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私と服と自己紹介

最近noteにいることが心地よく、お世話になっているので
改めて自己紹介を書きました。

こたにともこ。
親しい人からは、こたにゃんと呼ばれています。
ファッション業界で販売員歴15年、
現在はフリーランスでパーソナルスタイリストをしています。

文章や写真だけだと「真面目なおとなしい人」に見えるようですが
よく喋るし、動きが変なのでびっくりされます。


photographer Miyuki Shimizu

このページの素敵な写真は全て清水美由紀さん撮影です↓


プロフィール

1979年広島市生まれ。
母方が広島です。
祖父母の家で食べた大きな大きな牡蠣の入ったおむすびが忘れられません。

父が転勤族で転校と引っ越しを重ねて、高校時代から兵庫県に落ち着きました。

父方は楠木正成公にゆかりがあるらしく、楠公さんに親しんできたので
初詣は必ず湊川神社です。

デパートマンだった父を見てきたせいか小売業、アパレルメーカーに就職しました。就職氷河期、なんとか引っかかって内定取れたのが(株)トゥモローランド。
店頭の販売員として神戸大丸の勤務から私の社会人生活は始まりました。
今は知りませんがアパレル業界はかなり体育会系ですごく厳しかったんですが当時叩き込まれたことは本当に今役立っていて感謝です。印象的だった言葉は

「ファッションは、今日出会う人に喜びを与えること」

こんな本質的なことを教えてくれる会社はなかなか無いのでは。もちろん当時は意味がわかりませんでしたが、長年ファッション業界に携わり人様にファッションをお伝えするようになった今だからこそよくわかります。

その後アパレルの中でも「ラグジュアリーブランド業界」と呼ばれる世界でお世話になりました。ロエベジャパンを選んだのは、派手さは無いけど本質的な品質の良さと伝統的な職人技術や誇りを感じたから。オーセンティックなものが好きなんです。今となっては超人気ブランドになってびっくりですが、根底にはレザーハウスとして気高いスペインの誇りが失われず流れていると信じてます。

ラグジュアリーブランドが高いのはブランドだから高いのではなく、それに携わるすべての人々の熱量が高いからだと思います。今だけでなくそのブランドの歴史や伝統技術全てに対するリスペクトを込めて。

母の死と父の介護

母は小学生の時に病気で亡くなりました。そのせいか人よりも死を身近に感じて育った気がします。母が亡くなった年齢に近づいてきて「どこまで生きられるのかな」と思うことが増えましたが昔テレビで中井貴一さんがお父様について同じようなことをおっしゃておられて共感したのを覚えています。

父はパーキンソン病を患い、15年間在宅ひとり介護をしてきました。ハタチ過ぎの遊びたい時期からだったのでキツかったです。周りに介護してる友達なんて居ませんでしたし。「私みたいな人おらんやろ」と思い生きてきましたがいらっしゃるはずですよね。今まさに介護をされている方に何か経験が活かせればと思いつつ、思いばかりで何も形にはなっていません。

35歳の時、父は亡くなりました。葬儀に始まり家族が亡くなるって大変ですね。
そこから「私はなんのために生きてるんだろう、生きてる意味あるのかな」と
息だけして何の味もしない数年間を過ごしました。

「でも、このままじゃ死ねない」

自宅と会社の往復で疲れ果てていたとき「起業」してる人たちを知ったんです。
初めはそんな大それたことしようなんて思ってもみませんでしたが両親がくれた一度きりの人生「会社員以外の働き方、生き方を経験してみたい」一念発起して退社しました。


紆余曲折と、分かった自分のサイズ感


勢いはあったものの、会社員以外の働き方なんてしたこともないので路頭に迷い超迷子になり失敗を重ねました。会社員のままなら出会うべくもなかった今まで出会ったことがない人たちとの交流は貴重な経験になりました。その経験を通して「自分の人生の適性サイズ」がようやく分かった気がします。みんながいいと言っても自分にいいとは限らない、すごい人成功してる人と聞いても自分にとってはすごくないかもしれない、そもそもすごいって、成功って何だ。どう言われても自分が違和感があることはできない。できる人もいるかもしれないけど私はできないから仕方ない。

自分の言葉で本当にいいと思うことを伝え、私の経験や知識が誰かの力になれたらいい。私サイズの豊さが見えてきた気がします。

お洋服も同じですけど、サイズ感って大事です。サイズ表記はMサイズって書いてあったもそれが自分にとって標準サイズではない。体型に合ってるかしっかりみないといけない。Sサイズと書いてあっても大きい時もあれば小さいこともある。気分でMサイズを着たいことがあってもいい。自分の感覚を大事にしたいです。


好きなこと

・宝塚歌劇
テレビで天海祐希さんを見て「なんて美しい人がこの世に存在するのか」と衝撃を受けたのが始まり。演目は「風と共に去りぬ」でした。
ガッツリ離れた時期もありますが、コロナ禍でLIVE配信を見てどんな時代になっても普遍的な愛と夢と希望と…美しく在り続ける世界観はやはり素晴らしいと思い、最近は大劇場にも足繁く通っております。お姉さまばかりだったタカラジェンヌたちはすっかり娘のような世代になり「近所のおばちゃん」気分で見守っています。禁じ手にしていたスカステ(宝塚専門CS)にも加入してしまい「エブリデイ宝塚」です。宙組・星組が好みです。

・お洋服
私が服を買わなければ今頃良いマンションを買えたであろう、給料のほとんどを服に注ぎ込んだ洋服バカです。それぐらい服も失敗たくさんしてます。
私にとって服は「自己表現ツール」だったんですね。今はSNSやnoteのように自分を伝える手段が増えましたが、昔はなかったので服で自分と他者との境目をつないでいたように思います。

・たくさんよりも小さい
大人数より二、三人の心通じる人。華美な大きい部屋よりこじんまり心地いい部屋。といったニュアンスの「ちんまり」した感じがすごく好きです。

なぜ服選びのアドバイスなのか

よく「服とかモノを作ればいいのに」「お店を持てばいいのに」と言われるんですがそれには魅力を感じないんです。これまで販売員をしてきてとにかく「在庫をどう売り捌くか」の戦いをしてきたので個人でそれをわざわざやりたくない。

モノは大量に溢れていて廃棄の問題も深刻。あまり知られていないようですがファッション業界の廃棄や環境負荷は深刻なのでこの辺りも今後お伝えしたいことです。
大量に溢れたモノから自分の最適を探すのってすごく大変で、一昔前ならコレさえ着ておけばOKみたいなのがありましたけど今は多様化してますから「自分がどうしたいのか」が基準になってきてます。

「自分がどう在りたいから何を着るか選ぶ」

服選びにそこまで考えたことある人はほとんどいないのでは。なので、ますます服選びのハードルは上がってきている。

「最適をアドバイスする役割」の人が必要だと思うんです。最適が分かってくれば「買ってもしっくりこなくて廃棄してまた買う」負のスパイラルが「お気に入りを大切にする」スパイラルになる。大企業には手の届かない個人だからできる近いサイズ感でやりたいんです。

そして、これからのこと

肩書きを「パーソナルスタイリスト」にしてますけど「服選び職人」でもいいかと思うくらいです。会社をやめて一番驚いたことは、お洋服を楽しめていない方、服選びにストレスを感じる方がたくさんいること。日頃接するお客様は服への関心が高い方ばかりですからファッション業界の中にいると見えないことかもしれません。すごくもったいないし、お洋服を楽しむことで人生がより豊かに毎日がちょっと特別になると思ってます。

解決の糸口をサポートすると「おしゃれ心」感覚が目覚めるんです。筋トレに近くて短期的にどうにかするより長期的にゆっくりでいいから定期的に修正していけば変わります。ですから長期的なお付き合いが必要だなと。パーソナルスタイリストというと贅沢な感じがしますが、ネイルやジムに通うような感覚で活用していただきたいと思います。

最後に

自己紹介なのかよく分からなくなりましたが、これが今の私の等身大です。大きく見せることもなく卑下することもなく、このままの私で私サイズで成長していければと思います。

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