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2021年夏。少しの協調性と感情。

「協調性」をテーマに掲げた2021年も、半分くらい終わりました。

協調性を身につけたい。誰かと一緒に働いたり、生きたりできるようになりたい。そう思うきっかけになった就職活動も無事終え、私の中で少し進展があったなと思ったので、noteにまとめてみようと思います。

やってみたこと

相手の気持ちを想像できるようになるために、まず自分の気持ちに目を向ける練習をしました。

具体的には、コーチングという目標を達成するためのカウンセリングサービスのようなものを使い、二週間に一度目標を立てるという形を取りました。

はじめの頃は、自分の考えたことはすごく覚えているのですが、気持ちには本当に意識を払ったことがなく、聞かれても覚えていないし、覚えていても「嬉しかった」と「悲しかった」の二種類しかない状態でした。

友達が、「目の前の出来事や行動と、自分の気持ちが切り離されているんだね。」という相槌を打ってくれましたが、まさにその通り。

そこで、ジャーナリングで自分の気持ちを意識的に振り返り書き留めること。コーチングのたびに気持ちを細分化する質問を投げかけてもらうこと。体の五感を意識して生活してみること、などに挑戦しました。

できるようになったこと①気持ちのレパートリーが増えた

定期的にコーチングのセッション内で、「その楽しかったを、もっと詳しく話すとどんな感じ?」と掘り下げてもらったり、自分でも感じた感情を書き留めるようにしたりすると、自然と出てくる感情を表す言葉も豊かになってきました。

以前の私は、時間をかけてゆっくり思い出した上に、「いつもより時間がかかっているから、この作業に飽きているんだと思う」という他人を観察しているかのような気持ちの分析しかできていませんでした。

でも最近は、感情を感じた瞬間に「あ、今の悲しかったな」「こうやって喜んでもらえるとじんわり温かい嬉しさを感じるな」と気付けるようになってきました。

まだ最初は、楽しいか悲しいの二通りからばかり入ってしまうけれど。

また、気持ちに目を向ける練習を始めた際、今まで悲しいことはすぐ忘れていたのに、認識できるようになったらネガティブなことばかり覚えていてしまうのではと懸念をコーチに伝えました。

その時はコーチに「気持ちをきちんと味わえるようになれば、未知なものへの恐れではなく、消化した感情として貯めていけるから、逆に早く回復できる」とアドバイスされ、とりあえず信じてみることにしました。

そして実際、自分で悲しいという感情に気づけるようになると、今感じた悲しいという感情に対してどうすればいいのだろうかと客観的に考えられるようになり、怒りや悲しみからの回復が早くなったのです。不思議なものですね。

できるようになったこと② ありがとうが心から言えるようになった

自分の気持ちがわかってくると、相手の気持ちを想像することも少しできるようになってきました。

私は、メールの最初につける「お世話になっております」にはじまる、儀礼的な言葉をあまり使いたくないと思っているめんどくさい人です。

同じように、いわゆるお礼を言う場面で、とりあえずでお礼を言っているんだろうなという場面が少し嫌いでした。

けれど、自分の気持ちの輪郭を掴めるようになると、誰かに優しさをもらったときに、きっとこういう気持ちで手を差し伸べてくれたんだ、きっとこんな不安や苦労があるだろうに自分に時間を割いてくれているんだと、想像できるようになりました。

すると、多くの人が形式的にお礼や謝罪を伝える場面で、心から自然と「ありがとう」が出てくるようになりました。

特に就活ではとてもたくさんの人にお世話になったので、心からのありがとうをたくさん伝えました。

できるようになったこと③世界が少し、小説みたいになった

最後の変化は、自分の気持ちや感性に色をつけられるようになることで、「今」に集中し、味わうことができるようになりました。

一番言葉で説明しづらい変化なのですが、だからこそ私にとって大きな変化ともいえます。

今まで、言葉を使って「考える」ことで世界を認識してた私にとって、情景やその日をありのままに感じるということは、とても新しいことでした。

それでもあえて言葉にするとしたら、最寄駅に降りるという行為が、「夕日が沈むなか、線路の隣を通勤者に紛れて、凛と歩く」くらいの彩度で「見える」瞬間が生まれたといった感じです。

コロナ禍での生活がはじまり、部屋に絵や花を飾るようになったり、美術館や水族館に足を運んだりするようになり、KPIと呼ばれるような目標を達成することとは違う、人生の楽しみ方を少しずつ増やしています。


コーチが「すごく変わったよ!」と言ってくれるから、そうなのかなと思い始めたくらいの変化。それが、自分でも実感できるくらいになり、生活に変化を感じるようになりました。

この協調性キャンペーン(と私は呼んでいる)は2021年の後半でも取り組んでいくつもりです。ここからどんなあたらしい景色が見えるか楽しみ。

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