読み物で一番重要なこと

何をおいてもまずは「表現すること」これに尽きる

例えば自分の話を相手に伝える時に、他人の事を考えながら話を伝えるのは大事だとよく言われる。

これはどの場面でも、他人に理解してもらうために重要な事だ。

確かに。大事。

でも最近では、この「理解してもらう」という事をちょっと意識しすぎな読み物が溢れかえってしまっているように感じる。

理解しやすい物は読み進め易くて、楽だ。

だから皆、割と昔からだけど書き手は、まず理解されやすい物を目指す。

漫画の戦闘シーンの説明なんかまさにそれ。でもそれ自体悪い事じゃない。

理解しやすい。それ自体は素晴らしい事で、個人的にも同じテーマを扱った二つの作品があったとしたら、当然、理解しやすい物の方がより良いと考えている。

ただ、「創作」は、相手に理解させる事よりも、何をおいてもまずは表現することが一番大事だ。

最近の作品ではそこが抜け落ちた作品が多くある。その反面で「何をやったらどこに受けるか」が透けて見えてしまっている。

創作側が受ける事を狙ってしまうと、それに読者も気づいてどこか俯瞰で読まれてしまう。

(最近ではワニの話なんかも、最後に下手なマーケティングがちらついて、ちょっと残念な事になってしまったなぁと個人的に感じた。)

他人と違うアプローチでも、誰に向けた話なのか分からなくても。

なんならタブーとされている事でも。

まず自分の感情を伝えるための創作だけに、真摯に取り組む事をおすすめする。

何をおいてもまずは「表現すること」これに尽きる




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