前日の夜22時ごろ、うちに石川君とまっすーがやってきた。僕はあらかじめ準備をほぼ終えていたので、合流して少ししたら出発。まずはランちゃんをピックアップするべく門真へ向かった。

23:30ごろに門真に到着、銭湯の番台のバイト終わりのランちゃんを掬い上げたらいざ松本へ、高速道路に乗った。

運転は基本まつりちゃん、緊急要因で石川君とまっすーという編成。僕は免許更新忘れてて免許失効中のため見学。ランちゃんは免許持ってるかどうかすら知らない。

なんだかあんまり眠くなかったので、車内でも大はしゃぎのままどんどん進む。草津のPAで割とゆっくり休んだ。

それから、その後に屏風山というPAで降りて、藤山拓号と一瞬の合流。葉月さんもいた、他2人男の人が乗っていた。

このPAにはミニストップのアイスが売っていたので、ウキウキ買いに行ったら深夜なので売り切れとのこと。どうしても食べたかった僕と石川君のことをランちゃんがめちゃくちゃバカにしていた。

この屏風山を出て以降の記憶はほとんどない。多分ほぼ寝ていた。気付いたら外は明るく、謎の立体駐車場で目が覚める。なんと松本市の公民館にいた。

なぜ公民館に車が停止してるのか、寝ぼけててよく分かってなかったけどみんなに着いて降りて公民館に入った。公民館には誰もいなくて、入っていいのかダメなのか全く分からないまま入った。

どうやら着替えたり歯磨いたりお化粧したりの時間のようで、その用途的には公民館が都合が良かったっぽい。もちろん僕も歯磨いて身だしなみを整えた。

公民館を出たのが9:40ぐらい。そのまま別料金のかかっているりんご音楽祭の臨時駐車場へ向かった。てっきりりんご音楽祭の会場の徒歩圏だと思い込んでいたのだが、どうやらそこそこ遠かったらしく、車を停めたらシャトルバスを待った。けっこう来なかった。

20〜30分ほど待ったらシャトルバスが到着。みんなで乗り込んでりんご音楽祭の会場であるアルプス公園へ向かった。

めちゃくちゃ観たかったトッパーのジュンさんはもう間に合わない感じで、時間的にその次に観たかったMONO NO AWAREに間に合うように……って感じだったのだが、MONO NO AWAREまではまだ余裕があったので、のんびり会場を散策。

もうりんご音楽祭に来るのも4〜5回目、瓦レコードによく行くおかげで「久しぶり〜〜！」と声を掛け合う松本市の民がいっぱいいるというのもあり、会場間を歩いていると、フェスに来た！って感じよりも「今年もこの時期か〜〜！」みたいな気持ちになった。

フラフラ色々観たが、まず最初にちゃんと観たのはMONO NO AWARE。エッジの効いた楽曲たちとピリッとしたステージング、ライブを観ながらじわっと音楽を聴くスイッチが入った感じがした。

MONO NO AWAREを観終わったらちょっと眠かったのだが、どうしても掟ポルシェが観たくてレッドブルステージへ行った。本当に来てよかった、眠気が完全に吹き飛んだ。

フロア、というより通り道をぐしゃぐしゃにするこの景色は、去年も観たおかげで「りんご音楽祭！」って感じがめちゃくちゃした。僕はちょっと走らされた。

終わった後にロッジでちょっとだけ掟さんと喋れた、普通に嬉しくてミーハーみたいな気持ちになった。

掟ポルシェが終わったら、オーガユーアスホールを観るためにりんごステージで待機していたが、リハ中に眠くて寝転んでて、目が覚めたらライブが終わってた。楽しみにしてたのでマジで最悪だったが、おかげで体力はフル復活。

起きたら気を取り直して幽コミュを観に行った。マジでとんでもなくカッコよかった。途中で機材がトラブってギターが鳴らなくなったのだが、そこでのイラつきとか慌てとか楽しさとかエモーショナルとかを、全て音楽の表現にガッチリ向けて取り返した姿が最強に美しかった。マジでいいバンド……。

幽体コミュニケーションズが終わったら、横で一緒に観てたランちゃんとテンション上がって喋りながらバルニーを観に行った。めちゃくちゃ気合い入ってて、それでもピースフルで、こっちもすごいよかった。

バルニーが終わったら、フラフラしつつもガッツリ観たい人があんまりいなくて、ゆるっと散歩。色々食べたり飲んだり喋ったり。だいぶ寒くなってきてて、石川君に預けてた上着を羽織った。

ソバステージでグラサン観たりしてたら、すぐ横でミーハー気分で観にきて待機していたノーバディーノーズのライブが始まった。

2〜3曲ほどを学生時代にたくさん聴きまくっていたが、とはいえライブはそこまで期待せずにそこそこ楽しみに観た。

期待してなかったからとか関係なく、普通にめちゃくちゃよかった。ど頭からガンガンにカッコよかったし、「カッコいいけど"ココロオドル"まだかな……」と僕含めみんなが思っているところで「ココロオドルはまだやりませんからね〜」とちょっとネタにしながら、ちゃんとカッコいい他の曲をいっぱいやってた。

ちゃんとテンション上がった状態で「お待ちかね！」と出てきたココロオドル、大爆発だった。テンション上がり過ぎてｴﾝｼﾞｮｲ!ｲｯﾂｼﾞｮｲ!を大声で叫び過ぎて、ちょっと喉が枯れた。

ノーバディノーズがあまりに楽し過ぎて、どうしても4つ打ちが聴きたくなってしまって、ひたすら一日中クラブになっているキノコステージに吸い寄せられるように向かった。

ちょうどやってたのがMIYABIさんというDJ。正直このDJがいいのか悪いのかは分からなくて、単純に今日の流れでじわじわ来てたテンションがノーバディノーズで大爆発し、酒をギャン飲みして踊った、めちゃくちゃ楽しかった。

しかし、そのMIYABIさんの後のDJではあんまり楽しくならなかったので、MIYABIはめちゃくちゃよかったのだと思う。

特に観たいライブはこの時間なかったので、たまたま1番近くて、なおかつ音的に良さそうに感じたTo Yoというバンドのライブにフラッと侵入。

めちゃくちゃ正統派にヤバいサイケのバンドだった。この感じ久しぶり……って感じの、意識が吹き飛ぶ感じの乗り方をした。ゴジラ君とかダイゼン君とかが横にいて一緒に大はしゃぎしてた。偶然だけどマジで観れてよかった……。すごいバンドだった。見た目が4人とも似てたのも良かった。

今日の僕の締めはthe hatch。北海道のバンドで、大阪に来てくれたら高確率で観に行っている。怖くてカッコよくて上手くて泥臭くて、全てを兼ね備えた最強のバンドだと思っている。

1番前でギャン乗りで観ていたので当たり前のようにモッシュに巻き込まれ、サンダルとサコッシュがぶち壊れた。それはそれとて、とてつもない多幸感だった。

the hatchが終わったら花火が打ち上がった。全面が木に覆われた状態で見るデカい花火は謎の光り方してて、バグみたいで面白かった。

アルプス公園を出て臨時駐車場へのシャトルバスを待つ。本数少なくて1時間近く待った。みんな足が疲れていたので、逆張り片足立ち耐久レースをやった。戦意0のまつりちゃんがダントツで最下位だった。

シャトルバスで駐車場に着き、車に乗ったら近くにある温泉へ。前に一度だけ来たことがあるホットプラザ浅間。浴場も広くて露店もあるめちゃくちゃいいところ。

湯の温度もめちゃくちゃちょうどよかったが、りんご音楽祭のお客さん・演者さんで人が多くて、水風呂が渋滞しまくってた。

12時前になったらみんな上がってきてホットプラザ浅間を出た。晩御飯を食べに行こうという話になったが、松本でこの時間に食べに行くとなると「ほたる」といういつも行くタイ料理屋ぐらいしか開いてないので、問答無用でタイ料理屋へ。

パッタイ、タイ風すき焼き、ビーフン、空芯菜、スープを食べた。めちゃくちゃ美味かった。松本来るたびに食べてる気がするけど、毎回新しい気持ちで「美味しい！」と思ってるので良い。

あと「取り皿です！」って言って灰皿が出てきた。

ご飯を食べたら宿に向かう。車でこのタイ料理屋から5分ほど、一瞬で到着。そして拓くんや葉月さんがすでにチェックインをしてくれていた宿に到着。

めちゃくちゃ広かった。拓君御一行は全員爆睡してた。僕らも歯を磨いて布団に入った、目を閉じて一瞬で眠りについた。

今日は良いバンドと良い打ち込み、どっちも観た。感度ビンビンで心を使って観るのがバンド、頭空っぽで踊るのが打ち込み、この2つは案外真逆なのかな〜と思った。

体調とか気分によるとは言え、僕はどっちも大好きでどっちも楽しめるので、良かったな〜〜と思った。明日も遊ぶ。