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無名の作曲家が、Spotifyバイラルチャート2位を初月達成した舞台裏:8月データ総括

はじめに。記事の概要
①公式プレイリスト入りが増えたことによる伸び。
②リスナー数増加の鍵、プレイリストの相乗効果。
③国内だけでなく海外リスナーも徐々に増えてきた。
④まとめ。

いよいよ9月がスタート。今日から新学期、今日から新しい週ですね。この土日で随分、うだるような暑さから夜風が涼しい季節に。

月が変わったタイミングで、僕の約4週間にわたるアルバムプロモーションのレビューを、データを交えて行います。この土日でも随分と楽曲を取り巻く環境が変わり始め、改めて、Spotifyというサービスにリスナーとして、そしてアーティストや作曲家の立場として多大なるポテンシャルを感じます。

早速、全体数値から見ていきましょう。以前のグラフとの比較も、必要に応じて随時やってみます。

BGMは恒例のアルバム「BRAINSTORM」でよろしくお願いします。みなさんのこのリンクからの再生がバイラルチャートに影響するそうなので、是非こちらから飛んでいただきたいです!


プレイリスト効果による圧倒的な週間実績差

こちらが、本日0時付近で更新された9/1(土)現在のアルバム全体の数値実績です。週間総リスナー数4,300人。再生回数は7,300回でした。右側をご覧いただくと、Spotifyの公式プレイリストが立ち並び始めました。

こちらが、8/11(土)の全体数値。この頃から公式プレイリストに入れていただいているとはいえ公式プレイリストの数が増えた瞬間に、リスナー数、再生回数ともに約6~7倍の増加を記録しました。明らかにSpotifyのエディターの皆さんが、僕の作品をプレイリストに入れて下さったことが大きな影響といえそうです。プレイリストの一覧も見てみましょう。

こちらは、9/1(土)付けの公式プレイリストの実績です。"Brainstorm"が今週バイラルチャートに入り、9/3(月)6時現在2位にランクイン!!(みなさん、本当にありがとうございます。)しています。びっくらこいた。

数々の話題曲を追い抜き、2位まで上がってこられたのはひとえにシェアしてくれた沢山の仲間たち、仲間たちのファンの方々、そしてこの作品を僕たちのSNSリンクから聴いて下さった方々のおかげです。本当にありがとうございます。そして引き続きよろしくお願いします。

決して自分の作品の価値を順位で測るような音楽家ではありたくないのですが、自分の作品の価値を皆さんが評価してくださった結果だと信じています。今後もペースを乱さず、クオリティ最優先、自分や自分の周りの仲間のセンスを信じて、僕たちらしいサウンドを作っていきます。

また、バイラルトップの効果だと思われる、Weekend Buzz Tokyoという公式プレイリストにも入れていただきました。曲順は最後ですが、入れていただいた金夜〜土の間だけで、543人の方が僕の曲を聴いてくださりました。3.5万人程のフォロワー数のプレイリストですが、肌感覚的に"Midnight Chill"より聴取率が高い印象があります。(ただしきっとこの数値は週末限定だと予想します。Midnight Chillのプレイリストセンス、僕はすごく好き。)

また、本日のデータには反映されていませんが、ここで嬉しいニュースが!5万人を超える「海外の個人プレイリスト」にも"Brainstorm"を入れていただきました!7曲めと、聴いていただけるチャンスも増えそうですし、課題であった海外のリスナーの方々に聴いていただくのに、大きな力になってくれるはず。

しかし、個人プレイリスターでフォロワーが5万人を超えるだなんて・・・改めてSpotifyの海外市場ってとんでもなく大きいですね。まだまだ先は長い気がしてきます。

ちなみに、プレイリストといえば「秒の間」にも吉報が!僕がこの時間(深夜2時過ぎ)に聴きたくなる公式プレイリスト"眠れぬ夜の音楽"の先頭曲に入れていただくことができました!これは嬉しい!

こちらも、5万人を超える人気プレイリストの1つ。毎晩Spotifyを開くとトップに出てくるプレイリストのトップで聴いていただけるからか、こちらも1日で518人のリスナーの方に聴いていただけました。夜に特化したプレイリストで、おそらく追加いただいたタイミングも夜であろうにこのリスナー数はすごい。

2週前に入った"静寂と黄昏"、先日ご紹介した"Deep Focus"というプレイリスト、そしてこれからさらなる伸びが期待できる公式のジャンルプレイリスト"Urban Classic"と共に、この曲が涼しくなった秋の夜長を様々な形で彩れたら本当に嬉しいです。

美人チェリストの飯尾久香ちゃんにも、ぜひご注目ください。彼女は長年サポートミュージシャン・CMやテレビドラマ「過保護のカホコ」などへの出演や演奏指導、都内の一流ホテルでのライブ演奏活動を通じてキャリアを磨いてきており、この"秒の間"が初めてのオリジナルトラックとなりました。今後の活躍に、今非常に注目が集まる存在です。

このアルバムで一番たくさんのトラックで演奏してもらい、バイラルヒット中の"Brainstorm"、"静寂と黄昏"に入った”INOCHI”、ドラマティックなポップソング"Love Song"でも彼女の演奏を聴いていただけます。


一桁違う伸び率を見せ始めたリスナー数

バイラルチャート入りを果たした8月下旬から徐々にリスナー数、再生回数が増えましたが、9/1(土)の上がり方はそれらの比ではない伸び方です。いきなり桁が一つ増えたような跳ね方をしています。

Spotify上でリスニング機会を増やしていくための方法は色々あるかと思うのですが、僕の場合は表立ってアーティスト活動をしてこなかったため、SNSによる個人発信より圧倒的にSpotifyプレイリストに載せていただいたことがすべてのエンジンとなりました。

バイラルチャートに入ったことで他のプレイリストに入ってヒット、と言うカタチが多いとDIGLE西村さんから伺いましたが、僕の場合は国内公式プレイリスト→国内バイラルチャート→国内公式プレイリスト→海外個人プレイリストという動き方でリスナー数、再生回数ともに伸びています。この先に海外バイラルチャートというステージが待つことを心から願いながら、今後もプロモーション活動に勤しもうと思います。

ちなみにフォロワー数も徐々に増え始めています。今後、アルバムのリミックス作品や新譜、他の才能あふれるアーティストとの皆さんとのコラボレーション企画が現在色々動いていますので、よければ是非フォロー頂き動向をチェックいただけましたら嬉しいです。

9/3(月)現在、月間リスナー数は7,126人。リリース1ヶ月でのリスナー数1万人がアルバムのリスナー実績の大きな大きな目標だと当初考えていましたが、本当にありがたいことにその目標達成も夢ではなくなってきました。本当に有難うございます。


若干の属性変化

流入経路は、プレイリストが加わるたびに若干パーセンテージが前後しています。とはいえ、公式プレイリストの力は偉大です。すごい。ここに明日以降、上述の海外の個人プレイリストの5万人のリスナーの方々が流入し、どれほどの割合変化をもたらしてくれるのかが楽しみです。

リスナー属性についてはあまり変化が無さそうに見えますが、ずっと女性比が30%を上回ることがなかった状況が、ここ2日で変化しました。おそらく"Weekend Buzz Tokyo"と"眠れぬ森の音楽"による影響かな。プレイリストの特性がより広いジャンルになると、徐々に女性の割合が増えそうです。

世代については28~44歳がメインボリュームとして安定しつつも、"バイラルトップ50(日本)"と"Weekend Buzz Tokyo"の影響からか、23~27歳の割合も増え始めました。是非、今回まだ公式に入っていない楽曲がプレイリストに入ることで、10代〜20代前半の皆さんにも僕の作品を知っていただく機会が増えたらいいなと思っています。

個人的に周囲の仲間に聴いてもらったところ、20代前半の方々には下記の3曲が人気でした。よければ聴いてみてください。

ちなみにJe Suisはシシドカフカさんが出演されているHarper's BAZAARの映像作品のテーマ曲として、Museはワコール企業CM「what is YOUR beauty?」篇のテーマ曲として使われたものをアルバム用にアレンジしました。よければ映像もご覧ください。


聴取エリアも、少しずつ国内のみならず海外の方々のリスニングが増えてきました。下記をご覧ください。

圧倒的に日本国内のリスニングが多いのは、公式プレイリストの聴取属性によるものかと思います。一方、米国エリアのリスナー数も少しずつ数を伸ばしてきています。"秒の間"が入っている"Piano and Strings"が毎日地道にリスナー数を伸ばしてくれており、こちらも上述のプレイリスト効果も伴い1,000人を超えてくれる期待をしています。他の諸外国に関しては、明日以降の結果次第でリスナーの方々の聴取エリアが見えてくるように思います。

都市別に見ていくと、圧倒的に関東エリアが多いのは以前データを見た際とあまり変化はありません。Spotifyのユーザー属性が都市部に集中している可能性が高いと考えます。

まとめ:国内市場の盛り上がりと海外

Spotifyの国内市場は徐々にメジャーレーベルの著名アーティストの方々も配信開始をしており、今後少しずつ都市部以外の方々にも普及していくのではないかと想像します。逆に言うと、僕のようにインディーズ / 個人で音楽活動をなさる方々にとっては、今年一杯がある程度アドバンテージがある最後のチャンスなのではないかと思います。

一方、Spotify最大の強みは日本の楽曲、海外の楽曲という性質で全く括れないグローバルな音楽配信・音楽発見が可能なところだと思います。国内で成果を上げた楽曲は海外のSpotifyエディターの方にもシェアされているそうなので、日本⇄海外の楽曲輸出入が、Spotifyの、プレイリストの力で今後1年の間にも随分加速していくような感覚があります。

僕のような人間でも、工夫次第で沢山の人に音楽を聴いていただけるチャンスが、まだまだ充分に作っていける可能性がある。それが音楽制作者・配信者にとってのSpotifyの魅力であり、唯一無二の思想だと考えます。

僕は個人でも音楽活動が豊かにできるということを才能あふれるアーティストの皆さんとともに追求していきたいと考えます。随時情報発信をnoteやTwitter、Instagramで発信していきますので、興味を持ってくださった方は是非フォローをお願いいたします。(それぞれのSNSによって内容も変えていますので是非すべてフォローしてください。)


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