失敗を楽しんで、本人に任せていこうと思う一日

「写真撮られたくない・・・」

袴に着替えテンション大幅ダウンの七五三。

すでに前撮りをしているので、今日は撮らないことを伝えと伝えても、特別な格好をさせられて撮られないわけがないことをわかっている。

姪っ子の力を借りて、なんとか神社へ向かうも、グデグデのまま祈祷してもらうこととなった。
まあ神様は大目にみてくれることだろう。毎年、こんな光景は見慣れているに違いない。

まったく信仰心がない私は、そんなに嫌ならこんな形式的なことなんてやらなくていいかとも思うが、大人になったらこのグデグデも含めてきっと良い思い出となるんだろうなと思うと、結局、無難にやらせてしまう。

祈祷後は、緊張が解けたのかテンションマックス!

「走らないで!走ると転ぶよ。転んで袴を汚さないでね。」

忠告した10秒後に走って転んだ。

迷惑を考えずに済むように、昼食は畳の個室がある店へ。
袴も脱ぎ捨て開放的になった長男は当然、動き回る。

「障子を破らないようにね。」

忠告した10秒後にやっぱり破いた。

長男を怒りつつ、私もどう行動すべきかもっと具体的に長男に伝えるべきだったと反省。

パパも一緒に謝ってと言うので、一緒にお店の人のところに行くと長男は謝ることができた。

今度は、お店側の手違いでまさかの主役の長男だけ食事がでてこない。まるで罰が当たったかのようにオチまでつける長男はさすがだ。

そして、もしかしたら障子を破ったことが店側の救いになっているかもしれない。結果的に長男の失態がお互いの申し訳なさを相殺している。長男はもってる。

本人はまったく気にしておらず、自分の食事が来るまでじいじのマグロをおいしくほうばっていた。

こういう席ではきまって、話題の矛先が私の幼少期へ向く。

「僕には合わない!」
入園2週間で脱走して、勝手にひとり家に帰ってきた話。

「食べない!」
飲食店で水も飲まずに意地を通した話。

「ものや金では釣られない!」
と突っぱねた話。

自分の意志でしか行動したくない感じは
すでに幼稚園の頃からできあがっていて、
こうやって笑い話にするおおらかさや、
任せてもらえる環境があったことに感謝。

失敗を楽しんで、本人に任せていこうと思う一日であった。

会社をやめたため、サポートは非常にありがたいです!未来を創る子どもたちの教育活動に使わせていただきます。