会社をやめて半年が経った。

2018年に会社をやめて、そろそろ半年が経とうとしています。ずっと兼業で本を執筆していたのですが、次の書籍の作業量を見越してやめました。生活が変わり個人仕事1本になって、いったいどういう心境の変化があったのか、というのを書きました。

 会社をやめて半年が経った。劇的に生活が変わったかというと、実はそうでもない。ぼくが会社員時代にやっていたことは、記事の企画や執筆をすること。今やっていることも企画して、執筆すること。なんだ、同じじゃないか。
 自宅で仕事をしているので、家にいる時間は増えた。けれど、前職も在宅ワークが認められていた。電車通勤も、ぼくにはそれほど苦ではなかった。
 じゃあ、何もメリットがないじゃん、と思われるかもしれないけど、一つだけ大きく変わったことはある。思いついた企画をどこのだれに持っていってもいいってことだ。

企画力があれば死なない?

 会社員として仕事しているときは、まず会社としての課題があって、それを解決するために動いていた。しかし、今はどこのだれと組むのも自由だ。動くことにだれの許可もいらない。これには無限の可能性を感じる。
 極論を言えば、企画が通るまでいろんな会社にひたすら持ち込むことも可能だ。
 よくフリーランスは安定しないと言われるけれど、仕事がなくなったら企画を考えて持ち込めばいいだけじゃないか、と割り切って考えるようになった。どこのだれに持ち込んでも何も言われない。売れるまで持ち込めばいいのだ。日本の企業数は420万社。そのどれに持ち込んでもいいのだ。この会社に入ろう、と企画してもいい。

会社員をやめて浮き彫りになること

 「会社」という枠組みから外れて、「自分」だけになった結果、自分のことを四六時中考えるようになる。自分はなにができるのか? それによってなにがしたいのか? 自分の願望や好みが浮き彫りになっていく。
 今までずっと会社というフィルターを通して考えていたが、それを外して自分を直視するようになった。その結果、「ああ、自分がほんとうにやりたいことはこれなんだな」「おれってこういうのが好きだったんだな」と新しい発見がある。
 同時に課題も浮き彫りになる。だれかとの雑談が減った。自宅で働いているとマンネリしがち。マネジメント難しすぎる。足りない能力いっぱいあるな。それらをこれから一つずつ潰していこうと思う。できれば愉快に解決したいものだ。
 すべてが自分で決められるのは、たしかに気持ちがいい。おかげさまで本が何冊か進んでいて、今年6月に発売予定のものもある。だけど、まだまだ作品数が足りないなぁと感じている。ぼくの代表作は『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』だけど、名刺となる次の作品を作らないといけない。「もっといろんな企画に関われないかな?」と思って「企画鑑定ユニット」というサービスも始めた。手数を増やしたい。
 会社をやめてわかったことは何か? 自分のなかにあったのは「もっと作りたい」という欲求だった。それを発見しました。

【お知らせ】新刊が出ました

2019年5月25日に新刊『芥川賞ぜんぶ読む』が出ました。すべての芥川賞作品を網羅するガイドブックです。どうぞよろしくお願いいたします。


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菊池良

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