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2022 J2第32節 東京ヴェルディ戦 観戦記

 前節の千葉戦から中3日での試合となったヴァンフォーレ甲府はかつて甲府を指揮した城福浩監督率いる東京ヴェルディと対戦しました。

1.試合前

 京王線で飛田給駅まで行き、そこから徒歩で味の素スタジアムに向かいました。電車の中で甲府サポを何人か見かけ、都内にもサポーターがいるのかと感じました。
 味スタに着いて席を取った後にスタグルを買いに行きました。今回はブラジル人がやっているお店でミックス弁当を買いました。牛肉のステーキとソーセージとチキンが入っていてとてもボリュームのある一品でした。ステーキ、ソーセージ、チキンの3つとも歯ごたえがあり、ジューシーでおいしかったです。

ミックス弁当(1000円)
甲府のブラジル人選手の活躍を祈願して買いました

 スタグルを食べ終わった後、アップが始まりました。この試合は声出し応援対象試合であり、ヴァンフォーレ甲府としては2020年の開幕戦以来となる声出し応援ができる試合となりました。声出し応援の一発目はヴァンフォーレコールでした。止まっていた時計の針が少しずつではありますが動いているのを感じました。声を出しての応援はやはり迫力があるなと感じました。また、味スタは山梨から比較的行きやすいアウェイということもあり、ゴール裏だけではなく、メインやバックにも数多くの甲府サポーターが駆けつけていました。

甲府のゴール裏
東京Vのゴール裏

2.スタメン

 東京Vの前節からの変更は1名で、CBの一角に谷口選手が入りました。また、負傷明けの阪野選手がベンチに入りました。一方の甲府は前節から2名変更し、1トップに好調の三平選手が入りました。

3.雑感

 立ち上がりはコンディションで優位のある東京Vの方が勢いをもって入っていきましたがそれに慣れてからは甲府がボールを握る時間が増えていきました。甲府のボール保持時、東京Vの2トップが激しくプレスをかけてこなかったためCBがフリーでボールを持つことができ、そこから幅を取ったWBにつけて相手SBを引き出した裏を他の選手が狙うという形がいくつか見られました。他にも裏を狙う鳥海選手や三平選手をシンプルに使うシーンも見られました。また、東京Vのボール保持時には東京Vの2CBを三平、鳥海両選手が2トップになるような形で規制し、それに伴って右サイドが一つずつ前にずれることで4バックのような形となっていました。このようにマンツーマン気味で嵌めようとしたことで東京Vが前に蹴らざるを得ない形を作り、セカンドボールを回収することができるようになりました。一方の東京Vは城福監督になったからなのか以前よりダイレクトな攻撃を指向するようになったなと感じました。以前までは後ろから繋ぎながら組み立てるイメージがありましたが、CBからも隙あらばどんどん縦に差し込んでいくようになっていました。特に2トップの一角の染野選手がボランチ脇に落ちてきてそこで縦パスを受けて起点になる回数が多かったです。それでも伝統のパスワークは随所に見られ、甲府がプレスに行った背中をワンタッチパスを何本か繋いで突いていくシーンが何回か見られました。前半の終盤になると東京Vが間延びしはじめ、甲府の中盤が自由にボールを持てるようになりましたがあまりチャンスを作ることができませんでした。
 後半、東京VはSBを高い位置に上げ、攻勢を強めてきました。一方の甲府もそのSBの裏を突こうとするパスが(特にマンシャ選手から)何本か出ましたがチャンスにはつながりませんでした。一進一退の攻防が続き、後半の半分を過ぎた辺りからは両チームの運動量が少なくなり、オープンな展開となりました。また、それに伴って両チームともミスが多くなっているように感じました。オープンな展開になり両チームとも何本か決定機を迎えましたが決めきれずスコアレスドローで終了しました。甲府としては前節よりはチャンスを作ることができましたが決めきれなかった試合となりました。また、この試合では9本のコーナーキックを得ましたがチャンスには結びつけることができませんでした。このような膠着した試合ではセットプレーが鍵を握ると思うのでそこでチャンスを作れるようになる必要があると感じました。

4.あとがき

 勝ち点で並ぶ直接対決で、昇格プレーオフ圏内に入るために何としてでも勝ちたかった一戦はスコアレスドローに終わりました。これで7試合負けなしとなりましたが、この3連戦はすべて引き分けとなりました。試合数にばらつきはありますが6位の熊本とは残り10試合で勝ち点差7となりました。昇格プレーオフ圏内に入るためにはラスト10試合で10連勝するくらいの心意気が必要になるかと思います。その弾みをつけるためにも次節の金沢戦は勝ちたいです。
 この試合では2020年の開幕戦以来となる声出し応援が解禁されました。この試合の甲府のスタメンをみると声出し応援を聞いたことがない選手達が大半を占めているので、彼らに声援を届けることができたのはよかったのではないかと思います。また、マスクを着用するという制限がありましたがバックスタンドからも甲府サポの声援がはっきりと聞こえ、甲府サポの声量の大きさを感じました。9月からはホームでも声出し応援ができるようになるのでより多くのサポーターの力で選手達の後押しをし、輝く夜空を歌いたいですね。

試合終了後の味の素スタジアム
帽子を落とした東京Vのマスコット・リヴェルン




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