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〜就活の違和感②〜 決断と判断

1、語彙の大切さ

学生さんとお話ししていると、「決断」と「判断」という語彙をごっちゃにしているケースが多い。

そんなの一緒じゃん!
と、括ってしまうことは簡単だけど、そこには大きな違いが存在しています。

この言葉に限らず、言葉選びは本当に大切。

言霊という言葉があるように、自分が自分の意思で発する言葉には魂が篭る。

逆に他人から借りてきた言葉には、軽さしか感じません。

今回はそんな一例の、「決断」と「判断について触れてみます。

2、判断と決断の使い分け

これは、私の解釈ですが、「判断」とはいくつかの選択肢を判別して、その他の選択肢を断絶すること。

つまり、判別に事足りるだけの、
・情報収集力
・情報整理力
・切れ味の良い判別をするための切り口を作る力が求められます。

貴方が判断を求められる環境下において、正しかろう判断をするための力は備わっているだろうか?

その力なしに、判断という言葉を軽々しく使っている人が多い。

どこまで、客観的・主観的情報を集める努力をしたか。

どれだけ、集めた情報を綺麗に整理してみただろうか?

綺麗に整理するだけで満足して、納得のいく解を求める努力を怠ってはいないか。

そんな風に思ってしまう学生さんが多い印象です。

一方、「決断」とは何か?

凄く乱暴に言ってしまうと、「自分はこれを好きでいると決める!だから、その他の物は断絶する!」

そういう覚悟のことを「決断」と言うのだと思います。

どちらの決め方がしっくりくるか、将来体重が乗りやすいかはその人次第ですが、この言葉の使い分けを意識するだけで、大きな違いが産まれてくると思います。

因みに、私は「判断」を否定して、「決断」をゴリ押ししたいわけではないので悪しからず。

3、小さな判断・決断の大切さ

これまで、判断と決断の違いについて触れてきました。

ここでは、その決め方の大小についてのお話し。

何かを決める時には、今よりも過去の主観的・客観的な情報に基づいてしか決められません。

でも、よく考えてみてください。

皆さんが生きるのは未来です。
未来は外部環境も変化すれば、個人環境や趣味嗜好も変わってきます。

そうなれば、「判断の切り口」も「決断の好き嫌い」も当然変わってきます。

それなのに、就職活動は大きな決断で、会社に入ってからは思考停止する人が本当に多い。

何が言いたいかと言うと、何かを決めると言うことに大小は無く、判断と決断の意思決定をする癖を付けるのが大切だと言うお話し。

自分が勝手に勘違いして決めつけた「大きな判断・決断」とやらに惑わされず、日々自分の決めた人生を歩んで欲しいと願う、元採用担当者なのでした。


ちなみに、ヘッダの写真は弟の為におもちゃを断捨離しようと決断した長女のおもちゃ箱の写真です。

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