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新宿の話

新宿の話をしたいと思います。

少し前の東京で雪が降った時の話。
夜雪が降ったのできっと翌朝の新宿御苑は足跡のない雪一面の景色が見られるはずだ!と思い、開園同時に入園したら・・・想像を遥かに超える景色が目の前に広がっていて本当に感動しました。

条件を満たさないとこの景色は見られませんのでね。
雪が降る時間、特に今回は定休園の月曜日に雪が降ったので翌日の火曜日の朝というのは最高の条件でした。

ラクウショウもいつもと違う装いでした。
いつもエネルギーを分けてくれる木もいつもと違う顔
一瞬、海外に来た感覚になりました

僕は1999年の10月から新宿二丁目にある某大手音楽教室で働き始めました。
当時は実家のある神奈川藤沢市から通っていました。
そこからたくさんの「色々な事」がありました。
2007年に辞めて独立して秋葉原の知り合いの音楽教室を間借りしてSAI MUSIC SCHOOLをスタートしました。もっと自身が納得できる環境と状況でチェロのレッスンをやりたかったのと企業に属しても「永遠」というのはあり得ないのでいつかは独立しないといけなかった、それが50歳の時よりも40歳(42歳でしたが)の時の方が良い、という感覚でした。

そこからまたしても「色々な事」が起こりました。
世の中の価値観を見直す時間を強制的に与えられました。
オンラインが増えて田舎に引っ越す人が増えていた中で、僕はご縁を頂いて新宿に移転をしました。2021年。その時に「3年どんな手段を使っても生き延びる」と覚悟を決めました。だって移転してきた時は緊急事態宣言中で新宿一丁目はゴーストタウンのようでしたから不安の方が大きかった。
当時は毎週、浅岡雄也さんが遊びに来てくれました。カレーをご馳走になったり、生原雄次も巻き込んでスタジオでカメラの講習会をやったり、カレーをご馳走になったり・・・あの時は本当に嬉しかったです。
あれから3年経ち、「色々な事」がありましたが新宿でなんとか生き延びました。

僕は「新宿」という土地との相性が良いみたいです。合計で21年働いていますしね。この街はエネルギー、欲望、愛、義理、刺激がすぐそこにあるんです。僕には必要なのです。そして新宿御苑の自然もあるという・・・最強の街だと思います。

この先も「色々な事」は起こると思います。
充電期間は十分な気がしています。
そろそろ「新宿」で作る音楽、いや「新宿」で生きているから出来る音楽の準備に入ろうかと思っています。そしてこの先の「色々な事」と共に新宿で10年は生き延びようかと思っています。

覚悟を決めると考え方もシンプルになる。