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東京で心温まる瞬間

2023年は日本も海外もそれなりに色々探訪できた。
内訳はざっとこんな感じ。

・海外2ヶ月(マレーシア・オランダ・デンマーク)
・日本の田舎延べ滞在約9ヶ月(長野・静岡・徳島)
・東京延べ滞在約1ヶ月

旅をしていて一番良いなと思うことは、常に来訪者の視点を持てること。

今も東京に来ていて、多分日本(東京)にずっと住んでいるとなんとも思わないであろうことに突然胸を打たれたりします。

例えば、朝の通勤電車の中では皆んなが一様にリュックを前に持っている姿とか。

これ、いつ頃から始まったマナーか分かりませんが、とても日本人らしさを感じる場面です。海外ではリュックを前に背負う時は、他者への配慮ではなく、防犯の意味合いです。

あと、同じく電車の中で、車両が大きく揺れて足元がふらついた男性が、近くにいた別の男性に寄っかかってしまった時も、「ごめんなさい」とか「すみません」とか言葉を交わすわけでもなく、ふらついた男性側が少し大きめの会釈をして、寄りかかられた方の男性はそれより少し小さめに会釈を返す。ただそれだけのやり取りなんですが、ただそれだけのやり取りで、お互いの申し訳なさやそれを意に介さない相手の気持ちも全てまるっと伝わる。そんな光景に胸がドキドキしました。

もちろんリュックにしても電車内のコミュニケーションにしても当てはまらない人がいるのは百も承知ですが、なんだかとても象徴的な「他者を慮る日本の道徳」と「個人の間に存在する都会の距離感」を同時に目撃した気分でした。



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