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いかに言うかの次に『いかに言わないか』がある。

こんにちは、コピーライターの阿部広太郎です。

最近のテーマがあります。それは、いかに言わないか?

コピーライターは、言葉をあつかう仕事。コピーライターになって10年以上。どうすれば伝わるのか、言葉を尽くして模索してきました。

でも、最近思います。次のステージとして、いかに言うかよりも、いかに言わないかを考えることが大切なのではないか、と。

黙ろう、ということではもちろんない

それはフランスパンで目をつむろう!口をつぐもう!ということではないんです。書くこと、言うことに頼らなくても、ここまで饒舌に伝えられることができる!ということなんです。

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街角の光景。みなさんも見ますよね。「自転車・バイクを置いてほしくない!」という思いを「放置禁止」と赤字で伝えている。これは「NGを言葉で共有するやり方」けれど、OKをビジュアルで共有するやり方もある。

言葉だけではなく、ビジュアルでも伝えられる

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※写真:Hawaii フォト その7より

ハワイの事例です。

「ここにチェーンを繋いで駐輪していいよ!」というのを見事にビジュアルで表明している。「NGではなく、OKを伝えよう!」と試みることで、こうも変わる。ここに自転車が集まるから、「駐輪禁止!」を強調しなくても済む。

もうひとつ、ものすごく鮮やかな事例があります。

街でよく見掛ける「ゴミ捨て禁止!」「ポイ捨て禁止!」の文字、ありますよね。これも言葉に頼らず、ビジュアルで饒舌に伝えられる方法がある。

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※写真:”いびつ”なサッカーグランドで町を変える「The Unusual Football Field Project」より

タイにある人口密集地域「Khlong Toei」で行われている「The Unusual Football Field Project」。

以前は、小さな空き地がゴミ捨て場になっていた。通りすがりにみんなゴミを放り捨てる。それを解決にするためにどうするか?答えはシンプル。

それは、コートにするということ。

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いびつなカタチのコートだけど、それは構わない。コートにすると、子どもたちが集まる。遊び場になる。するとやっぱりそこは神聖な場所だから、誰もゴミは捨てなくなる。とっても鮮やかだ。

言葉は自明の理、映像は暗黙の了解

今、コンテンツの企画の仕事をする中で、映画のプロデュースを担うことがある。そこで感じるのは、言葉に頼りすぎず、いかに映像で共有していくかの大切さです。

僕は思う、「言葉は自明の理、映像は暗黙の了解」だなと。例えるなら、目配せして作戦が成功する気持ちよさ、というか。映像で意図が伝わる心地よさ、というのが確実にある。でも、野暮かもしれないけど、もちろん言葉でちゃんと言わなくちゃいけないこともある。

コツコツと観察することの大切さ

無意識と意識を考える。とにかく街をよく観察する。

イヤホンをして歩く人、友達とおしゃべりをする人、待ち合わせをしている人、そこにはいろんな人がいる。そしてそこにある風景にもたくさんの情報がある。周囲を見渡すと、注意看板の多さに気付くし、「ん?」という違和感も「おお!」という心地よさを発見する機会を増やせる。そして、この図式に気付いた。

「心地よさ」「違和感」の正体を言語化する

言語化できた「気付き」を試みに内包する

結果的に「いかに言わないか」のためには、まず「言葉にする」ということがとても大切。その段を踏むことで、そこにある気付きを自分の試みに内包していける。

上記の「→(ヤジルシ)」を体得するのはこれからの経験しかないと思うし、先に紹介した鮮やかな2つの事例のような企画をするためにも、これから実践していきたい。

歯を磨くように、観察を行う。習慣にする。観察を習慣にする。という意味合いでは自分も「#広告空論」がまさにそうだなと思った。

日々の観察を、続けていきたい。言葉にすることをさぼらずにいたい。その結果「いかに言わないか」にたどり着けるんだから。

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