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乳幼児と一緒に楽しめる「ムルメリ」の不思議な世界に行ってきた。

ムルメリ――聴き馴染みのない名前ですが、日本ではマーモットという名で知られるリス科の小動物。どことなくモルモットと名前が似ていますが、それは江戸時代にモルモットを輸入したオランダ人が、モルモットをマーモットと勘違いして持ち込んだからだとか。ただし、あちらはネズミの仲間なので、結構違うんですね。見た目はこんな感じ。

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う~ん……あんまり可愛くはない? でもハシビロコウみたいな、不思議な愛嬌がありません? 主にアルプス山脈などの山岳地帯に集団で住む、社会性の強い動物なんです。

2019年9月14日(土)から16日(月・敬老の日)の3連休に、東京都と日本を代表するオーケストラ東京都交響楽団が主催する【サラダ音楽祭】が開催されます。このなかで、このムルメリをモチーフにした【ベイビーオペラ「ムルメリ」】が、スイスから来日した歌手たちによって初めて日本でパフォーマンスされます。

オペラだなんて言うと難しそうに、そして縁遠く思われるかもしれませんが、このイベントの対象年齢はなんと2歳未満の赤ちゃんとその保護者!(0~1歳児がいないと、そもそもこのパフォーマンスを観ることが出来ないんです!)なので、乳幼児でも感覚的に楽しめる内容になっているんです。

なんで公演前なのに、内容を知っているかって?……公演前日にひらかれた公開リハーサルにモニターとして参加してきたからなのです。残念ながら、公演中の撮影は出来なかったのですが、まずは公演後の1枚を。

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このお姉さん、お兄さん(+もうひとりのお兄さん)たちが、スイスからやってきたプロフェッショナルな声楽家(オペラ歌手)なのですが彼らは子どもがだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい好き! パフォーマンス終了後も、その場に残って、子どもたちと戯れ、音あそびをしたりしていました。

では、肝心のベイビーオペラ「ムルメリ」は、どんな作品なのか? 会場は、池袋西口公園のすぐ近く東京芸術劇場。そのなかのシアターイーストという箱です。普段はコンサートというよりは、演劇やダンスの公演がおこなわれる300席前後のホールなのですが、今回はこの中に更に小さな小屋(バッグ・イン・バッグならぬ、ホール・イン・ホール!)が作られ、そのなかに靴を脱いで入っていきます。

そこには、お月さまやお星さま。更には小さな池や、沢山の石など……を模した舞台美術が広がっています。ムルメリが住む山岳地帯を絵本で描いたような世界です。この場所で、先ほどのお姉さん&お兄さんズがムルメリになりきって、朝起きてから夜を迎えるまでを、様々な音とともに表現していく……そんなオペラなのです。感覚的には、言葉のない子ども向けアニメーションのような感じで楽しめます。

そして公演中は、お子様が泣いてしまっても、動いて舞台美術を触ったりしても、何をしても大丈夫! 「お子様のやりたいという気持ちをとめないでくださいね!」と事前にアナウンスをしてくださいます。実際、パフォーマンス中のお姉さんに果敢に絡んでいくお子様もいらっしゃいましたが、楽しく戯れながら会場は和やかな雰囲気に(笑)。

ワークショップではないのですが、子どもたちが発する音と、お兄さんお姉さんのパフォーマンスが混じり合い、一期一会の音楽になっていくのがこれまた面白い。私が見ている限り、30分の間にどの親子も退室することなく、会場一体となってこのベイビーオペラを楽しんでいました。

唯一の難点は、「百聞は一見にしかず」という言葉の通り、実際に見聞きしていただかないことには、その面白さが伝わりづらいこと。しかも、あんまりネタバレしてしまっても面白くないので、興味が湧いたら、騙されたと思って是非会場に足を運んでみていただければ!

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そして参加したお子様&保護者の皆さまは、終演後にこんな感じで記念写真もパシャリ。下記日程で開催されておりますので、ご家族でお楽しみいただける貴重な機会をお聴き逃しなく!

9月14日(土) 10:00/13:00 開演
9月15日(日) 10:00/13:00/15:00 開演
9月16日(月・祝) 10:00/13:00/15:00 開演
※公演時間約30分 開場時間は各30分前
各回当日券あり(僅少)。各開演30分前からシアターイースト前で販売(現金のみ)。(9/13時点での情報)

公演詳細https://salad-music-fes.com/program05/

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