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【ゲーム感想】AREA4643でSTGの概念をサヨナラしろ

俺だ、コセン・ニンジャだ。
最近はデーモンを殴り倒したり、ピラミッドでショットガンを撃ちまくってミイラを倒すのに忙しかった。
ある夜のことだった。俺がカウンターでラムを飲んでいると、酒場のマスターがダイハードテイルズ=サンがAREA4643を正式リリースした事を話してくれた。
俺はメチャクチャに興奮し、酒場に踏み込んできた追手をウイスキーの瓶で殴り倒すと、すぐにSTEAMを開いた。
AREA4643、クールなタイトルだ。俺はダウンロードしてプレイをクリックした。
そこには、今まで体験したことがないディープでエキサイティングなシューティングの世界があった。
今日は興奮する真のゲーム、『AREA4643』の話をしよう。
言っておくが、俺は自分の決断でこのゲームを紹介するのであって、ダイハードテイルズやデスモフモフや緑黄色野菜マンから札束やドーナツの箱をもらったから記事を書くわけじゃない。それを忘れるな。
あと、前回の記事と合わせて読んでもらえるとさらに理解が深まるはずだ。そういうことだ。

↑プレイヤーキャラクターのヤクザ天狗だ。
頭が狂っているがバランス型で使いやすいぞ。

シューティングの常識が通用しない世界

皆さんは、シューティングと言われると何を思い浮かべるだろう。
横シューなら、グラディウス、R-TYPE、ネコネイビー。
縦シューなら、怒首領蜂、ツインビー、ケツイ。
見下ろし型なら、ホットラインマイアミ、ルイナー。
そんな所だろうか。確かにこれらのタイトルは名作だし、すごく面白い。
全部忘れろ。
AREA4643に今までのシューティングの常識が通用すると思うな。
お前たちは、バイオヤクザ軍団や、大量の人食いズワイカニがひしめく廃ビルに突入した、ただのモータルだ。
隣でヘッドショットされて脳みそを壁にインガオホーされた仲間を見ながら、部屋の隅でマイアミやルイナーの事を考えることしかできない。
俺もそうだった。マイアミやルイナーとは似て異なる、全く新しいゲーム性の前にただ立ちすくむだけだった。
部屋に押し入ってきたヤクザ軍団がチャカ・ガンの銃口をこっちに向け、俺は死を覚悟した。
その時、腕時計が8時9分3秒を指した。
893。それは紛れもない獣の数字だ!KABOOOOOOOOOM!!!窓からジェットパック突入したヤクザ天狗がヤクザ軍団をヘッドショット殺!
ドス・ダガーがうなり、人食いズワイガニを切り裂く!右クリック長押しの火炎瓶がマグロ・ツェッペリンの装甲を焼き溶かし、破壊!
キャバーン!ポイントが×10され、天文学的なスコアがランキングを塗り替える!
テクノなBGMと共に、進行するゲーム!加速する難易度!思いもよらぬ強敵が立ちはだかる!
これがAREA4643だ。そして、長い旅が始まった。

↑AREA4643では、自分の腕と、ロックンロールだけが頼りだ。

固定概念にとらわれるな


俺はニュービーニンジャヘッズだ。だからニンジャスレイヤーの事はよくわからない。
せいぜい、ザ・ヴァーティゴとイビルヤモトがニンジャスレイヤーのおたよりコーナー(またやって欲しい)のキャラだとか、ドールハウスがブーブス・バンドのキャラで、ナチス少年をディープキスで昏倒させたとか、その程度の知識だ。
だが、このゲームのすごさは分かるしメチャクチャ楽しんでいる。
しかしある程度分かっているやつは、こう言うだろう。
『ヤクザ天狗は本編ではドス・ダガーそんなに使ってないよ』とか『モータルのはずのドールハウスがこんなに強いわけないじゃん』とか。
黙れ。そういう原作設定とか固定概念にとらわれている知識人を気どった軟弱野郎は、ここではすぐ死ぬ。
ルーカスの世界では宇宙で爆発音がするし、セガールはキッチンでは誰にも負けないし、デュラハンの娘は声帯がない生首の状態でも声が出せる。それと同じだ。
フィクションを楽しむのに理由はいらないし、納得が欲しいなら適当な理由でもつければいい。魔力、フォース、凄み、カラテ、ロックンロール、なんでもありだ。
そんな些細なことを気にしてケチをつけているうちに、あらゆるフィクション、アニメやゲームが楽しめなくなり、やがて何かを楽しむ方法を忘れ、情熱を失くし、結婚し、仕事や家族サービスに追われ、安らかな老後の中で、新しい物全てを憎悪しながら、死ぬ。
そんな運命を辿りたくないなら、このゲームに臨むときは固定概念を捨てろ。俺からのアドバイスだ。

シューティングの革命


AREA4643を進めるうちに、俺は驚いた。
ステージが進むと、がらりと変わる景色、種類豊富な敵キャラ、想像もしてなかったボスとの戦闘。
特にキョート城の枯山水とか、真のラスボスのギミックには本当に驚かされた。もしかしたら、シークレットとかあって隠された真のボスとかあるのかもしれないが、そこまでは分からない。
難易度はかなりの歯ごたえがあり、ものすごい弾幕を撃ってくるボスには何度もやられたが、すぐに復活できるリトライ性のおかげで攻略法を探すのが全く苦しくなかった。
他のシューティングはやられるとステージの最初に戻されたり、長いロードが挟まれるのが多い中、お手軽に復活できるのは本当にありがたかった。
この高いリトライ性に思いをはせると、脳裏にマイアミの記憶が蘇った。死んでもボタン一つですぐに復活できる手軽なゲーム性。
そして、歴代のシューティングゲームが持つ、絶妙な難易度を誇る密度の高い弾幕。
マイアミのリトライ性と、弾幕シューティング。これらの要素が融合した、全く新しい世代のシューティング。それがAREA4643だと、俺は悟った。
まさにシューティングゲームの革命だ。

最後に


最近は、シューティングが下火だ。
俺が先ほど挙げたゲームタイトルも、その殆どが10年前だったりするのがザラだ。(ネコネイビーは別。ネコネコカワイイシューティングで、switchでも発売されてるぞ!)
カンブリア・ソードといった大作シューティングも世に出ているが、いまいち知名度が上がらないのが現実だ。
もはやシューティングは進化することなく、歴史の中に消えるのか。
やがて、年を取り、何も為すことなく仕事をするだけの日々を過ごす。
過酷な日々を送るうちに疑問が出てくる。俺の人生はなんなんだろうと。
人生ってのはそんなもんだよ、とビールを押し付けながら言ってくる上司。
人生ってのはウナギみたいなものだ、とか言う詩人。
人生は紙ヒコーキー、と歌うアイドル。
人生平凡それが一番だよ、と言ってくる誰か。
なんでもかんでも人生を例えにしてくる人々の言葉に打ち負かされ、現実の中で無力感にあえぎ、希望すら見失う。
そんな中、リリースされたAREA4643。
これは新たなシューティングの形を提示した、まさにシューティングゲームの進化形といってもいい。
横とか縦とか、画一化されたシューティングに一石を投じる革命児だ。
お前が、孔子ですら40年でようやく惑わなくなったのに、たった30年生きたくらいで人生分かりきったような事を言うような奴らをショットガンでヘッドショットし、社員を物言わぬ奴隷に仕立て上げる強制飲み会行為をダイナマイトで爆破したくなったら、もしくは新しい形のシューティングを体感したくなったら、STEAMでAREA4643をダウンロードしてプレイしろ。
興奮する真のゲーム、という謳い文句に恥じないゲーム体験がそこにある。
なぜなら、AREA4643はシューティングの伝統を撃ち崩す、タフで硬派な一発のスラッグショットに他ならないからだ。

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