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東中野Raft「関西訛りの男を拾った、東松原の線路脇」へのお誘い~聴く映画をあなたに~

Dueは「聴く映画」である。
演劇とも朗読とも言えるといえば言える、だが一番しっくり来るのは「聴く映画」という表現なのだ。
その場所にはささやかながら舞台装置がある。
だがそれは演目の内容に必ずしもリンクしてはいない。その場にふさわしいと言えるものだが内容とは合致していなかったりする。
二人はスツールに腰掛け、暗転から明るくなった照明を合図に語り出す、順番に。場面が変わるごとに読み手変わるが見事なほどにそれは此方の想像力を書き立てることだけを手伝う。

以下、小西さんとSNSで交わした実録会話です。
公開しなければ勿体ない!
でも13時半まで時間がないのでまんまコピペで貼ります。

「楽しんで頂けてよかったです‼️」
「もう一回くらい見ないと陰謀の内容がよくわからん、くらいの情報量でした。増やせたら増やそうかな」
「そーですね。難しくしてあります。
ハードボイルド感とサスペンスだけを感じて、適度に脳内で映像化してもらおうと思って。
ゴッドファーザーとか、ペリカン文書とかみたいな
記憶の中で、ハッキリしないけど、イメージは湧く物語にしたいというか」
「脳内には「セブン」の陰鬱な雨の感じと
「インファナル・アフェア」の二人の緊迫感の中の一時の安らぎとを観てました。さすが聴く映画。
私みたいな脳内に映写機あるタイプには最高の娯楽です」
「あーそうですそうです。そういうとこを狙ってます
ただ「歌」で前半と後半を分断することで映像感の落差を出したいなと思って(笑)ちょっとセコいんですけど、そこはマクロスみたいな展開にしてあります」
「歌で謎が解けていく!!
チョイスがシクラメンの香り、ってとこがね、
もうね。昭和世代には( ゚∀゚)・∵. グハッ!!吐血モノのはまりかたなんですよね「歌によって破滅がはじまる」はクソエモいのでスタンディングオベーションです。」
「シクラメンのかほり 
難しいんです、歌自体。
ま、マイク持って歌わない限りは「劇中表現」なんで、下手でも大丈夫と僕は思ってて、だから歌ってるんですが。あとは、この【聴く映画】のターゲットを40・50代にしていきたいんです。
個人的にネバーエンディングストーリーとか、ユージュアルサスペクツとか、マクロスとか。
歌は破滅のドア、って概念が好きなんすよね」
「あんな難易度高い歌を、アカペラでフルコーラスだと?!って、小西さんのサービス精神に震えちゃいました。ターゲット層が!!ニッチ!!いや、映像か録音で私は養護施設に販売に行きたいですが。」
「養護施設なら「上演しに」行きますよ。ヴァルトブルクとかも。ていうか
歌は…恥ずかしいっす」
「私は大好きでした。歌はご兄弟とも謙遜が過ぎると思ってます。オジサンとか仰ってますけど、相楽さんはより小西さん目当てでございますからね。小西さんイケメン。」
「ありがとうございます
弟は上手いっすよ、歌
僕は歳取って羞恥心がなくなってきたんすよね…人前で歌うとか(笑)」
「「年齢をかさねるごとに自由になる」って漫画の「エイリアン通り」(エイリアンストリート)に書いてありました。我々はあの頃の未来まで生きましたが、沢山の作品に育てられてここまで来れたこと、新たな作品に出会えることを幸せに感じます。」
「そう言ってもらいたいんですよね、僕。若い子や新世代が嫌なわけじゃないんですけど「演歌」じゃなくて「演歌的なナニか」を作り出したいんです。前はオールラウンダーでありたいと思ってましたけど、アクト青山の看板のために。でも今はニッチこそ芸事だと思うんです。」
「インターネットが発達して、多様性の時代になればこそ「ピンポイントでの趣味が合致するもの」をいくつもっているか、がその人の豊かさになっていきますね。若い世代を誘いがちでしたが今度は同年代に声かけてみます。」

今回の「関西訛りの男を拾った、東松原の線路脇」
ハードボイルドでサスペンスで、それでいてなんともほろ苦い読後感を残す短編推理小説のようでもある。
今や「老害」と言われがちな年代の本来憧れた「大人」のストーリーである。
まだ間に合います。これを読んだら是非東中野Raftへ。

https://twitter.com/sagara_connie/status/1517674151791656960?t=-KY2mkkHMLZvDeH40u_gfw&s=19

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