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【全文無料】ミライドンexデッキ解説&環境考察~CLでの使用経緯

ポケカ買うならトレカキャンプ!どうもサイトウコウセイです。
今回第13回ラッシュCSにてミライドンでTOP8に入賞し、CL札幌でもそのままミライドンを使用し6-3でした。今回のCLは新弾の変幻の仮面発売から1週間後に開催されるという非常に珍しい大会だったという事もあった為、環境考察の推移、何故ミライドンを使用したのか、簡単なミライドンの解説を中心に書いていきます。


■使用したデッキリスト

4月29日ラッシュCS使用TOP8
CL札幌Day1使用6-3

■本デッキ使用までの過程

本章ではミライドンデッキを使用した過程を振り返ります。まずは発売前の変幻の仮面環境の振り返りからはじめていきたいと思います。

■CL札幌に臨む上での前提条件

今回のCLはいつものCLと違いDay2進出をしても次のCLの優先権を得られない為、TOP32以上かTOP4以上を狙う必要があります。TOP32の最低ラインは11勝3敗 TOP4の最低ラインは13勝3敗と考えるとDay1を9-0もしくは8-1で抜けられる可能性があるデッキを使う必要があり、環境が始まって間もないという事もあり、構築や考察が進みにくいと予想し、デッキタイプで有利になれるデッキを持ち込む事がいいのではないかと考えていました。

■変幻の仮面のカードリスト公開後の環境予想

変幻の仮面のカードリストが公開されまず注目したカードがこの3枚でした。

ファントム…
書いてる事が強すぎる
ルギアのアッセンブルスター前に盤面埋められた時は絶望しました


特にレガシーエネルギーはわかりやすくルギアに入れると強い事が明確だった為、クリムゾンヘイズまでの環境のトップシェアがリザードンだったという事もあり、リザードンにも有利なルギアがCL札幌の中でシェア1位になると予想しました。そしてドラパルトは書いてるワザは最強だという評価をしつつもどういう構築でまとめるのが強いかわからないという事もあり、自分たちで構築を研究しつつ、シティリーグの上位入賞リストなどが出るのを待ち、おはやし笛を手に入れたカビゴンLOはシェアトップのデッキに対して戦えるかを検証する事になりました。まず、ルギアは既存の構築ベースがある為、自分はルギアを新弾仕様にアップデートするという所からスタートしました。

■新弾環境1週目(4月27日~28日)

調整をしていく中でリザードンが既存の構築のままだと、ドラパルトとルギアに不利である事がわかり環境シェアはルギア、ドラパルト、ロスト軸デッキが中心になると予想しました。その中でどのデッキに対しても強く使えるカードがテツノカイナexである為、今回のCLではテツノカイナexを使用するデッキを使おうと考え、ルギアの対策カードである改造ハンマーやシンオウ神殿などを使われてもテツノカイナexを起動させる事ができる基本雷エネルギーを採用した未来ルギアを作り、4月28日に行われたメガネ杯に出場しました。

4月28日メガネ杯で使用した未来ルギア6-2
れーみん制作

メガネ杯で使用しそれなりの勝率は出せましたが、いくつかの課題も出ました。

  • デッキ単位で対策されているor対策カードを入れられている

  • どうしようもない事故

主に上記2つが挙げられますが、特に感じたのがかなり対策されてるなという印象が強く、特にシンオウ神殿はプレイングでケアする事が難しいカードという事もある為、CLに持ち込むには少し厳しいかなという評価でした。そんな中メガネ杯の休憩時間に練習をしていた所、東海地域の強豪チームである山賊のたこくん(@yuki_judge)に「コウセイさんこれ使ってみてよ」と言われて貰ったデッキがミライドンデッキでした。実際に使用してみるとドラパルトに有利だという事がわかりその段階でミライドンが環境でアツいデッキだという認識になりました。そしてその大会でミライドン3人のチームが準優勝だったという事もあり、本格的にミライドンの考察を始めました。

■新弾環境2週目(CL前日まで)

4月26日~28日にシティリーグが開催され現環境の概ねのシェア率が見えてきました。

ポケカブック参照

1週目の傾向として当初の予想との差はルギアよりドラパルトのシェアの方が高い事。そして日に日にリザードンexのシェアが下がっている事が見受けられました。28日のメガネ杯の翌日29日に東京で行われるラッシュCSに出場するため急遽帰宅しミライドンを作ることになりました。山賊が使用していた構築は既存の構築から新しい要素がかなり入っていた為、配信に映る可能性があり同じ構築だとリスト公開されると申し訳ないので、自分なりにアレンジして作ったのが1枚目のラッシュCSで使用したリストになります。そこから、その日の夜にはるn邸に行き練習を行い、そこでの練習で高勝率を上げる事が出来きた為検証も兼ねてラッシュCSでミライドンを使用しました。ラッシュCSでは強豪プレイヤーが多いなかTOP8に入る事が出来きました。

ポケカブック参照

その後シティリーグや自主大会の結果からドラパルトとルギアの圧倒的2強環境となりシェアも2つで50%近い数値になると予想しました。このデータ通りにいくとCLでドラパルトとルギアにあたる回数が4~5回になる可能性が高く、ドラパルトの勝率が高いと予想していた為、もっと当たる可能性があると考えました。そうなるとこの2デッキに対して有利が取れるミライドンデッキの立ち位置がかなり良いと考えCLでの使用を決断しました。

■CL当日

マッチング
1 ドラパルト ⚪︎
2 パオジアン ⚪︎
3 ロスバレ ×
4 ロスバレ ×
5 アルセリザ ⚪︎
6 ロスバレ ⚪︎
7 ドラパルト ⚪︎
8 ゲッコウガ ⚪︎
9 ピジョリザ ×
6-3

マッチングの結果です。想定とは大幅に異なるマッチングで途中諦めそうになりながらも、なんとか最終戦までいくことが出来き、最後のお相手のプレイマットがレシリザで少し嫌な予感がしつつスタートがヒトカゲだった時は頭を抱えました 笑 しっかりやられたら嫌な動きをされて順当に負けました。今回のCLでは多くの強豪プレイヤーがミライドンを使っており、負け越しから9-0まで幅広くいた為、Day1の9-0を狙えるデッキではあったもののマッチングなどでの振れ幅はあるなと感じました。デッキ選択としては後悔はないですが、少し考慮しきれていない部分があったとしたら、今回のCLがGWの札幌で行われるという所でした。GWの札幌は旅費も高く、更に前日が平日であり、飛行機でしか基本的に行けない為行くのが困難、GWという事もあり家族や友人との遊びよりポケカ!の3つの条件を満たせる猛者しか来ない事でした。会場に着くと普段のCLより知ってる顔のプレイヤーが沢山居てSM時代のCLを思い出し懐かしい気持ちになりました 笑 そうなるとメタゲームの進むスピードがいつもよりもう一段階早まっており、周りはミライドンが多く、ルギアが想定以上に少ないなという印象を受けました。GWだからという事もありそうですが、今後同じようなスケジュールでCLが行われる場合は考慮すべきだと学びました。

■デッキの各種カードの採用意図

今回使用したデッキリストを再掲します

今回全ての採用カードについてコメントはせず、特に説明が不要なものは一部割愛していきます。そしてこのデッキは先攻を取る前提で組んだデッキリストになるので、その前提で読んで頂ければと思います。(今後はミラーやロストが増加すると後手がよくなると思ってます。)

■採用意図

-ミライドンex-
2枚の構築が多いですが、個人的には3枚入れたいカードだと考え3枚採用しました。このデッキにおける負けパターンの一つとして最初のターンに雷ポケモンを並べられず、エレキジェネレーターやエネルギーなど必要なリソースを捨ててドローしないといけないというパターンがあります。ミライドンは一番スタートしたいポケモンでもあり初動で置けるとリソースを無駄なく使う事が出来るのでスタート率の増加も考え3枚採用しました。

-サンダー-
このカードの採用の有無はかなり検討しました。不要な対面が多いですが、チラチーノをダブルターボ付き110ダメージのごっつあんプリファイで倒せる事や未来カイナと対戦した時に230ラインが倒しやすい事、ドラパルト戦でベンチのかがやくフーディンがテツノツツミから出てきた時やハピナスexのラッキーに対して130ダメージのごっつあんプリファイで倒せる事、ミミッキュを倒せるカードであることなどを考えそのまま残す事にしましたが必須ではないと考えています。

-シャリタツ-
新弾が発売されて一番のミライドン強化カードです。このデッキは基本的にごっつあんプリファイでどんどんサイドを進めていくデッキなので、序盤はエレキジェネレーターを引き込む、ペパーや博士の研究、終盤はボスの指令などが必要になります。特に今までのミライドンは手札干渉に脆い部分もありましたが、終盤に盤面に置くことで干渉からの復帰がしやすくなるのもポイントです。ラッシュCSの予選最終戦の配信でその使い方をしたシーンがあるのでそちらもご覧頂ければとおもいます。4時間3分頃~

-ネストボール 4 ハイパーボール2-
ミライドンの説明と同様初動の動きを安定させる為に採用しています。枠があればもっと採用したいカード

-勇気のおまもり・ヘビーバトン-
勇気のおまもりは主にドラパルト戦で活躍するカードになります。HP280にすることで先にごっつあんプリファイを使うと1回の攻撃で倒しきれないので2回ワザを使う事が出来ます。ヘビーバトンは元々勇気のおまもりの2枚目でしたが、青天井系のデッキと対戦するときにないと苦しい展開になる事もありCLではヘビーバトンを採用した形となりました。

-ダブルターボエネルギー-
1枚や2枚の構築をよく見かけていましたが、このデッキのコンセプトとして最速でごっつあんプリファイを決めるという事もあり、手張りの価値を考えるとダブルターボが一番高いので3枚採用しました。森の封印石もあり好きなタイミングで持ってきやすい為2枚というのも納得できますが森の封印石は出来るだけ終盤に残しておきたいという事もあり使わずに済む可能性があるならそれが一番ベストな為、3枚採用になりました。

■その他採用候補カード

-モルペコ-
特性おやつさがしでエレキジェネレーター、しゅんそく、リスタート、きゃくよせなどが+1枚見れたり、盤面にエネルギーを貯めたいタイミングでワザひろってつけるを使うと非常に強力です。サンダーの枠をモルペコにするかかなり悩みましたが試行回数が少なかったこともあり、あると無難なサンダーを今回は採用しましたが、今後研究を進めるとモルペコになる可能性もあります。

-学習装置-
基本的に相手はテツノカイナに貼っているどうぐを剝がしたいので盤面に残りやすいと考えています。終盤のライチュウVのワザダイナミックスパークやミュウexのワザゲノムハックが使いやすくなります。

-ブーストエナジー未来-
テツノカイナやテツノツツミスタートの時に逃げやすくなったり、ルギアに対して3-3のごっつあんプリファイルートが取れるようになります。

-ナンジャモ-
このデッキは手札干渉カードがなく走りきる事をイメージしたので、採用は見送りましたが、ロストバレットなどへの勝率を上げたい場合は採用したいカードです。序盤にトラッシュしたくないカードが手札にたくさんある場合に使えるのも強いです。

■基本的な立ち回り、および各デッキタイプに対する戦い方のポイント

本章では、デッキの基本的な立ち回りおよび、各デッキタイプ別に戦い方や意識すべきポイントなどを記載しています。

■基本的な立ち回りについて

-序盤-
序盤からテツノカイナのごっつあんプリファイを使っていきたいので、ごっつあんプリファイを使ってサイドを取る事を目標にプレイします。プレイの方針は簡単なので、あとは欲しいカードに応じてカードを使う順番を適切にプレイする必要があります。例えば手札にエレキジェネレーターがあり、サポートカードがない状況でバトル場がシャリタツの場合はエレキジェネレーターを先に使ってあとからきゃくよせを使ったり、エレキジェネレーターでエネルギーをヒットさせたい場合は逆の手順や山札から抜けるカードを全部抜いてからエレキジェネレーターをプレイします。ただしミライドンの特性タンデムユニットでベンチを展開しすぎるのはその後の展開に影響が出る場合があるので、やりすぎないようにしましょう。※倒せばたね切れで勝てるみたいなタイミングはまた別です。
タンデムユニットではテツノカイナとライコウをベンチに置き手札とエレキジェネレーターのヒット次第でどちらのアタッカーを使うか決めます。無理にテツノカイナを狙いすぎるのもよくないので状況に応じてアタッカーを使いわけましょう。また相手に対してのサイドルートもこの時に考えてプレイ出来たらベストです。

-中盤-
2体目のアタッカーを育てつつベンチのポケモンにごっつあんプリファイを使いサイドを取る事を目標にプレイします。またサイド2になるとナンジャモやツツジが厳しくなるので、可能であれば、ミュウex、シャリタツ、かがやくゲッコウガなどをベンチに準備しながら攻撃できれば理想です。また森の封印石を温存出来ていればタウンデパート+ミライドンexが場に残っているとすぐに森の封印石を持ってくることが出来るのも覚えておきましょう。

-終盤-
ボスの指令、プライムキャッチャーなどを使い裏を呼んでサイドを取るか、盤面に溜まったエネルギーを使いライチュウVでサイドをとるパターンになる事が多いです。サイドを4先行できてると1ターン猶予が出来てることも多いので焦らずに盤面復旧し、もう1ターン後に勝負することもあります。

■各デッキタイプの一覧と戦い方のポイント

①ドラパルト 相性:微有利
このマッチアップはテツノカイナのごっつあんプリファイを3回宣言してゲームを決めるように進めます。テツノカイナに勇気のおまもりを張る事で1回の攻撃を確実に耐える事が出来るので、1体のテツノカイナでサイド4枚は概ね取る事が出来ます。200ダメージ乗ったテツノカイナにいれかえカートを使うとかがやくフーディン込みでもファントムダイブのワザの効果で倒れなくなります。相手のシンオウ神殿や改造ハンマーでダブルターボが止まる可能性もあるのでそこも加味しながらプレイしましょう。テツノカイナに200点乗せられて縛られた時は緊急ボードの隠れた効果で逃げ0で逃げれる事も頭の片隅に覚えておいていれば役に立つ事があるかも。

②ルギア 相性:微有利
このマッチアップはサイド2-2-2or3-2-1を意識してゲームを進めます。最初はルギアVをライコウVかテツノカイナで倒しましょう。ダブルターボ付きカイナでもサンダーが場に出ていればごっつあんプリファイでサイド3枚を取る事が出来ます。チラチーノに対しても同様です。相手のガチグマとレガシーエネルギーに注意しながらサイドを取りきる事を目指してプレイしましょう。

③ロストギラティナ 相性:微不利
天敵であるギラティナVSTARやガチグマexが採用されているので苦しいマッチになります。序盤はミライドンにエネルギーを付けてギラティナVを倒し、のこりのサイド4枚はテツノカイナで基本的には取りにいきます。ミュウexのゲノムハックでゲッコウシュリケンやロストインパクトを使うこともありますが、ヘビーバトンや学習装置が絡まないと難しいイメージです。

④リザードンex 相性:微不利
リザードンexを盤面に2体作られると基本的には厳しいマッチになります。理想のサイドプランは2-2-2で、テツノカイナで4枚、ライコウでピジョットを取って2枚取れるのが理想です。

⑤未来バレット 相性:微有利
相手に勇気のおまもりが採用されているかなども影響しますが基本的にはミライドン側がサイドを先行できる可能性が高いので有利だと考えています。基本的にはミライドンにエネルギーとおまもりを貼り1体のミライドンでサイドを4枚取れるように立ち回ります。未来バレット側は非ルールのミライドンでエネルギー加速を行う為、そこに対してテツノカイナのごっつぁんプリファイも有効になるので、状況に応じてテツノカイナも育てましょう。

 ⑥パオジアン 相性:微有利
サイドを先に2先行出来ると有利に立ち回れます。テツノカイナをまず育て非ルールポケモンを倒します。テツノカイナを倒せるポケモンは基本的にはパオジアンexしかいないので2体目のアタッカーはミライドンを作っていきます。最終盤面はテツノカイナかミライドンどちらかを作りサイドを取り切ります。かがやくゲッコウガをあえて盤面に残しておく事でごっつぁんプリファイで倒せるポケモンが居なくなるという事態を避ける事が出来ます。

⑦ロストバレット 相性:微不利
ガチグマとロストスイーパーが2枚入っている構築が多い為苦しいマッチになります。勝ちパターンとしては後攻を取り、相手の先攻の動きが強くない状況で後手1からごっつぁんプリファイでサイドを取りにいく事が出来きテツノカイナが1ターン耐えてごっつあんプリファイを3回使えれば、勝つイメージです。今後ロストバレットやミラーが増えると考えているので後手型にするのも良いと考えています。

⑧ミライドン 相性:五分
基本的にはおまもりミライドンでサイドを進めていきます。先にサイドを2枚先行するとかなり有利に立ち回れます。自分が先にサイドを取られる側に回る場合は、ライコウVで簡単にサイドを取られないようにベンチを絞ったり、テツノカイナを使うか、ボスの指令orプライムキャッチャーを使わないとサイドが2枚とれないようなベンチの置き方とバトル場にしておきましょう。

⑨カビゴンLO 相性:不利
かなり厳しいマッチです。相手の下振れを願いましょう。きちんと回ると基本的には勝てませんが、ロトムVを序盤に取る事でワンチャンスを狙える可能性はあります。ミミッキュで詰まされないようにミュウexかサンダーはベンチに出しておきましょう。テツノカイナが2枚でると苦しいので、最初のタンデムユニットでベンチを埋めるのも視野に入れてプレイしましょう。

■終わりに

この度は本記事をご覧いただきありがとうございました。
ラッシュCSの上位入賞義務としてnoteを今回は書きましたが、久しぶりすぎてかなり大変になり終盤は少し集中力が切れて雑になっていると思いますがお許しください。自分自身は今シーズンはいい勝率は出せてるけど公式戦で勝ちきれない事が多くPJCSの優先権も持っていないためおそらく今シーズンは終了となりましたが、自主大会の招待など沢山して頂いているため、来シーズンのスタートまで色んなデッキを使って楽しみたいと思います。

最後に宣伝になりますが、トレカキャンプというポケカ専門店も経営しています。通販サイトなどもございますので是非ご利用ください!

今回は自分自身が大きな結果を残したわけではないので、無料記事としましたが、同じリストを使った仲間がCLで結果を残す事が出来ていました。もしこの記事が参考になった方は是非拡散していただけると幸いです。

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