1114 施策の精度を上げる前に考えるべきこと

イベントに登壇した時などに『◯◯のKPIはどう立てるのが良いでしょうか?』『◯◯を進めるためにどのような体制を作るべきでしょうか』などの質問されることがあります。

「◯◯」には、インサイドセールスやMA活用、コンテンツマーケティング、The Modelなどが入ります。

しかし、そもそも「◯◯」はやるべきでないのでは? もはや「◯◯」は辞めてしまった方が良いのでは?

と感じる場合があります。

仮にマーケティング上、Webサイトの重要性が高くない中で、SEOを適切に行い、コンテンツを充実させ、お問い合わせや資料請求などへの導線を用意し、週次・月次でKPIを追って、サイト改善のリソースを十分に確保しても良い結果は生まれません。

この場合、大切なのは「正しいKPIを立て」、「強力な体制を作る」ことよりも、マーケティング上のWebサイトの優先順位を著しく下げ、他の施策の優先順位を上げることでしょう。

ピーター・ドラッカーはかつて、『間違った問題への正しい答えほど始末に負えないものはない』と言いましたが、MAツールを導入するべきでないのに導入してしまったのであれば、その後、いかに正しい目標設定や体制構築、PDCAサイクルを回しても、意味がありません。

それはもはや『間違った問題への正しい答え』だからです。

解けない問題を解いてはいけない』でも書きましたが、そもそもの問題設定が間違っていると、そこから先は

・解けない
・解いても、ゴールに近づかない

のどちらかが待っています。

マーケティング活動においても、会社のビジネスモデルや顧客の属性、競合状況から判断して「◯◯」をやるべきでないのに、それを始めてしまったのであれば、そのあとにいかに適切に物事を進めても良い結果は生まれません。
※「◯◯」には、インサイドセールスやMA活用、コンテンツマーケティング、The Modelなどが入ります。

自分たちがいま向き合っている議題が「間違った問題への正しい答え探し」になっていないか?は、常に心に留めておく価値のある問いです。

そして、マーケティング業界においては「◯◯」を実行する側が要・不要を適切に判断できる力をつけるのも大切ですが、「◯◯」を啓蒙したり、販売する側が「◯◯」はどういう会社に向いていて、どういう会社に向いていないのかを発信して、企業側の正しい意思決定に貢献する必要があるでしょう。
※医薬品においては処方する側に資格や情報発信におけるルールが厳格に定められているように。

「◯◯は有効だ!成果が出た!」という話だけでなく、どういう会社が、どういう施策を実施するべきなのか?逆に、どういう会社は実施すべきでないのか?がもっと流通すると、社会のリソースの最適化がはかれるのではないか、という話でした。

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