7つの触媒ファクターで最高の支援者になろう

例えばあなたがプロジェクトのリーダーになったら、あなたの仕事はなんでしょうか?

どんどんと仕事をこなして皆を引っ張っていくことか、それとも見守るようにするのか……

世の中にはいろいろなリーダーがいますが、今回は「支援者」としてのリーダーの仕事に焦点を当てます。

触媒とは、化学反応をスムーズに行わせるための物質のことですが、それになぞらえて、組織を成功に導くための7つの触媒ファクターを参考文献よりご紹介します。

明確な目標の設定

ゴールがわからずにただひたすら歩き続けることは、かなりの苦痛です。

一方、目標があれば、どれだけ進んだかも見えますし、自分たちの苦労にどんな意味があるのかも明確になります。

意味がモチベーションを与えてくれるのです。

自主性を与える

「やらされている感覚」はモチベーションを下げます。ただ、実際これはなかなか難しいですよね。失敗をされては困るという思いが、つい相手から自主性を奪ってしまいます。

しかし、統計的には、現場の人間の決断のほうが、リーダーや現場にいない人間の決断より良い結果をもたらすと言われています。

もし指示をだすポジションについたら、メンバーを信じて、大まかな舵取り以外はできるだけ任せましょう。

リソースを提供する

必要な設備、お金、人、情報などのリソースは、できるだけ提供しましょう。

「リソースがない」ということで手間取ったり、「創造的でない」単純作業などに時間を費やすと、メンバーが自分たちの価値を疑うようになります。

このプロジェクトは大事なもので、それは自分達にしかできないという感覚は、かなりのモチベーションに繋がるので、リソースを提供してスムーズに仕事が進むようにしましょう。

しかし、時としてリソースの制限は創造性にかわります。そのためには、メンバーがリソースがないことに納得し、代わりの案を考えることができるような環境が必要です。それさえ乗り越えれば、大きな成功に繋がるかもしれません。

適切な時間を与える

時間は与えすぎても、与えなさすぎてもいけません。

もし時間があまりにも短ければ、大きなストレスとなり、創造性を発揮する余裕もないでしょう。

しかし、あまりにも時間が多ければ、何をすればいいかわからず、退屈さが仕事のパフォーマンスを下げてしまいます。

仕事をサポートする

困っていればサポートすることももちろん大事です。

もちろんあまりにも手を出しすぎるのは「自主性」を損ねてしまいます。

サポートは仕事を円滑にするだけでなく、自分は大事にされていて、このチームに必要とされているという感覚を生み出すこともできるので、大事な要素です。

問題と成功から学ぶ

失敗は誰にでもありますし、もちろん成功することもあります。

そのときに大事なのは、それを活かすことができるかどうかです。

もしその場限りの解決を続けていたら、成長がありません。成長がなければ、相対的にチームは衰退し、メンバーのモチベーションも下がります。

失敗も成功も正しく評価され、そして糧にされなければならないのです

自由活発なアイデア交換

例えば無料の社食を提供している会社もありますが、そのようにアイデア交換ができる場があれば横のつながりができます。

全然違う人たちが集まれば、まさに化学反応のごとく、新しく創造的なアイデアが思い浮かぶかもしれません。

またこの時、建設的な批判こそ大事にしなければなりません。一人では見えない部分も、他人からであれば見えるかもしれません。また、批判こそ強い自主性であり、それを妨げれば、メンバーは委縮してしまい、本来の力を発揮できなくなってしまいます。

リーダーの役割

組織のリーダーは、決してチームを引っ張ているのではありません。

そしてリーダーは決して上に立つものではありません

一人ではできないからこそチームがあり、そしてそのチームがばらばらにならないように支えることがリーダーの仕事なのです。

時には自分の思った通りのチームにならないこともあるかもしれませんが、それも含めて、マネジメントの楽しさなのかもしれませんね。

今回はチームのリーダーやマネージャー向けの内容でしたが、仕事環境の話でもあるので、自分の職場が7つの触媒ファクターを満たしているかどうか、満たしていなければ改善できないかを考えるのもいいかもしれませんね。

参考文献:マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力

ps
リーダーという言葉はあまり良い言葉ではないように感じます。
なんとなく、上に立っている感じがしませんか?
私はあくまで「役割」の一つだと思うので、そう考えるとマネジャーの方がしっくりきますね。

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