速読はなんのために必要か

たくさん本を読みたいな…と思ってもなかなかページは進まないもの。

例えば一か月で1冊読むとして、ある本を5時間くらいで読めるとします。

すると、だいたい1日10分くらいの読書時間で読み切れる計算になります。

もちろん本の種類によって厚さも読むスピードも変わるでしょうから、2時間で読み終わる本もあれば、もっと多くの時間が必要な本もあるでしょう。

とりあえず今回は、小説などではなく、ある程度専門的な…勉強するための本を対象として、1冊5時間とします。

すると、一日1時間読書で月6冊。100分読書で10冊になります。何かの本で読んだのですが、月10冊読むと日本人読書量の上位1%以内に入れるとか。(すいません、なんの本で見たか忘れましたので参考程度に)

1%を切れば、つまりそれは100人に一人の人間になれるというわけで、以前の投稿(こちら)で述べたように、それくらいあると結構誇れるものになってくるわけです。

…とはいうものの、一日100分読むの、結構大変ですよね?また、それ以上に読もうとすると、どんどん時間が増えていきますし、じゃあ何かいい方法はないかなと考えるわけですが…。

なんとなくの速読は満足感しか得られない

読む量を増やしつつ、読む時間を増やさないようにするにはどうすればいいか…自然に考えると読むスピードを上げればいいと考えると思いますが、特に何も考えずなんとなく速読に手を出すのは結構危険です。

ただ単に速く読むだけの速読は、案外内容が頭に残らず、読み切ったという満足感だけが得られる状態になりやすいとのこと。

じゃあどうすれば速読を有効活用できるのか…

能動的に速読をする

あまり効果のない速読は受動的な速読です。なんとなく見たテレビの内容を全然覚えていないように、読むことが目的になって文字を追いかけているだけでは、内容が頭に入ってきません。

大切なのは能動的に読むことです。

例えば…

・目次を熟読して、本に書いていることを予想し、予想や疑問を持ったまま答え合わせをするように速読する…
・その本の中から大切なことを3つだけ引き抜き、その大切なことそれぞれい対して3つずつ、付随する大切なことを書く…
・誰かに教えたり、私のようにブログなどに書くことを目的として「何かいいネタはないかな…」と探すように読む…

そうやって能動的に読む速読であれば、速く読みつつ内容を頭に残すことができます。

量を読むなら速く読む以外にも

先ほど「自然に考えるなら読むスピードを…」と書きましたが、読む量を増やす方法がもう一つあります。

それは、読まない部分を見極めることです。

読みやすくかつためになる本は、知らないことが20%くらいある本だそうですが、つまり80%は知っているわけです。

じゃあこの大切な20%だけ読んで残りを読まないという選択をとれば、ざっと5倍も読んで得られる情報量が増えることになります。

そのためにも、どこが知っていてどこが知らないか…それを見極めるために速読が必要なのです。

あくまで速読は何を熟読するか決めるためにある。

これくらいの補助的な意味合いで速読を使うことが、一番効果的なのかなぁと思います。

参考文献:読書の技法(佐藤優)

ps
私は最近、例えばであげた3つの能動的速読法を実践して、1日で1冊読んでもう一日で1投稿って感じでやっています。

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