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青春の夏と社会人の春

今日は待ちに待った小説の発売日!
定時になると同時に速攻仕事を切り上げ、楽しみにしていた新作を購入するべく本屋へと向かいました。

会社から本屋へ。
普段の退勤ルートとは少し違う、新鮮味のある日暮れ道。退勤ルートが違えどもそこは地元。気づいたら高校のときに歩いた懐かしの道に出ていました。

「そう言えばあのときは、友達の家でお泊まり会してたっけ?」

数年前の淡い記憶が蘇る。

高校3年生夏。
青春のど真ん中で実施したお泊まり会。厳しい部活動のなか、なんとか時間を作って開いたのがそのときのお泊まり会でした。
部活に奔走していた高校生活で唯一のキラキラした思い出だ。

そのときも最終日は、この道を歩いてイオンへ向かっていた。

友達とバカな話をしてたらあっという間だったのに、同じ道を歩いている今はすごく長いものに感じる。

不思議だ。

そんな5年前の出来事に思いを馳せていたら、懐かしさが込み上げてきた。爆速で退社したから、普段より時間の余裕がある。

せっかくなら...。
当時の目的地を、およそ5年ぶりに訪れてみることにしました。

目的地に向かう道中、当時横にいた友人のことが頭をよぎった。きつい部活を乗り越え、寮生活を共にした友達だ。

あのときは、この先ずっと、何回も同じ道を通るもんだと思ってた。でもそれっきりそいつとここを歩くことはなかった。

ちょっとしたことでトラブって、今や連絡先するわからない。なんとも言えない関係だ。あのときは、この道を通った先のお店で「約束のネバーランド」を買ったっけな〜。きっと未来でも同じように昔話をしながら笑ってる、5年前はそんな社会人を想像していたな〜。

まぁ、もう叶わない夢...。幻か。

感傷に浸りながら夜道を歩いていたら、あたりは真っ暗に。そんな夜道、心に響いたのはイヤホンから流れる音楽だった。

『笑い話 / Tani Yuuki』
あなたを泣かせたのは遠い遠い昔の僕でした
あなたが救ったのは今の僕だと知りました
なんでだろ素直に慣れない心
最低だろ?差し伸べられた手を振り払ったんだ

5年前の想像とはちょっと違う生活。
ずいぶん前の話なのに、なんかちょっと懐かしさ込み上げてくる帰り道。

周りを大切に。
改めて考えさせられる社会人最初の春。

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