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芸能事務所のSNS運用、意外とうまくできていない説

こんにちは、新保紘太郎(@charytaro)です。
ギャラクシー賞とBPOの間をすり抜ける番組風タイトルで失礼します。
前回「芸能事務所のホームページ2.0に向けて」というnoteを書きましたが今回はそれのSNS公式アカウントバージョンです。
所属タレントのSNSアカウントの運用は気合い入れてるけど、事務所自体の公式アカウントの運用は意外と灯台下暗しなのでは?というnoteです。

■事務所公式アカウントの投稿内容調査(Twitter/Instagram/Facebook)
■公式アカウントをフォローする人のニーズ考察

↑こんな感じに進めていきます。

■まずは実際にどんなSNS運用されているのかを調査

芸能事務所大手トップ20と、モデル/タレントに強い事務所7社を合わせた27社の各SNSの投稿内容をまとめた図です。
コチラにアップロードしてます。
アカウント名とフォロワー数、投稿内容を簡単にまとめています。
※アカウントが複数あるものは、一番有用な運用がされているものを独断で選定。


●Twitter
一番運用されていることが多かったSNSは27社中22社が運用していたTwitterです。
投稿内容としては、まず基本として所属タレントの番組出演情報やイベント出演情報などの「インフォ投稿」です。
見比べてみながらあまりイケてる運用でないと思ったのは、出演時間や番組概要をテキストのみで投稿していたり、タレントについての投稿の添付画像が宣材写真だったり、WEBニュースを公式アカウントからただ投稿しているだけだったり、のような見るからにパワーをかけていない投稿です。

そんな淡々とした情報のみの投稿も多い中で、ホリプロプラチナムプロダクションの投稿は絵文字を使って見やすく(&投稿面積も広く)していたり、その番組の楽屋で撮影した写真が使われていたりしていました。
また、せっかくの情報発信なのにタレントの個別アカウントをタグ付けしていないところも多くもったいなかったです。


次に、出演番組の公式アカウントやニュースサイトアカウントからの関連情報投稿のRTや、所属タレントの投稿のRTも多くの芸能事務所で行なわれていました。
中でもソニーミュージックアーティスツのアカウントは引用RTを使ってうまく補足情報をプラスしていました。


その他、面白い運用をしていたものとして、吉本興業のイベントのライブ配信は即時性のあるTwitterらしい使い方で良いと思いました。


●Instagram
Instagramアカウントを運用している芸能事務所は27社中12社ありました。
ただアカウントはあるけど最近投稿がなく、実質閉鎖状態のアカウントも4つほどありました。

一番フォロワー数が多かったのは吉本興業のルミネtheよしもとで18,400フォロワー、出演する芸人の楽屋写真などの公式アカウントならではの投稿でフォロワーを伸ばしているようです。

その他、うまい使い方をしていたのはエーチーム
タレント投稿のリポスト(リグラム)が豊富でです。

ただ、ストーリー機能やショッピング機能、IGTVなどを活用している事務所アカウントはまだほとんどなく、各社ともに様子見のようです。


●Facebook
Facebookも27社中18社と多くの事務所が利用。
基本的に出演情報などのインフォメーション投稿をしているところばかりでしたが、エイベックスは所属タレントのFB投稿のシェアも活用していました。


■結局公式アカウントをフォローしている人のニーズって?

ここまで各社のSNSアカウント運用を見てきましたが、フォローしているファンはどういうことを知りたいのか、というところを上記の調査を経て考えてみました。

●Twitter
Twitterは拡散性が高く、暇なときに情報収集がてら見ることが多いというメディア特性を考えると、番組出演情報などのインフォメーションを公式アカウントならではの+αの情報を交えながら投稿していく運用が良いでしょう。
他アカウントの投稿をRTする際も、裏話を+αして引用RTすることで公式アカウントをフォローする意味が生まれてくると思います。

●Instagram
Instagramはビジュアル第一で、共感が大事になるというメディア特性を考えると、タレントが投稿した画像をリポストしながら紹介していく運用が良いかと思います。
タレント目線で考えるとInstagramにはTwitterのような拡散性がないため、1投稿がバズってフォロワーが一気に増えるようなことがなかなか起こりにくいです。そのため、事務所公式アカウントにフォロワー数を育てながら定期的に各タレントの投稿をリポストしていくことで、タレントアカウントがフォローされる経路をつくれると良いでしょう。

●Facebook
Facebookはユーザーの年齢層が高く、Twitterよりもログイン頻度が低めであるメディア特性を考えると、番組出演情報などの投稿は向いていないです。(実際に各社のFBともにいいね数はそんなに多くなかったです)
FBについてはあまりクリティカルな運用が思いつかなかったのですが、個人的にはtoFUNよりも、toCLIENTに振り切った運用が良いような気がしてます。


■まとめ

さて今回もジャストアイディアでアップデート運用案を出してみましたが、SNS運用の専門家の人の意見も聞いてみたいなと思っているので、コメントやリプライなどなどお待ちしております。

新保紘太郎(@charytaro)でした。

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