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2023/11/9 さよう奈良!

朝は9時半ごろ、泊まってた宿「レモン」にて起床。ドイツ人のピーターはもう帰っていて、ハルカさんとゴウダさんは庭でゆるゆる喋っていた。

僕も置いてあるピーナッツをつまみながら一緒に喋りつつ、宿を出る準備を進めた。

朝のレモン

なんやかんや喋ったり準備したりで、宿を出たのは11時ごろ。2人にめちゃくちゃ手を振ってもらいながら車で出発。あったかい場所〜〜2人ともまた会いたい。


レモンを出たら、今日は下北山村というエリアで展開されているMIND TRAILへ向かう。3箇所でやってるMIND TRAILの3箇所目、僕らはこの会場がラストになる。

MIND TRAILの細かいことは一昨日の日記に書いているのでそちらを参照。

下北山村までは車で1時間ちょいぐらいかかるが、とりあえずタバコが切れていたのでタバコを買うためにコンビニを目指す。しかし、この奈良の僻地、奥大和と呼ばれている地域には、コンビニはなぜかヤマザキYショップしかない。普段街でよく見かける屋号のコンビニに行くには車で2時間近くかかる。

別に全然ヤマザキYショップでいい、というかむしろレア感あっていいのだが、今求めているのはタバコなので、ヤマザキYショップにあるかどうかかなり不安……とはいえ行くしかないので、1番近くにある道の駅併設のヤマザキYショップへ向かった。

そして到着すると、こちらの心を見透かしたかのように"タバコ"の上りが立っていた。嬉しかった。

ヤマザキYショップ
めちゃくちゃ広かった


ヤマザキYショップを出たら11時半ごろ、今度はお腹が空いていたので、Googleマップが教えてくれた下北山村までの通り道にあるカフェに入った。

カフェSANKA
内装

お姉さんが1人でやっているカフェ、2F建てのめちゃくちゃオシャレな店内。トイレが外にあって、そのトイレの前にひたすらお手を連発し続ける土佐犬がいた、可愛かった。

ご飯はココナッツカレーを食べた。甘いけど辛さ効いてて、さつまいもが合ってて美味しかった。まつりちゃんは帰り際に売ってた指人形買ってた。

ココナッツカレー


カフェを出たらもう一息車でチョロっと走り、ようやく下北山村に到着。若干の曇り模様だが雨は降らないらしい。今年最後のMIND TRAIL、またいつも通り杖を選んで山に向かった。

"千本のひげ根"という名前の、杖を選ぶという作品
川がすごい

めちゃくちゃデカくて、透明度がとんでもない川が出迎えてくれた下北山村。曇りなのも相まって、自然の恐怖みたいなのがドッと来た。

川すごい

子供がお地蔵さんを川に沈めていて、それを見つけた大人が「お地蔵さんにそんなことをしたらバチが当たるよ!」と怒ると、子供が「ほんまに遊んでるだけやねんけど」と言って、お地蔵さん的にもそれは遊んでもらってると思ってたそうで、そのお地蔵さんがこの辺りの川を守っていた、という逸話がこの川にはあるそう。

遊ぶって時代や環境で全然違うよね、そういうことなので遊んでみましょう!みたいなコーナーもあった。

ゲームした
モルックしたくなる広場


この下北山村という会場は、山の上まで続く作品が全くない車道を50分近く歩く時間があった。入り口付近で遭遇したMIND TRAILerがその車道を車で走ってショートカットしていた。ずるいぞ、このイベントは歩いてなんぼやろ!!と思いつつ、30分ぐらい歩いた頃には僕らも「ショートカットしてもよかったかもしれん……」と思ってしまった。

めっちゃ車道を歩くまつりちゃん

そうしてどちゃどちゃに疲れて到着したのは、バカでかい湖が広がる聖域みたいなところ。雄大すぎる……

でかい湖
神社

鬼の語源はオヌという説を仮定とし、神話や逸話によくある「鬼退治」が持つ意味、そこから来る平和や争いみたいなものを哲学の観点から研究し、それを映像にした作品が小屋の中にあった。

ちなみにその小屋の中に灰皿が置いてあったので、タバコ吸いながらまつりちゃんと哲学談義をした。

喫煙所(小屋(作品展示場))


小屋を出て、ここからはドチャドチャに山間のコース。いつ熊が出てきても闘える姿勢で歩みを進めた。「もし明治の"神仏分離令"がなかったら」というパラレルワールドの設定で歩く、という作品エリアがあり、かなりワクワクした。

パラレルワールドの入り口
パラレルワールド
パラレルワールドのまつりちゃん

まつりちゃんはオシッコを死ぬほど我慢してて苦しそうだった。

山間には"木と合体してキメラになる"という作品が点在していた、パッと見はよくわからなかったが、いざ手や腕を引っ付けてみると、確かに合体してる感があって面白かった。

僕のキメラ化
まつりちゃんのキメラ化
デカいカエル発見


この辺りがこの会場のラストスパートというか、1番どぎつい山登り。どんどん道は険しく、また時間帯的にも少しずつ薄暗くなっていく。ゾクゾクして楽しい。

あまりのんびりしていると帰れなくなるため、そこそこに急いで歩みを進める。同時に熊への警戒も強めた。もちろん強めたところで出てきたら死ぬわけだが。

山道

ようやく辿り着いた山頂らしき場所、そしてそこにあった「オヌ」のオブジェ。これがこの下北山村の最後の作品。鳥の声と風の音に囲まれた薄暗い山の中で観るこのオブジェは凄まじく怖く、カッコよかった。

最後の作品


ゆっくりオブジェを観たら、ここからは暗くなるまでの時間、それからまつりちゃんの尿意との戦い。危なくない程度に、無理しない程度に早足に下山した。

GEZAN
謎の光が立っていた

帰り道はやっぱり早く、暗くなりきる前には車に到着。名残惜しく"千本のひげ根"を元の場所に返し、下北山村を後にした。

個人的に作品に関しては3会場の中でこの下北山村が1番作品一つ一つにのめり込んだ。神話っぽさとかが入り込みやすい要因だったのかも。こういう自由研究っぽいアート作品を自分でも作ってみたいな〜〜と思った。

トイレの場所を確認するまつりちゃん


今日はまつりちゃんのおばあちゃんの家に車を返してそのままおばあちゃんの家で寝るので、今から向かうは木津。下北山村を出たら京都の方に向かって車を走らせる。

下北山村から1時間ほど走らせ、木津までの道中にあった焼肉屋で晩御飯を食べた。

焼肉

1200円で、ご飯と味噌汁とサラダと漬物、それから焼く用の肉がついてくる"焼肉定食"を頼んだ。めちゃくちゃ美味しかったし、焼肉でこの値段なのは満足度が高かった。

店を出ると、店の前でなんと下北山村で車でチートをしていたMIND TRAILerのチームと遭遇。あっ、と話しかけた。「私たち車でショートカットしちゃったんですよ〜」と笑ってた、良い人たちだったし、こんな感じで偶然で会うの面白かった。

焼肉屋


焼肉屋を出たら次はお風呂へ。奈良の市街地近くにある銭湯で、もうだいぶ木津の近くまで来た。

花園新温泉

字体が可愛い銭湯。翌日に「ラドン」「イオン」に並んで「トロン」と書いていた。トロンってなんだ?と思っていたら、後でまつりちゃんも同じこと言っていた。面白かった。

渋さはあれど、ポップで楽しい戦闘だった。


風呂を出たらコンビニに寄ってアイスやお菓子を買い、木津のまつりちゃんのおばあちゃんの家へ到着。車を返して部屋に上がった。

まつりちゃんのおじいちゃんとおばあちゃんに「お邪魔します」の線香をあげて、ゆっくりくつろいだ。入ったことはあれど、ここで1泊するのは初めて。普通に過ごしている人よりも丁寧に気を遣ってくつろいだ。

寝ている時、つい先日死んじゃった自分のじいちゃんが霊体でタバコを吸って話しかけてくる夢を見た。もしかして、四十九日迎えたのにまだ彷徨ってるんですか〜〜と夢の中で悲しくなった。


MIND TRAILは毎年やってる大好きなイベントで、デトックスと刺激の両方がある良い時間です。よかったら来年行ってみてください!


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