あなたの中にもインナーパーソナリティー
「たまには夜のラーメンくらい、いいじゃんかよ~」
「いやいや、今まで我慢してきたじゃないか!」
と、天使の自分と悪魔の自分が囁きあっている場面……ありますよね。
どちらも「同じ自分」ですが、ある意味「違う自分」という感じ。
これは決して変なことではなくて、人間誰しも多様な自分がいるものです。
例えば、喜びを感じている自分、悲しんでいる自分、怒っている自分……どれも同じ自分ではありますが、その振る舞いは時にはまるで別人のようになることも。
そんな多様な自分のことを「インナーパーソナリティー」と言ったりします。
このインナーパーソナリティー、実は使い方次第で結構色んなメリットがあるのです。
結構万能なインナーパーソナリティー
あなたの中にはどんなインナーパーソナリティーがいると思いますか?
実は、自分のインナーパーソナリティーを知っているだけで、結構色んなメリットがあるのです。
例えば、感情のコントロールがしやすくなったり、共感能力があがったり、さらにはメンタルにもいいと言われています。
何故こんな効果が表れると思いますか?
例えば、Aさんは「怒っている自分」というインナーパーソナリティーがいることを知っているとします。仮にこの自分に「おこくん」と名付けるとします。
ある日、仕事がうまくいかずいらいらしているAさん。ふと「あっ、今おこくん出てるわ」と気づきました。それと同時に、おこくんが出ているときには決まってつまらないミスをして、余計にいらいらすることを思い出しました。そのおかげで、Aさんは少し冷静になることができました。
こんな感じで、知っているだけで、客観的に自分のことを見ることができるようになり、感情のコントロールをしやすくなるのです。感情のコントロールができるようになれば、それはメンタルコントロールにも繋がります。
また、色々な自分を知っていれば、「あっ、今あの人がそっけなかったのは、もしかしたら何か嫌なことがあって、テンション低めのインナーパーソナリティーが出てたのかな」と、他の人のふるまいもより客観的に見ることができるようになります。
それが相手の感情の理解につながり、共感力がアップするというわけです。
たくさんの自分との向き合い方
インナーパーソナリティーのメリットは、知っているだけでも得られますが、より高い効果を発揮するには、少しコツがいります。
まず一つ目。とにかくたくさんのインナーパーソナリティーを把握することです。
例えば怒っている感情一つとっても、「いらいら」と「憎しみ」と「くやしさ」では全然違います。
というか、これらは怒っているとは少し違う気もしますが、案外意識していないと無意識のうちに一つにまとめてしまっているものです。
全部同じ「怒っている」と認識していては、自分のや他人の感情の微妙な違いに気づきにくくなってしまいます。
ですので、とにかくたくさんのインナーパーソナリティーを認識しておきましょう。少なくとも10個。
そしてもう一つ。いつでも思い出せるようにしましょう。
思い出せなければ、いざというときにそういう自分がいることに気づけませんからね。
そのために、例えばスマホのメモ機能なんかで、リスト化しておくのもいいかもしれませんね。
ちなみに私のリストには全部で16人の私がいます。
それぞれが違う自分ですが、どれも自分ですからね。うまく付き合っていきたいものです。
ps
映画「インサイド・ヘッド」なんてまさにこのインナーパーソナリティーの話なので、案外子供に見せるには教育的な意味でも良い映画かもしれません。
もちろん大人でも楽しめると思いますが(私は好きです)
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