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留学に行くべきか? -海外経験の価値とは-

留学に行く大学生の数は近年どんどん増えていて、2017年度には10万人以上の大学生が留学に行ったそうです。

留学に行く人が増えている背景には、「就活に有利」だとか「語学力が身につく」だとか、様々な理由があると思います。
が、本当に留学に行くべきなのでしょうか?

自分が実際に留学に行って感じた留学の価値と、本当に留学に行くべきかどうかまとめたいと思います。

留学に行かなくても良い。

いきなり結論ですが、僕は「海外経験」は全員がすべきだと思っていますが、「留学」に行く必要はないと思っています。

物議を醸しそうな意見ですが、まずは留学に行かなくて良い理由について書いていきます。

①お金がかかる

まず第1に、留学にはめちゃくちゃお金がかかります。

授業料+滞在費+食費」の目安(12週間)
アメリカ 90~110万円  カナダ 50~85万円
イギリス 55~100万円  オーストラリア 60~85万円
ニュージーランド 55~75万円

某留学エージェントのサイトの記述を参考にしましたが、3ヶ月の留学でも50〜100万円ほどかかります。(もちろん個人差はありますし、ワーホリなどを利用すれば現地でお金を稼ぐこともできます。)
それに加えて渡航費、パスポートやビザ等の申請費、保険などを考慮すると、さらに費用はかさみます。

②時間がかかる

第2に、留学にはなんだかんだすごく時間もかかります。

留学のためにしなければいけないこと
留学でやりたいことの検討 →留学する国の検討
→留学先機関の検討     →手続きの確認
→手続き開始、語学学習、留学準備

よし、留学しよう!と思っても、留学準備には数ヶ月〜半年かかります。
もちろん学校の交換留学や留学エージェントを使えば多少ルートは変わりますが、その分自由度が下がったりお金が余計にかかります。

このように留学前にもたくさんの時間を使いますが、それに加えて留学中も時間がありません。

留学中は、どうしても現地での生活を最大限に活かすために時間を使おうとします。
だから、例えばプログラミングを練習したり、本を読んだりしたくても、そういったことをしている時間はほとんど無い場合が多いです。

これだけお金と時間のかかる留学って、現地でやりたいことが無い場合 実は非常にコスパが悪いんです。

③留学だけで語学は上達しない

また、留学だけで語学は上達しません。

『留学すれば英語を話せるようになる』っていうのは幻想です。
現地で努力して、積極的に現地の人と現地の言葉で話さない限り、言語は上達しません。

そもそも日本でも英語が勉強できる環境はめちゃくちゃ整っています。
英会話カフェやインターナショナルバーもあるし、大学生なら留学生を受け入れていたりするので、そういうところで英語を上達させる機会はたくさんあります。

語学の上達が目標なら、日本でもできます。
先ほど言ったようなお金と時間をかけるくらいなら、英会話教室に通う方がよっぽど手軽にしっかり英語を勉強できます。

④留学でしかできないことは意外と少ない

最後に、留学先でしかできないことって意外と少ないんです。

例えば「現地に最先端の研究施設がある」とか「現地の文化や仕組みが独特で、そこに行かなければ学べないことがある」とか「24時間英語のみの環境で語学を完璧にマスターしたい」などの理由があれば、実際に留学してみる必要があると思います。

ただ、現代のインターネットが発達した時代、日本にいながら海外の最先端の情報にアクセスするのは難しくはありません。
日本にいながら外国人とチャットや電話もできますし、海外のニュース番組だって見れます。

「文化や価値観を学びたい」などという人も多いですが、それって実際は留学じゃなく旅行やスタディツアーで数週間滞在する方が濃く見えたりします。

このように、もはや留学しなくても海外や、海外から見た日本について学べる時代なんです。

それでも海外経験が必要なワケ

これらが主に留学に行かなくて良いと僕が考える理由です。
それでも最初に述べたとおり、海外経験はみんながすべきだと思っています。

旅行で良いから、海外に行って欲しいと思っています。

なぜなら、海外に行って「自分が圧倒的マイノリティになる」ことで「当たり前が当たり前でなくなる」という経験ができるからです。

日本で暮らす限り「マジョリティ」である経験がほとんど

例外もありますし全員がそうだとは全く思っていませんが、割合で見た場合、多くの日本で暮らす日本人は「マジョリティ」である経験がほとんどだと思います。

似たような見た目、似たような価値観、似たような前提を共有しているのが日本人で、そういう意味で(例外はあれど)だいたいみんなが多かれ少なかれ「マジョリティ」として生きているのが日本人だと考えています。

自分がマジョリティである(と思っている)とき、無意識に自分の当たり前をみんなの当たり前だと勘違いして、それを前提に話を進めてしまうことがあると思います。

例えばジェンダーや性的志向
自分が男性で女性を好きである人は、無意識に男友達に「彼女いるん?」と聞いてしまうことが多いと思います。
自分が男性で女性が好きなので、無意識にそれが当たり前だと思ってしまい、そのように質問してしまう。

上記のような経験をしたことがある方は実際多いと思います。

ただし、それ自体は仕方のないことだと思っています。
当事者では無い人が当事者の気持ちを推量するのは難しいし、自分とは違う前提を持つ人もいる、という事実を知らない限り、行動にはできません。
それを押し付けるのも、またおかしな話です。

「マイノリティ」になる経験

そこで僕が必要だと思うのが、「自分がマイノリティになる」という経験だと思うんです。

実際に自分がマイノリティとなる経験によって、『マジョリティ側の人たちにとっては当たり前とされる価値観が、マイノリティにとっては当たり前でない』ということを肌で理解できるようになります。

そしてそれは、海外に行くことで簡単に実感できます。

自分がマジョリティとして暮らしていた日本を離れて、自分がマイノリティである環境の中、日本語とは異なる言語を話しながら、今まで見たこともないような「当たり前」の中で暮らす外国人を見て、自分の「当たり前」を疑うことができるようになると思うのです。

そうすることで、「自分の当たり前は他人にとっての当たり前ではないかもしれない」という事実に気付くことができるかもしれないし、また、「今まではマイノリティに対して知らず識らずのうちに自分の価値観を押し付けていたかもしれない」という可能性に気付けると思うのです。

留学じゃなくても良いから、海外経験を

このような経験をするのに、わざわざ留学に行く必要は無いと思うんです。
旅行でもなんでも良いから、とにかく日本の外に出てみたら良いんです。

もっと別に、留学先でしかできないような勉強や経験がしたいなら、そこに行けば良いと思います。
でも、基本的に語学や思い出作りだけなら、時間とお金が勿体無いので、ぜひまずは旅行などで海外にいってみてください。

こちらのnoteでも書いていますが、知らない場所(海外)に行って、そこで知らない人と話すことで自分の視野が広がり、様々なことに気付けたり、新しくやりたいことが見つかるかもしれないんです。
長期での留学は、一度海外に行って、そこでやりたいことが見つかってからでも遅くないんです。

最初の海外経験は必ずしも留学ではなくて良いので、貴重な時間とお金を、有意義に使ってもらえたらと思います。

賛否両論あると思いますが、これが僕の考える「海外経験の価値」です。


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にっしー|Kosuke Nishii

神戸市外国語大学イスパニア学科5年 / 奈良県奈良市出身 / トビタテ留学JAPAN4期生 / 内閣府 世界青年の船事業(SWY30) / #カメラ #就活 #雑記 #自分が大事にしたい言葉を綴るnote

留学・海外の話

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