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マリオワンダーの3Dマリオ要素をまとめてみる

いらっしゃいませ。ここでは判明している全情報を取り入れて話しますんで、「俺は情報を絞るぞ!ジョ(ナサン・)ジョ(-ンズ)ーーーーー!」と言う方は「ひきかえせ!」


超おどるメイワリもよろしく!

「成功だぜ!」

本題

というわけでまずは開発者に訊きましたのここに注目。

ゲームデザインを担当しました、林田です。
これまで、『スーパーマリオ 3Dワールド』などのディレクターや、
『スーパーマリオ オデッセイ』などのプロデューサーを
担当していました。
3Dマリオの開発を担当してきましたので、それを2Dマリオに活かせたら
というミッションで携わらせていただきました。

開発者に訊きましたマリオワンダーp.1

3Dマリオで培った経験を2Dマリオの役に立てたいということらしい。
実際思ってみれば、本作はちょくちょく3Dマリオっぽいなーと思う要素が多かった。
そして、それは「よゐこのマリオでワンダー生活 前編」で確信に変わった。

というわけで今回は今わかっている範囲で私が思った『マリオワンダー』の3Dマリオっぽい部分をまとめてみる。
参考までに、筆者は本編マリオはリメイク系を除けばエンディング以上にはプレイしている。

その1 ザコ敵関連

本作のザコ敵はとても表情豊かだ。2Dマリオとしてこそ異例な試みだが、ある意味では3Dマリオに並んだという感じもする。例えば

寝ているクリボーは3Dワールドにいるし、
落ちそうになったドンケツは焦る。

これは一例に過ぎないが、3Dマリオでは2Dマリオよりも先にザコ敵の表情変化を取り入れていた。この流れを汲んだ面はあるだろう。

また表情とは少し違うが、ファイアパックンのデザインも3Dランド以降のものになった。地味に違いが一目で分かるのでありがたい。

その2 レベル構成

手塚氏は語る。

今までの2Dマリオって、
ある仕掛けを初級、中級、上級
といったバリエーションで用意して
順に乗り越えていくようなゲームだったのですが、
今回はそのようなバリエーションを用意することにこだわらず、
面白いと思える仕掛けを数多く用意してよいということに決めました。

開発者に訊きましたマリオワンダー

まずこのコンセプトがすでに3Dマリオっぽい。2Dマリオに比べ、3Dマリオの方がコースの攻略順が決まっていない傾向にある。
3Dランド・ワールドはかなり固定されているが、これは2Dマリオっぽい3Dマリオを作るコンセプトの3Dランド(社長が訊く参照)とその進化版だからであると考えられ、むしろ攻略順の固定は2Dマリオっぽいということの証左といえる。
オデッセイは行ける国の順番こそ決まっているが、国の中でいかにパワームーンを集めるかは自由だった。

さて、それを踏まえて今回のマリオワンダーでは、 挑戦するコースをある程度自由に決められるらしい。
そしてステージで集めたワンダーシードで新たな道を切り拓くという要素は、3Dマリオのパワームーンなどに近い。コースをクリアすれば1つ貰えるというのがその印象をより確かなものとしている。

今までの2Dマリオは、
コースを一つずつ決められた順番でクリアしていく形式でしたよね。
でも今回は、チャレンジしたいなら難しいコースから、
初めての人なら簡単なコースから進めていくことができるようにしました。
(中略)
今回は3Dマリオでも行っているキーアイテムを集めることで、
特定のコースを開放して先に進む方式も入れ込みました。

開発者に訊きましたワンダーp.3

っていう文章を書いている間に開発者に訊きましたが更新され、自分の思っていたことがかなり近いところを捉えていたと分かった。嬉しい。
ショップで購入できるのはオデッセイにも合った要素である。フラワーコインが紫なのも、この国のローカルコインなのだろう。

またよゐこのワンダー前編で、ボスを倒すと出てくるのがグランドシードと判明。言うまでもなくグランドスターやグランドムーン意識だろう。

その3 ワールドマップ

今作の開発チームにも3Dマリオを開発したスタッフがいるんですけど
彼らとも一緒につくったものなので、マップの探索も楽しんでいただければ。

開発者に訊きましたp.4

ワールドマップは2Dと3Dワールドを融合させたシステムのようであり、後者では範囲内を自由に歩き回ることができる。そして、その中には隠し土管やアイテムがある、という要素があったのだが、それを取り入れている模様。
PVではキノピオ隊長が見えたので、これを探しだす遊びもあるのだろう。3Dワールドやオデッセイで見られた要素だ。

その4 その他

その他、3Dマリオっぽいなーと思った要素を軽くまとめてみる。

開発者に訊きましたp.3に乗っている、「1、2、3、ジャンプ!ハックンダンサーズ」。リズムに合わせてアクションする仕掛けと言えば、ギャラクシー2の「チカチカブロック」や3Dワールドの「ピッ!ピッ!ピッ!空中散歩」などがある。どこまで意識があったかは開発チームのみぞ知る。

無敵状態の仲間に触れるだけでおすそ分けできる。3Dワールドでも出来た。恐らく映画でもこの仕様が適応されている。

ストーリー上のセリフ量。オープニング、ボス戦前に明確に会話を取り入れているのは3Dマリオの影響が大きそうである。

一部のワンダーでは一時的に特殊な変身をするらしい。
ギャラクシーでは変身アクションを使える範囲が限られており、その分その変身により特化した仕掛けが登場していた。
また、タマコロをはじめとする特殊操作ステージ見られた。
それらに近い設計思想と言えそうだ。

ゾウマリオで水を撒ける、サンシャインではポンプで水を撒く←公式言及

そもそもタイトルのワンダーも、意味が分かった意味だとサンシャインやギャラクシーに近い命名な気がする。

ゲーム開始時はスーパーマリオで始まる。一度ミスをするとちびマリオからの再開だが、スーパーマリオで復帰するという効果のバッジがあり、基本の姿はスーパーマリオなんだという意図が見える。3Dランド・ワールドではデフォルトでスーパーマリオ再開だった。
これは3Dマリオ意識と言うよりは、操作が大きく変わるゾウマリオに変身する前に一度基本操作に慣れてもらう意図と踏んでいる。
しかし、その前にいきなり死なれては困るのでスーパーマリオで開始することで猶予を持たせているのだろう。

まとめ

ここまで、マリオワンダーに取り入れられた3Dマリオの要素をまとめてきた。
今回は紹介しないが、歴代2Dマリオの要素からも様々なものが取り入れられており本当にマリオ本編の新機軸兼集大成として相応しい出来になっていそうで楽しみだ。

おまけ

最後に今判明している中で、個人的に好きなマリオワンダーのシーンを1つ紹介。

こちらのCMの40秒辺りで、実際に高い位置のコインを取ろうと模索するシーンがあり、恐らくそういうことで合ってるだろう。
初代『スーパーマリオブラザーズ』の1-1は作品の練習となるような設計になっているという話は有名だが、その匠の技は今回も健在といったところか。

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