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MacBookAir M1で外付けモニター(WFHD 2560x1080)の文字が微妙にジャギーで滲んでいる現象を解決したい

仕事や子どもの新年度対応等でなかなかMacを触る時間が取れません。

購入したmacbook airをやっとテレワークで使用しているHDのウルトラワイドWFHDモニターに接続したのですが…

解像度設定は正しいがどうやっても微妙に滲んだように見えます。WindowsノートPCを接続していたときは問題なかったため明らかに問題がMac側にあると考えました。ただしほんの微量です。

手持ちのモニターを買い直すほど家計に余裕も場所も無く、なんとかこの件をお金をかけずに解決したいと思い、将来いつかディスプレイを買うときの参考に備忘で残しておきます。

前の記事でも記載したようにMBA内蔵ディスプレイも解像度によっては少し滲むことは解っていましたので、スケーリング時のエイリアスが関係していると踏んで考察してみました。


使用機材

PC:MacBookAir M1 13.3inch Retina WQXGA(2560x1600) = 16:10
OS:Ventura 13.6.5
モニター:LG 29WL500-B 29inch WFHD(2560x1080) = 21:9(HDMI入力)
typeC-HDMI変換ハブ(複数使用したが変化なし)

症状

具体的に言うと解像度がほんの少し特に文字のエイリアスのジャギジャギ感が見える。例えば斜め線が段付きに見えたりしやすくなる。動画などはあまり気にならない。WindowsノートPCに接続している比べたら程度が悪い程度で気にならない人は気にならないかも。

想定原因

MacbookAirのRetinaディスプレイがWQXGA(2560x1600)16:10の為、画像出力のスケーラーIC(おそらくM1チップ内蔵)が、このサイズを基本とした最適化がされているのだろうと推測されます。ppiで語る記事も散見しますがモニタのインチサイズは関係なく画素数と配列が影響するため本質的では無い(と思います)。ただし人間の目がノイズと視認できるかどうかはインチサイズにも相関はありますが、今回の着目点はそこではありません。

一方で手持ちのモニターはWFHD(2560x1080)21:9で、内蔵モニタ解像度と倍数比計算しづらい関係で、辻褄を合わせるため無理やりややこしいスケーリング処理がはいるはず。

要するに画素の切れ目と表示画像の最小単位の切れ目がきっちり合うか合わないかで表示したい画素解像度の得手不得手がなんとなく予想ができます。
で、こういう苦手な解像度設定時はエイリアスが生じて斜め線がカクついたり文字がダブって見えたりする原因になります。

その程度を防ぐためにアンチエイリアシングフィルターを入れたりするのですが、各解像度に最適にされていないか、上記に書いたように苦手な解像度での限界なのかどちらかです。

とにかく、最近のMacはRetinaディスプレイに最適にされていると言えます。
apple製の高すぎるモニターもRetinaですから自社製品を購買させる方針なのかもしれません。自分はあんなに高価なものに手を出せません…。
なぜ内蔵ディスプレイが16:9じゃないんでしょうか?

対策案

強制的にアンチエイリアスフィルターを有効にする

調べてみたら早速同じような人が見つかり、この方々の記事を参考に自分もアンチエイリアスフィルターを強制的に有効にしてみました。

方法

ターミナルを起動して以下を入力します。
一旦ログアウト後にログインした際に反映されます。

defaults write -g CGFontRenderingFontSmoothingDisabled -bool NO
defaults -currentHost write -globalDomain AppleFontSmoothing -int 1

defaults -currentHost write -globalDomain AppleFontSmoothing -int 1
の末尾の数字はアンチエイリアスフィルターの効き具合で
0無効 1弱 2中 3強 のようです。

デフォルトに戻したい場合は以下を入力します。
ログアウト後にログインした際に反映されます。

defaults write -g CGFontRenderingFontSmoothingDisabled -bool YES
defaults -currentHost delete -globalDomain AppleFontSmoothing

結果

結果、ほとんど変化なしでした・・・。
おそらくスケーリング相性が良いモニターに変更するしか根本的な解決策が無いようです。

正直Windowsに比べたら文字等のエイリアスが気になる程度で、今の所他には作業弊害はありませんし、Windowsとの併用が最重要のため、このままこのモニターを使い続けようと思います。せっかくMacBook M1を購入したのにこの件は残念でした。

アンチエイリアスの強度の違いが全然分からないキャプチャを貼り付けます。Macってデバイスに表示されているそのものがキャプチャできるって面白いですね。ちなみに内蔵Retina ディスプレイの方は全く変わっていないように見えたので省略します。

Mac外部モニタ・Mac内蔵Retina・Windows外部モニタの違いは結構はっきりと分かりますね。

この記事の文字をキャプチャした結果一覧

29WFHD_initial
29WFHD_アンチエイリアス小
29WFHD_アンチエイリアス中
29WFHD_アンチエイリアス強
内蔵Retina_intial
windowsのWFHDでキャプチャ
(たぶんWindowsは表示しているモニタにキャプチャが依存しないと思われますが・・・)

MacBookAirが得意な解像度の考察

今回外付けモニタを買い替える予定はないですが、今後のためにどの解像度の外部モニタであればスケーリングが自然になるか考察します。
純粋にアスペクト比だけ見るのではなく、外部モニタの解像度が内蔵ディスプレイの画素の水平方向・垂直方向に対してそれぞれ整数倍の関係になっているかがポイントだと思っています。
 ※間違っているかもしれませんのであくまで参考までに。

内蔵Retinaでの解像度の実績

まずはMBA M1内蔵ディスプレイの実績を記します。

一部を除きすべて16:10のアスペクト比で構成されている。
2560x1600 = 16:10 = OK(フル解像度)
2048x1280 = 16:10 = △(微量にぼやける?)
1920x1200 = 16:10 = OK
1680x1050 = 16:10 = OK
1650x1050 = 15.714285… :10 = 11:7 = ボケてるNG 
1440x900 =  16:10 = OK (デフォルト)
1280x800 = 16:10 = OK

(ご参考)内蔵ディスプレイに1920x1200の解像度を追加した記事

外部モニタの解像度の考察

・考察対象
世の中に普通に売っている一般的な解像度をピックアップします

内蔵:MacBookAir M1 13.3inch Retina WQXGA(2560x1600) = 16:10
FHD = 1920x1080 = 16:9 
WFHD = 2560x1080 = 21:9
WQHD = 2560x1440 = 16:9
UWQHD = 3440×1440 = 21:9
4K = 3840x2160 = 16:9
5K Retina = 5120 x 2880 = 16:9

いわゆるPCモニターには残念ながら16:10の比率のものは一般的にはありませんでした。モバイルモニターであればこのアスペクト比多いです。ただし少なくとも内蔵モニタで綺麗に表示できている水平・垂直の絶対解像度の対しては対応できると仮定して机上で検証してみます。

・内蔵モニタ水平解像度との絶対比率
内蔵最大: WFHD = 2560 : 2560 = 1:1 OKのはず
内蔵最大 : WQHD = 2560 : 2560 = 1:1 OKのはず
内蔵最大 : UWQHD = 2560 : 3440 = 32:43 あやしい? 
内蔵最大:4K = 2560 : 3840 = 2 : 3 OKのはず
内蔵最大:5K retina = 2560 : 5120 =  1:2 実績OK (apple公式)
(参考)内蔵最大:内蔵デフォ= 2560 : 1440 =  16:9  実績OK
(参考)内蔵最大:1920  = 2560 : 1920 =  4:3  実績OK

・内蔵モニタ垂直解像度との絶対比率(アスペクト比ではない事に注意)
内蔵最大: WFHD = 1600 : 1080 = 40:27 実績△
内蔵最大 : WQHD = 1600 : 1440 = 10 : 9 実績OK(ネット上)
内蔵最大 : UWQHD = 1600 : 1440 = 10 : 9 OKのはず
内蔵最大:4K = 1600 : 2160 = 27 : 20 あやしい?
内蔵最大:5K retina = 1600 : 2880 = 5 : 9 実績OK (apple公式)
(参考)内蔵最大:内蔵デフォ= 1600 : 900 = 16 : 9 実績OK
(参考)内蔵最大:1200= 1600 : 1200 = 4 : 3 実績OK

内蔵の最大画素に対しての比率がシンプルなものであればスケーリング処理が容易でエイリアシングも出にくいと想定すると、WFHDは苦手であると言えますし、WQHDでは綺麗に見えるという世間の実績に納得がいきます。この結果だけからみると4Kモニターと4Kウルトラワイド(UWQHD)は苦手な領域に入っているように見えます。ただ4Kモニタをお勧めしている人がかなりの数いますので、冒頭に少し触れた画素自体の物理的な細かすぎるサイズから人間が検知し辛く気にならない可能性も否定できません。あるいはAppleも4Kモニタへの最適化は力を入れているのかもしれません。

結論

設定などでの改善は不可能と判断しました。あくまで個人的に、これ以上の良い解像感を求めるのならば、コスパを考えるとWQHDのモニタを買うのが良さそうな気がしますね。

だいぶ昔の27インチWQHDモニタをWindowsで使っていたことがありましたがこの解像度(ppi)で目視がギリでした(DELL U2711:重くてめちゃ熱くなるので夏は不向き…)。個人的には、27インチの4K モニタで4K解像度にすると精細すぎて使えないと思います。

この件気になり出したのも、元々の内蔵Retinaが綺麗すぎて余計に気になっちゃってるだけかもしれません。いつか気が変わるかもしれません。
結局記事としては解決に至りませんでしたが、また何かあったら別記事で触れたいと思います。
可能かは分かりませんが、いつかモニタが数種置いてある家電量販店にMBAを持って行って繋げて試してみたいです。

アンチエイリアシングフィルタの設定について参考にした記事

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