小室 敬幸

ライター、ラジオパーソナリティ、大学教員として、音楽全般(特にクラシック、ジャズ、映画音楽など)を深く掘り下げて、分かりやすく伝えるお仕事をしています。OTTAVA(ラジオ/月18-22時)に出演中、TBSラジオも好き。/お仕事依頼は⇒ komuro@reclassica.com

史上初!? クラシカルDJは何を変革し得るのか?

フランスで発祥した世界最大級のクラシック音楽のフェス、ラ・フォル・ジュルネ。日本での15回目の開催となるラ・フォル・ジュルネTOKYO2019が、5月3〜5日にかけて、東京国際フォーラムを中心に盛り上がりをみせている。

その初日――5月3日の20時10分から、ホールEのキオスクステージにおいて、Aoi Mizuno(水野蒼生)を中心とするメンバーによるフォル・ニュイ!! 第1夜「LFJ feat

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現代音楽だから新しいんじゃない。現代音楽“なのに”新しい音楽――Ensemble FOVE"SONAR-FIELD"公演評

サントリー音楽財団から出版されている『日本の作曲』という書籍があり、これまでに「1990-1999年」と「2000-2009年」を対象にした2冊が刊行されている。それぞれ4名の音楽学者や音楽評論家によって座談会がおこなわれ、1年毎、その年に初演された日本の現代音楽(≒現代〔の西洋芸術〕音楽)で重要だと考える作品を挙げて議論していくという体裁の内容だ。

「1990-1999年」では石田一志、白石美

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2018年ベスト・トラック トップ5【Classical篇】

ラティーナ2019年1月号で、「2018年ベストアルバム」として10枚選び(※ただし順位は付けていない)、200字程度の総評を寄稿した。こちらは個々の評が出来ないため、かなり戦略的なチョイスとしている。ご興味ある方は是非雑誌をお手にとってもらいたい。

ここでは、ラティーナへの寄稿を補うものにしつつ、内容を被らせないようにするため、アルバム単位ではなく、具体的なトラックに絞って、年間ベストを選出し

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"OTTAVA Salone on Monday!"最新情報

👉基本情報

▷放送局:インターネットラジオ局 OTTAVA
▶放送時間:毎週月曜 18時~22時
(※21時以降はOTTAVA Premioでの有料放送)
▷プレゼンター(ラジオパーソナリティー):小室 敬幸
▶メールの宛先:tk@ottava.jp
▷番組構成:
 🕕18時台
 ・オープニングトーク
 ・メールやリクエスト曲をご紹介①
 ・[隔週] TOKYO Meeting Point(

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ブルックナーが苦手な人のためのブルックナー講座【補講】

(※8月20日(月)18時から放送されたOTTAVA Saloneでの特集内容を再構成したものとなっております。)

アントン・ブルックナー(1824-1896)

ブルックナーの交響曲が演奏されるコンサートでは「男性トイレに長蛇の列が出来る」ことでお馴染みのアントン・ブルックナー。それゆえ、女性受けが悪いという定評もあるのですが、番組にいただいたメールでは男性でも苦手という方が多数いらっしゃった

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ジャズとクラシックの100年【第4回】 1960-70年代:[中編]ジャズでもクラシックでもある音楽

――越境者としてのクラウス・オガーマン(1930-2016)

クラウス・オガーマンという名をご存知の方は、関連作としてどのアルバムを最初に思い起こされるだろうか――やはり知名度が高いのはボサノヴァの父アントニオ・カルロス・ジョビンのアルバムだろうか? それともビル・エヴァンスとのアルバムだろうか?

いずれにせよ、オガーマンの名を高めたのは「アレンジャー」としての能力であり、とりわけストリングス

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