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あらゆる専門家と協働する「ザリガニ人材」に必要な「核心発見法」

■目次
1. 100年時代、求められるのは協働する力
2. 協働フローと、複数領域を横断した課題設定の重要性
3. 門外漢領域の核心を見定める3つの軸
4. オマケ

1. 100年時代、求められるのは協働する力

耳にタコができるほど、みんなが煽ってくる「人生100年時代の到来」。人間の寿命が伸びると、いろんなことが起きるらしいです。

▼長寿化時代が、こと「働く私達」に影響与えそうなこと
・専門性の先鋭化(テクノロジー進化加速)
・個人の能力分散化(個人の学び直しと就業の繰り返し)
・就業形態の多様化(パラレルワークフリーランス、他)
・etc...

要するに、
人生のあらゆる局面において、これまでと異なる計画と行動が必要になるようです。

そんなこんなを勘案した結果の一つとして、
最近よく語られるのが「個の時代」の到来です。

▼「個の時代」とは
主に、就業形態や、情報発信について語るときに出がちな話題。
例)
「誰でも情報発信できるんだ、これからは個人が大活躍するぞ。」
「いち企業に所属するなんてリスクテイク、これからはフリーランスで自由に働くんだ。」

この良し悪しの議論は置いておいて、確かに人類の歴史を振り返ると、これまでにないくらい、「個人の力」は強くなりそうです。

すると...

「個の時代が強まるほど、協働能力が必要になりそう」

じゃありませんか?

なぜなら、
有象無象の「尖った人」が溢れる世界が訪れるんです。
みんなすごい能力を持ってるし、お互いに専門的な話を聞いてもチンプンカンプン。
そんなごった煮状態の世界で、一緒に力を合わせて価値を創造していく。

そんな未来において、「私は孤高の天才だ」とか「他のことなんて知りません」では、自分の専門領域を凌駕するものは作れませんよね。
みんなと「協力」しながら「働く」ことで、すごい価値を生み出す人こそが、次世代を担うリーダになりそうです。


2. 協働フローと、複数領域を横断した課題設定の重要性

とはいえ「協働」するためのハードルはたくさんあります。
そこで協働フローを簡単に分解し、まとめてみました。

このフロー、それぞれの段階に、様々なハードルと解決策があります。
(例:テクノロジー/学習/etc...)

「集まる」
→いい人を集めるの難しい/SNSとかクラウドファンディングといったテクノロジーで、場所や言葉の垣根を越えて集められる時代になった
「共有」
→プロフェッショナル同士で、前提を共有し尽くすことは不可能/簡単なことはググればだいたい分かる
「課題設定」
→お互いの課題を理解できない/対話を繰り返す中で見えてくる
「対話」
→使う言葉も共通見解もモチベーションも違う/ファシリテーションスキルとか図解するとかいろんな手法がある
「完成」
→みんなが、何してて、何ができなくて、誰がすべきで、みたいなマネジメント大変/プロジェクト管理ツールとか色々ある

この中でも本記事は「課題設定」に焦点を当てます。
理由としては、便利なツール的なものがなさそうだからです。

それにしても、この「課題設定」ってとても難しいですよね?
極論、もはやセンスの世界かなと思います。

例えばその難しさって、
・お互いの課題の存在を知らない
・課題を聞いても、知識がないからピンと来ない
・それぞれの領域の課題を、折衷する必要がある
・そもそも互いの課題なんて興味もない
・etc...

とはいえ、クエスチョンなくしてアンサーはありえません。
うまいこと課題を設定したい!
核心まで辿り着けないにしても、せめて整理ぐらいはしときたいですよね。


3. 門外漢領域の課題を見定める3つの軸

そこで、専門分野じゃなくても課題を整理する方法を考えました。
世に言う、ファシリテーション技術対話スキルクリティカルシンキングデザイン思考的なものに近いかと思われます。

私の場合は、主に3つの軸で、情報を整理しつつ模索します。

1. 時間(過去 ↔ 未来)
2. 主語の大小(個 ↔ 社会)
3. 解の多様性(唯一解 ↔ 多様解)

例えばですが、以下のような感じでどんどん整理していきます。

■時間
「どんなトレンドも、だいたい波のように行ったり来たりする」
→この領域は現在、波でいうとどのあたりなのか?
「逆張りも案外前例があったりする」
→過去似たような事例はないか?
■主語の大小
「どんな主語から考えるかによって、同じ事象も解釈は異なる」
→違う視点から見るとどうか?
「そもそも主語が不明確な時が往々にしてある」
→それってそもそも誰視点なのか?
■解の多様性
「安易な『みんな違ってみんな良い』は、ヒトを救えない」
→これって、答えあるんだっけ、ないんだっけ?
「これからの時代、普遍的正解なんてない、ベターな答えを模索するための『現実的な制約条件』を検討しよう」
→ベター答えを模索するための変数って何があるんだっけ?

これらはあくまで例というか、私が経験からなんとなく得たものですので、ご参考程度にお願い致します。

色んな軸を縦横無尽に駆け抜け上がら、論点を整理し、核心を突きたいですね!私も頑張ります。

当然、「軸」はたくさん存在するのでオススメの尺度があれば、引用RTで教えていただきたいです!


ここまで、私なりのアイディアを書いてきたのですが、
理想は、それぞれの領域の「それっぽい核心」を知識として持っていることかなと思います。

そこで、いろんな領域の「それっぽい核心」をまとめた連載をしてみたいなとぼんやりと考えています。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


4. オマケ

この記事のタイトルにある「ザリガニ人材」とは、私の造語です。
既存の言葉で言い換えると、「ジェネラリスト」とか「T型人材」とかそんな言葉が近いかと思います。

由来は、ザリガニはなんでも食べるらしいってとこです。
なんでも「食べられる」ザリガニ人材が活躍する時代が来るかもしれませんね。

ちなみに、私が務める「Schooディレクター」は、いろんな業界の人と、いろんな生放送授業を制作します。まさにザリガニ。興味がある方は応募してみてください〜。

Schooは、100年時代を生き抜くすべての社会人のために、生放送授業を毎日開講しています。どんどん参加して、ザリガニ人材を目指しましょう。

この記事は、Schooアドベントカレンダー「13日目」の記事です。

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