田中みな実さんに、背中を押してもらった1人として

2014年。20代後半だった私は悩んでいた。

所属していた日本伝統的企業（JTCってやつですね）では、そう働かないおじさんたちがたくさんいて、そのおじさんたちのために、あくせく働くことに嫌気がさしていた。ただ、おじさんたちのように目をつぶって数年、数十年働けば、安定した生活が送れることは約束されている。同期たちと愚痴を言い合いながら、なんとなく日々を過ごしていた。

そんななか、田中みな実さんTBS退社のニュースが飛び込んできた。

当時の世間の空気としては、大丈夫なの？という反応が多かったと記憶している。「みんなのみな実」をしていたみな実さんのイメージが強かったからだろう。柔らかく、おじさんたちをいなし、かわいい女の子を演じていたみな実さんの決断に、斜に構えたような意見も見かけたことがあった。
でも、私は確実に背中を押してもらった。

私は、おじさん転がしはやろうと思えばできた。でも、心の中では虚しかった。みな実さんもそうだったのかなと思った。我慢し続ける数十年を選ぶことをやめて私は転職活動を始めた。そして、その年のうちに転職先を決め、その会社に勤続して今に至る。みな実さんがアナウンサーという枠から解き放たれて、大活躍されているのは皆さんご存じのとおり。

田中みな実さんが幸せでありますように。

20代後半〜30代、女性の人生は選択肢だらけ。そのなかで、私のキャリアチェンジの背中を押してくれたのは、みな実さんだった。あれから10年。
あのとき転職をして本当によかった。
そして、みな実さんご自身が幸せでありますように。

（あんた田中みな実さんの誰やねん、という記事になってしまいましたが、敬意を込めてみな実さんと呼ばせていただきます）