矛盾や欠点がない物は、結局面白くない。

今の世の中に思う事は、欠点や矛盾のないものを、読み手も書き手も

ちょっと求めすぎているんじゃないかという事。

それは、近年の漫画や映画またはテレビショーなどの、

日本のエンタメにも感じている。

とにかく完璧なものを求めすぎだと思う。

漫画であれば、面白くなる=ストーリーもキャラクターも

できるだけ破綻しないようにかつ、ストーリーも緻密なもの。

これが最近の漫画制作では重要視されてるように感じる。

少年青年ジャンル問わず、どの漫画にも共通して感じる。

確かに矛盾しないものは安心して読めるし、見ていられるかもしれない。

自分も近年の漫画に関しては、すごく良く出来てると感心しかない作品

ばかりで、良く練って作られている構成のレベルが高い作品ばかりだと感じる。

ただ、どうだろう。読み終えた満足感はあれど、それだけだ。

これが引っかかるものがない。残るものが少ないように感じる。

漫画における、キャラクターの欠点や、ストーリーの矛盾は、

ゲームバグを楽しむ感覚にも似ているのかもしれないけど、

欠点や矛盾があるのも人間で、表現するものはその、人間だという事を忘れてはいけない。

作り手側が、今の世の中に対してナーバスになるより

欠点や矛盾にとらわれる必要もないし、表現なんて、

出た杭は出たままで、誰かがひっかかればいいとさえ思う。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?