保育園へ子どもをお迎えに行くと、ヒーローがいる。右腕を空に突き上げ、トゥ！　テヤッ！と、私には見えない敵と戦っている。時には、私が怪獣に見えるのか、ヒーローがあちこちから集まって来て戦いを挑まれることもある。そんな時は「やられた～」と倒れると、満足そうにヒーロー達は去って行く。

そして、我が子もそんなヒーロー達のように平和を守っているようだ。「今日は園庭をパトロールしてたよ」と、保育園からの帰り道にこっそり教えてくれる。家では、録画したヒーロー物をよく見ていて、特に戦うシーンは食い入るように見ている。私もそういえば、ヒーロー物が好きだった。そうそう、勧善懲悪つながりで、時代劇も好きだった。

小学生の頃は、『遠山の金さん』にはまって高橋英樹さんのファン。祖母と一緒に大阪の新歌舞伎座へ公演を観に行ったり、京都の太秦映画村で行われたサイン会にも大阪からえっちらおっちら遠出もした。サイン会の時は、金さんに会える！と緊張してお昼ご飯が喉を通らなかったのを覚えている。

家族に、そんな思い出に残る良い機会をもらっていたので、我が子にも間近でヒーローに会わせたいと思い、劇場シアターでのヒーローショーを申し込んだ。公演日、前夜から子ども大興奮。そして出発の朝。いつもなら「着せて〜」と甘えること多し、なのだがパパッと自分で着替え。行く気満々。

会場到着。そして、幕が上がると、ヒーローに目は釘付け。テレビで見ていた憧れのヒーローが空を飛んでいるのを前のめりで見つめていた。

公演後、子どもがポツリと言った。「空飛んでた時、紐がついてたね。あれ何かなぁ？」ここは夢を壊してはいけないと「なんだろねぇ」と、シラを切った（笑）

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２０１８年７月２１日（土）〜２９日（日）
９：００〜１７：３０
熊取交流センター（煉瓦館）体験ホール
入場無料　＞＞詳細

発行・一コマ漫画・テキスト・編集・　はまのゆか　２０１８年７月２日