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ラグビー花園 ヒガシvsチクシ後編

決戦は12番の突進からのトライ 次も12番の突進からの繋いで最後は12番。ヒガシの2本のトライで幕を開けるがここからがチクシ!いやらしいディフェンスでヒガシを自陣に釘付けにしミスを誘ってターンオーバー。ジワジワジワジワ ヒガシを苦しめる。超大型プロップチクシ3番の最近あまり見ないPからGO。ヒガシも意地のディフェンス。W杯でみた綺麗なタックルなんかじゃない ヒガシらしくない喧嘩越しのタックルでこれを止める。何やかんやあってチクシがアドバンテージを背にキックパスでギリギリトライ!TMOなんかいらないとレフリー ナイス男気潔くトライを認める(デットボールゾーン手前でのかなりギリギリ)。このヒガシ自陣釘付けで前半の後半部分全て使い切るほどチクシはヒガシを苦しめた!!!

後半ホイッスル。ヒガシ12番瞬きの隙にいつの間にかトライ。続くヒガシ12番ギャップなの?っと言いたくなる小ギャップを左外への展開のためだけに1歩半くらい侵入すぐに外に放し待っていた3番がまたすぐに外に放し長身ロックがトライ。またまた12番のゲインからラック 球が出された受けてはまた12番。何人いるの?イージーに外に放してウィングトライ。

あれ?チクシのいつものプレッシャーは?そう感じた。違った。ヒガシ12番!

彼は前半はワラビーズのサムケレビのようなペネトレーターに見えた。思い返せば前半ポンっポンっと取れた2本のトライは12番の“突進”。ただの突進に見えた。チクシも慣れない花園で試合巧者のヒガシに先手を取られただけだと思った が。12番は小刻みなステップとともに内に返す用意も外に展開する用意もしていた(ハイライトを観て解りました。#MBSネット花園ハイライト動画)

12番は前半から仕掛けていたのだ。単純な突進からのビッグゲインはそのステップとパスダミーのコントラストでチクシのディフェンス網を惑わしていたのだ。後半いきなりのトライも小パスダミー(外に構える13番はマジで回ってくるとワクワクしていたと思う)で惑わしておいてからのチクシ逆にその網に絡まったかのように守備網が乱れ見た目簡単にトライを許した。

経験上ビッグゲインをかましまくった選手にディフェンスは飛びつきがちになる そうなれば外のディフェンスは薄くなり マークがキツくなった選手はダミーやパサー役に徹すれば外が物凄く生きる。だから後半最初のトライ12番の突破を許さないディフェンス網が集中的に襲いかかることを予想したがディフェンスはその外の13番に目がいっていた。あれ?と思ったが これ12番!前半からペネトレーターに見せかけた名パサーでありダミーであったのだ。凄い。最初から「放りますよー、ステップもキレキレですよー、内にも選択肢用意してますよー」とサブリミナルのように手札をチクシに植え付けていたのだ。その手札の効力が物凄く気になるチクシディフェンスラインは裏の裏の裏を読み間違えた。過敏になった危機察知能力が外に構える13番に襲いかかる準備を定石を飛び越え作動してしまったのだ。そんなハイレベルな駆け引きがあったこの攻防だったとみる。

12番恐るべし。チクシのハイライトはまだ残されていた!最後の13人モール。ラインに1人だけ残してあとは扇動役ハーフ。熱いものを感じた。やはりヒガシの好敵手チクシだった。この2校花園に入り組み合わせを知りながらも合同練習を続けていたそう。陸上花形競技100m走も一人で走る競技であったら未だに9秒台なんか夢の夢の話だったらしい。プロ野球パリーグは他チーム選手同士の意見交換、合同練習を地道に続けリーグの毎年の接戦を生み出しているそう。やはり自分より速いかもと思わせる相手打たれるという危機感があってこそ自己ベストは伸びるのだ。ヒガシにとってチクシの鬢付け油が博多の秋に漂う以上番付表からその大横綱の文字は消えないであろう。

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