お金を使って幸せになりたいなら、どのように使えばいいか

皆さんはボーナスがでたら何に使いますか?

学生さんなどボーナスがない人は、大きめの臨時収入を思い浮かべてください。

その大きなお金を何に使ったらより幸せになれるのか…

例えば次の2択だったらいかがでしょうか?

・経験
・もの

どこかへ出かけたり、友人と会ったり、スポーツや体験や鑑賞や旅行や…いろいろな経験が思い浮かびますね。

それとも、暮らしを便利にする家電や、贅沢品、高級な料理などなど…これも想像すればするほど胸が躍ります。

科学はこの2択問題に一つの結論を出しています。

どうやら経験にお金を使う方が人は幸せになれるようです。

経験は磨かれ、ものは劣化する

例えば、「思い出は美化される」なんて言葉があるように、人は過去を過大評価する場合があります。

どこかへ旅行に行った思い出なんかは何年たっても色あせないものですが、実際には詳細な部分は削られ、繰り返し思い出した「良い思い出」だけが強く記憶に残ります。

このように思い出は磨き削られ、宝石のように美しくなっていくものですが、「もの」はそうではありません。

食べたものは消えてしまいますし、最新の電子機器は数年で古いものになり、家具は色あせて味が出るかもしれませんが、それでもいつかは壊れてしまします。「もの」は時間がたつと劣化してしまうのです。

ただ、そんな「もの」でも幸せを感じられるようにするコツがいくつかあります。

・経験につなげる
・小さな日常の幸せ
・他人にあげる

経験につなげる

結局は経験なのですが、何か「もの」を買って、それを経験につなげることで、「もの」が劣化しても結果的に幸せを長く感じることができます。

例えばおいしい料理を一人で食べるのではなく大切な人と食べて思い出にするなど、人との関係で「もの」を役立てれば一つの思い出になります。

また、旅行に行ったときにお土産を買うなど、経験を思い出すのに使うのもいいでしょう。

小さな日常の幸せ

例えばちょっと高級なティッシュペーパーとか、ちょっと高級な枕とか、生活の質を小さく上げてくれるものは、満足感を高めてくれます。

注意点としては、人は一度手にしたものを手放すときに、手に入れる以上のマイナスがあることです。無理のない範囲で生活の質を上げることが重要です。

また、時間を短縮してくれるものも、人生の満足度を高めてくれる効果があります。

これは時短で生まれた時間によってより多くの経験をすることができるからです。

このように、補助的な役割として小さな幸せを感じられるものにお金を使うことには効果があります。

他人にあげる

人は他人に親切にしたときに幸福を得ます。

また、人生の満足度や幸福度を大きく左右する人間関係も良くなるので、他人にものをあげるのは、良い使い方だと言えます。

もちろん、高すぎるものをあげたりして気を使わせたり気味悪がられたりしたらあれですが。

ちなみにものをあげるときには、サプライズ的な、相手がびっくりするようなものをあげたくなってしまうものですが、実際にうれしいのは実用的なものなので、気をつけましょう。

お金自体には人を幸福にする効果はあまりない

お金はあくまで「何かを得るための対価」であり、それ自体に価値があるものではありません。

例えば収入に応じた幸福度を見てみると、一定のところまでは幸福度があがっていきますが、あるところを境に幸福度は上がらなくなります。

お金は不便を取り払って不幸を解消してくれはしますが、それ自体で大きな幸福をえることはできません。

ですので、上記のような方法でお金を「使って」幸せになりましょう。

参考文献:MIND OVER MONEY 193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実(クラウディア・ハモンド)

ps
もっと本を読みたい

この記事が参加している募集

お金について考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?