムで集合写真撮る日は休まないでくださいね、こんな風に上の方の欄外に四角く別の写真で貼られてしまいますから、て話は置いといて。

(6ページ目)
ということで、虹が出てくれれば、太陽の光を分けてみること出来ますが、
虹、最近見ました?
そう、いつでも見られる訳でありません。
ということで、虹いろに分ける道具を作ってみましょう。

(工作と休憩)
……後半に続く

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