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好きな漫画について

今回は好きな漫画について語っていきます。
※所々にネタバレとなる引用があるので気になる方はお気をつけください。
僕が最近ハマっている漫画は
アオアシ
です。

作品の概要

アオアシは小林有吾先生が書いていらっしゃるJリーグのユースチームを舞台にした現在も連載中の漫画です。架空のJリーグチーム東京シティ・エスぺリオンFCは将来的にヨーロッパのチームさえも打ち破り、世界一のチームになることを目標としているJリーグチーム。そんなチームの下部組織であり、ユース世代最強との呼び声の高い東京シティ・エスペリオンユースチームに主人公の青井葦人が入団し仲間と共に成長していく姿を描いた漫画です。

作品の魅力①〜これまでにない視点のサッカー漫画〜

アオアシの魅力の1つは、これまでにはなかなかない視点のサッカー漫画であることです。これまでの有名なサッカー漫画は少年サッカーからプロになるまでや高校サッカーからプロへと言ったものが多くを占めていました。その中で、Jユースを本格的に取り扱った漫画がないという視点から独自性を持ったサッカー漫画という点があります。

Jユースを本格的に扱う魅力の1つとして僕が感じているのは、「序盤の時点でも十分上手い人達が、苦悩を経てさらにレベルアップしていく過程を見ることができる」という点です。野球漫画で言うとダイヤのAが近いかもしれません。

ユース最強チームに入団していることもあり、全員元々非常に上手いです。その中で技術、メンタルの弱さ、プライドなどそれぞれの課題は多岐に渡ります。それを1人1人が葛藤や苦悩を乗り越えて克服していく姿が非常に面白いです。


作品の魅力②〜物語でも要となる2人の天才の成長過程〜

この漫画には主に2人の天才がいます。主人公である葦人とエスパリオンの最高傑作と呼ばれる栗林晴久です。この2人の成長が(現時点では)かなり対照的に描かれている点が非常に印象的です。

栗林は幼い頃から周りと比較すると飛び抜けた存在でした。それは本人も恐らくなんとなく自覚しており、本人の意識も非常に高く、高校生の時点で自分は将来海外のどの国でプレーするかまでイメージしております。

「自分の人生を逆算した時、俺はスペインに導かれる」

どのスポーツにおいてもここまで将来を描いて努力している高校生はなかなかいないと思います。
こう言った点で栗林は圧倒的な天才として描かれています。少なくとも現時点では。(単行本30話まで発売された時点)

一方葦人は、フィールドにいる全員の位置を把握できる天性の視野の広さと言う才能を持ちながら、それを十分に発揮できない不器用な天才として描かれています。中学までは田舎のサッカー部に所属していたため、技術も拙い葦人ですが、ユースに入団後仲間の協力を得ながら徐々にステップアップしていきます。

現実で言うとバルセロナに所属していたシャビやイニエスタレベルの才能を自覚する所から始まり、それを活かすための技術などを一歩一歩確実に歩いていく葦人の姿は世間一般の天才のイメージとはかけ離れた姿です。

「ユース入って、ここまでも俺綱渡りやったんです。」
「今日という一日を…何に費やすかって、選択の連続やった。」
「ヘタな俺が今日まで走ってきた道は、そんな、転げ落ちそうなほど細い道やった。ギリギリで間違わずに来られた。」
「こっからはあなたです。あなたになりたい‼︎」

このような葦人のセリフを見ると、例え天才でも苦労なしに輝きを放つことがないこと、裏でも僕のような凡人と同じくらい、あるいはそれよりも過酷な細い道を歩み続けていることが垣間見えます。また、それほどの才能を持ちながらも人に対して直接教えを乞うこと貪欲さがあるからこそ、天才と言われるまでの輝きを放てることを知ることができます。

この漫画を読むと、「天才」という言葉や「センスがあるから」という言葉を簡単に使いたくなくなり、そのように呼ばれる選手に対しての見方が変わり、より一層リスペクトを払いたくなります。
それと同時に凡人である自分ももっと頑張らないといけない、というモチベーションも生まれます。

以上2つの魅力があり、単純にストーリーやが面白いだけではない深い漫画となっています。
現在は30巻まで連載中で、まだ間に合いますので気になる方はぜひご一読ください!

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