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個人作曲家による、Spotifyデータを用いた音楽配信レビューと今後やりたいコト。

はじめに。記事の概要。
①1日約200人ずつ伸びるリスナー数
②流入経路とリスナー属性の固定化について
③海外へのアプローチが課題
④発信の質を高めて新たな「同志」に出会いたい

8/17(金)に、Spotify公式プレイリスト「静寂と黄昏」に追加された僕の2曲「INOCHI」と「秒の間」。それらの効果もあり、僕のSpotifyアカウントのリスナー伸び率も向上しました。当初の想定より沢山の方々に聴いていただけているようで、とても嬉しいです。今回はアルバムを取り巻く状況を定量的にお伝えする企画、第二弾です。

みなさんそれでは、BGMを「Brainstorm」にしてお読みください。そして、よければこの曲をSpotifyの「・・・」欄からシェアしてください!

一番嬉しいのは、この要領でTwitterに投稿していただけることです。ここでシェアしてもらえると、バイラルチャートヘの道が拓けてくるそうです。

僕はアルバムの成長過程を皆さんと共有しながら、僕の音楽自体を広めていくことを目的にデータを活用して記事を書いているので、成長が止まる or 勢いが落ちたら今の発信形式をあっさりと見直すつもりです。なので、どうか一緒に広めてください 笑


1日約200人ペースで伸びるリスナー数

こちら、先ほど集計されたばかりの8/23(木)までの概要です。今週だけでリスナー(UU)が1600人。ストリーム数が3000回。前回の集計時はなぜかこの数字が出ませんでしたが、随分と聴いていただけるようになりました。

前回の状況はこちらを参照ください。

9日前のリスナー数は826人。8/23(木)時点で、2,656人。9日で1,830人のリスナーが増えました。マジでSpotifyとリスナーのみなさん様様・・・9日で割ると、200人強/日の単位で増えている計算に。

特に、8/17(金)のタイミングで新たなプレイリスト「静寂と黄昏」に追加されて以来、一気にリスナー数が増加しています。2曲同時、というのが決定的だったのかと思います。

そして、こちらがストリーミング数。再生回数です。日によって凹凸がかなり激しめになってきました。昨日、1日当たりのストリーミング数の記録を更新したようで、8/23(木)は633回再生していただけたようです。

実は8/24(金)に日付が変わった瞬間に、「Brainstorm」が紹介されている「Midnight Chill」で曲順がさらに繰り上がり、6曲めにランクインしました。段々、First Viewで目視できるようになってきており、本当に嬉しいです。これも、リスナー数、ストリーミング数の増加が大きな起因なのではないかと推測しており、これにより更に数字が伸びたらいいなと考えます。

一方、とても気になるのがフォロワー数。9日前よりは増えたとはいえ、リスナー数、ストリーミング数は伸びているけれどフォロワーは伸びません。つまり、曲に触れている(=認知はある)けれど、それが次のアクション(興味、理解、絆形成)に結びついていないという課題が見え隠れします。

サブスクリプションサービスを活用してみてとても思うのが、この形態で最重要なのはいかに「継続的に僕のページに来てもらい、曲を聴き、シェアしてもらう、というサイクルを作っていけるか」ということです。トラフィックデータを毎日チェックする、という点でもCRM(Customer Relationship Management)がマーケティング活動に関して重要だなと実感します。

とはいえ、おそらくSpotify内だけでフォロワーを増やしていく、というのは「今は」現実的ではないと思うので、当面は別の角度から(このnote含め)もう少し、自分がどんな音楽家なのか、どんな経験をして生きてきたのか、今何を考えているのかを知ってもらうことでフィードを受け取っていただこうと思っています。みなさん、是非note共々フォローしてください!


流入経路とリスナー属性の固定化をどう見るか

流入経路は、ふたつのSpotify公式プレイリストに入ったことでよりEditorialバーが伸びました。公式プレイリストの力は本当にすごい。今回のプロジェクトで一番心動かされるのは、独自の楽曲クオリティの基準だけで有名無名問わずプレイリストの上位に入れてくれるSpotifyエディターの皆さんの自信。本当に尊敬します。僕に限らず、すべてのこれから世に出て行くアーティストにとっての希望だと感じます。

重ねて「Other Listener's Playlists」も上昇傾向にあります。最近「秒の間」が新たに海外のプレイリストに入ったため、こちらも順調に伸びています。Spotify公式への掲載が「運が良かっただけ」だとしたら、この数字が今の僕の作品に対するリスナーの皆さんの評価なんだと感じます。ここをもっと強くしていきたい。海外でも聴いていただくために。

性別・世代に関してはある程度固定化され始めました。前回同様7割が男性。より28歳〜44歳の比率が伸びた上で固定化されているので、僕の曲が紹介されているプレイリストの属性に依拠するのだと推測できます。

後述しますが、今僕の曲を最も聴いてくださっているのは日本のエリアの皆さんです。となると知りたくなるのは「Spotifyの日本市場における性別、年齢構成」です。国内全体が若年層に寄っているのなら、まだまだ若年層に向けたアプローチが足りていない証拠。要検討です。とはいえ、僕の楽曲と10代、20代の方々との相性もあるのは前提として考慮の必要ありですが。


「神の手」で伸びる国内と、ゆっくり広がる海外

こちらは、僕のアルバム全体のリスナー分布図です。日本が圧倒的に多く、ついでアメリカ、イギリス、カナダ、フィリピンと続きます。日本が多いのは、歴然と公式プレイリストの恩恵です。

アメリカが他の国から飛び抜けているのは、「秒の間」が再生されている「Piano & Strings」「Contemporary Classical / Piano Minimum / Post Classical」という2つのプレイリストにアメリカの方が多く含有しているからだと思います。

「秒の間」は作品の特性上ピアノとチェロという普遍的な編成で作曲したため、クラシック的な側面で一定のニーズがあったのでしょう。

逆に、今回のアルバムで現在あまり効果が出ていないのが、エレクトロニックな要素やグルーヴ感を強く打ち出した楽曲たちです。これらの曲が現状広がりにくい理由はきっと、下記の3点だと考えられます。

(1)音楽ジャンルを特定しにくい(作風がどの音楽にも属さない)
(2)エレクトロニック分野はSpotify上のライバルが非常に多い
(3)言語の壁(英語以外は受け入れないキュレーターが多い)

海外へのPRの結果、これらと思しき反応はいくつも返ってきたので、あながち間違ってはいないかと思います。クリエイティブ面で攻めた分、理解していただくにも時間がかかる。辛抱強く頑張ってアプローチしよう、と思っています。


自己発信の品質向上による「同志」に出会いたい

リリースから2週間。僕自身が個人の力で「聴いてください!」と訴えかけることで得られた効果は、正直当初の想定以上でした。何度も書きますが、純粋にとても幸運なことがいくつも続いたからでした。現時点で聴いてくださった全ての方々にお礼を言いたい。本当に、有難うございます。

これから僕がこのアルバムをより多くの人に聴いていただき、かつ今後も魅力的だと思っていただける楽曲を世の中に送り出していくために必要なのは、「数値に頼らない、発信一つずつの質」ではないかと考えています。

こちら、初めてお見せする情報ですが、Spotifyの試聴状況は国のみならず、街単位でも出ます。僕のケースを見てみると、50位までのほとんどが都心地域。都心在住の僕にとって、属性的に僕と近しい方々が楽曲のリスナーであると言えるでしょう。

これまでの自分の人生において、そして今回リリースした10曲において、現時点で直接的に温かいコメントと前向きな評価をくださった皆さんは、日々の目的意識が高く、自己課題を持ち解決のためのアクションを起こしている方々ばかりでした。その方々の中にはSNSで初めて知った方、一度だけお会いしただけでずっと気になっていた方などもおり、改めてここ最近お会いする運びとなっていたりもします。それがすごく楽しい!

自らに妥協なく、やりきったと思える発信を続けていくと、思わぬ出会いや拡散の輪が広がることを識れたのが、今回の一番の成果であり希望です。

今回僕が作った楽曲たちは、今ここでSpotifyという日本ではあまり前例の多くない事例を解き明かし検証していくのと全く同じマインドで、音楽と音楽のジャンルを僕自身の音楽経験や視点で分解、再構築したものばかりです。定量的な訴求力が少ない今、noteを通じて僕に興味を持ってくださった皆さんにこそ僕の音楽を聴いていただきたい。嘘偽りなくそう思います。

たった2週間強という短い時間のなかで、僕は自分がピュアに望んだ作りたい音楽を、同じようにピュアに自身が聴いていただきたい方に向けて発信活動した結果いただいたご縁に大きな可能性と感謝の気持ちを抱きました。形は違えど、皆さんと志は同じなんじゃないか、と勝手に考えてしまいます。

再三のお願いになりますが、この記事に興味を持ってくださった方々、是非僕のアルバム「BRAINSTORM」を聴いていただきたいです。音楽を、情報コミュニケーションをともに科学し思考していきましょう!よろしくお願い致します。




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