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なぜ、Web制作会社は儲からないのか

先日

このツイートを見ていて、「たしかに!」と思ったのですが、Web制作事業は、なぜ儲からないかと言うと、

・商談獲得
・コンペ参加
・提案書作成
・クロージングまでのフォローアップ

が半端じゃなくかかるからです。

前職でWeb制作系の事業をやっていたのですが、

・案件を見つけるまでの営業、マーケティングコスト
・コンペに伴う、提案書やデザイン案の作成コスト
・数百、数千万円の金額は即決されないので、クロージングまでのフォローアップコスト
・コンペ勝率が3割だと、ここまでを掛ける3にしたコスト

などが本当に大変でした(この辺は、PR会社も、SEO会社も、UXデザイン会社も、コンサル会社も一緒かもですが)。顧客獲得単価が下手すると100万円とかになりかねない。

結果として、自社の利益率悪化と、顧客へのサービス提供金額の高騰が起きるので、ベンチャー広報さんのように、このあたりをハックするのは必須の業態なんだろうなと思います。

有名なWeb制作会社「ベイジ」さんは、ブログでの情報発信によって「案件を見つけるまでの営業、マーケティングコスト」をハックしつつ、オリジナリティのあるポジション(BtoB、戦略とデザインに強い)を強固にして、名指しで選ばれて、コンペに伴う「提案書やデザイン案の作成コスト」も解消していて素晴らしいですよね。

・ポジショニング:ベンチャー特化、BtoB特化、外資系特化など
・マーケティング手法:ブログ、書籍執筆など
・サービス提供内容:UXに強い、ワークショップ形式のPRJ推進、広告運用/ツール選定などもセットにするなど

の3点あたりを工夫して、強固な独自性を作り、「●●社さん以外はありえないな」と思ってもらえると良さそうです。そうなれば、提案書も必要なく、ベンチャー広報さんのように見積書1枚で、受注できるようになるのでしょう。

そして、顧客満足度の高いサービスを提供し、紹介によって、営業・マーケティングコストゼロで案件を獲得できるスパイラルになれば、「儲からない」と言われるWeb制作事業でも儲かるようになるのかもなーと。

逆に、みんなと同じことをやっていると、競争に勝つためのコストが必要なので儲からないってことですね。経営学では「差異が利潤を生む」と言いますが、「儲けのカラクリ」や「戦略」とも言える話。

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