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「弁護士✖️お笑い」という発想とその検証【お笑い】

地獄の受験生時代

僕が弁護士になったのは今から7年ほど前のことです。
地方の大学を出て、家の近くの大学院に進学し、そこからは司法試験のことだけを考え続ける2年半を過ごしました。(大学の時も勉強してたから6年半とも言えます。)

大学生の頃から司法試験の勉強はしていましたが、大学院進学後は、朝起きて寝るまで勉強以外のことはほとんどしない、友達も彼女もいない、陽の光もいつ浴びてるか分からない受験モグラと化していました。

そんな受験モグラの生活はというと、朝起きて寝巻きのまま勉強机に向かい、母親が作ってくれた朝食を食べて、法律の授業の音声を聴きながら自転車で大学院に向かい、授業を受け、授業の間に勉強し、ひっそりとお昼にサンドイッチを食べ、また勉強し、休憩がてらトイレに行ってまた勉強に戻り、夜遅く家に帰ってご飯を食べて寝る、の繰り返し。
それが2年ちょっと続きました。

試験本番の直前ともなると、それまで捧げた年月がプレッシャーとしてのしかかり、ご飯も食べれない、夜も眠れない、思考はネガティブ、動悸で目が覚める、もう嫌だ勉強したくない、でも勉強しないと不安で吐きそう、という僕の人生史上最悪の精神状態でした。

夜どうしても寝ないと身体が持たないと思った僕は、奈良観光の際に東大寺で購入した偉いお坊さんのお説法CDを子守唄替わりに毎夜部屋に流しては、家族に気味悪がられていました。

後にも先にもあそこまで精神的に追い詰められたことはありません。

弁護士=やばい人

司法試験を経験した人なら少なからずこういった受験時代を送っていて、こういった経験を乗り越えてきた弁護士という人たちは、いい意味でも悪い意味でも「やばい」人たちが揃っています。

弁護士のコミュニティーの中にいると気づかないのですが、外の人からすると相当やばい感覚の持ち主が多いようです。

また、やはり業務上経験することが一般の方とは大きく異なるため、持っているエピソードがこれまた普通ではない

最近はテレビに弁護士の方が出るのも珍しくはありませんが、その人間性やエピソードに焦点をあてたものは意外と見ないので、これをお客さんの前でやってみたら面白いんじゃないかと思い始めました。

実際にやってみた

そのことを自分なりに検証するために、今年の3月、知り合いの弁護士を集めてお笑いライブを開催してみました。
その名も「弁護士たちのお笑いライブ」。

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お笑いライブと銘打ったこのライブですが、出ているのはほとんどが現役弁護士
前代未聞の挑戦的すぎるライブです。この絵面がもう狂ってますよね。

エピソードや普段思ってること、受験時代の闇エピソードなどをみんなで赤裸々に話したのですが、僕の不安はよそにライブは大いに盛り上がりました。ほんとです。

その時のお客さんのツイートを一部抜粋すると、

面白かった!第二弾を待ってます。足を運ばないと聴けない貴重な話満載ライブ!
弁護士兼お笑い芸人の小竹先生企画による,弁護士たちのお笑いライブ,最高でした!!面白かった!!ぜひ第2回もやって欲しいです。
今日は現役の弁護士の方々が出演するレアなお笑いライブを見てきました。勉強しすぎると人は狂うと学びました。

ほら、盛り上がってますよね。

そうなんです。弁護士が普段思ってること、経験したことを発表するだけで「お笑いライブ」として盛り上がるということがこの検証で明らかになりました。

検証の続き

僕は弁護士をしながら芸人として活動をしていますが、「弁護士」そのものが面白いとは思っていませんでした。

弁護士という肩書きをきっかけに面白いことを言わなければと、これまで一生懸命ネタを作ってきました。

でもこのライブを通して「え、そのままでも面白いの?」という、コペルニクス的発想の転換が起きようとしています。
チキンラーメンにお湯をかけずにかじり付いていた高校時代の野蛮な友人に、「え、そのまま食べてんの?なにしてんの?え?」と言っていた光景が蘇ります。

なぜそれが面白いのか。
弁護士になってしまった僕にはもはや分からないのです。

しかしこれを言語化したい。どうして面白いのかを。

そのためにもこの検証を継続し、サンプルを増やす必要があるという結論に至りました。



そうです。弁護士たちのお笑いライブ第2弾を開催します。

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この検証には皆様のご意見が不可欠です。
こちらのリンク先からご予約いただき、是非、皆様の感想をお聞かせいただきたいです。
https://tiget.net/events/58838

必ずや楽しい夜にします。来て損はないと思います。
本当によろしくお願いします。

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