思考の形、広く浅くか、狭く深く

私には思考の癖があります。

それは、一つの根っこを探そうとする癖です。

例えば昔、仕事上で一年間の目標を3つ書かなければいけないときがあったのですが、私はその3つの目標の達成方法を最終的に「メモをしまくる」に帰着させてしまいました。

3つと言っているのに一つになっているじゃないか、と上司に言われたものですが、一番それが効率の良い方法だったような気がして、私としてはしっくりくるものだったのです。

ちなみにその3つの目標は……たしか、ミスなく業務をこなす、先輩の手を借りずに一人で仕事をこなせるようになる(まだ一年目でした)、お客さんとの接し方などをもっとよくする……みたいな感じだった気がします。

結局全部、その都度メモをして、パソコンでまとめて、地道に学んでいくしかないではないかと思っていたのですが、そういう答えはもとめられていなかったようです。

このように、効率性を考えたり、美しい共通性みたいなものを追求する癖があって、物事の一番根底にあるものは何かとか、人はどうしたら幸せになれるのかとか、そういったことをシンプルに記述できないかと考えてしまうのです。

この思考の癖がいいのかはわかりませんが、例えば人間という存在がちっぽけなものに感じるほど大きなスケールのことや、「畏敬の念」を感じることで、メンタルの改善が見られたという研究があるそうです。

ですので、深く考える癖はメンタル的にはいいのかもしれません。

一方クリエイティビティの観点から考えると、クリエイティブさは、どちらかというと集中した状態より、思考が分散しているときにあらわれるそうです。

そう考えると、一点に集中していくような思考だけだと、アイディアだしには向かないかもしれませんね。

もちろん、アイディアを掘り下げるときには使える思考法でしょうから、意識的に思考を分散させられるようにしたいものです。



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