言繰 錬

京都在住の物書きです。基本的にあまり自分の作品を公開してないので悪しからず。 雑食の読…

言繰 錬

京都在住の物書きです。基本的にあまり自分の作品を公開してないので悪しからず。 雑食の読書好きで活字ならほぼなんでも食べる人。 スキをして頂いた人にはその日のラッキーアイテムを占う仕様です。 Twitter→@Kotoguri_Ren

マガジン

  • なりたい自分になれたなら

    もし、朝起きて自分の姿形が理想の美貌に変わっていたら…そんな妄想は誰しもがした経験があると思う。 神様のちょっとした悪戯で、いきなりその妄想を実現させ、理想の姿を手に入れた人々。その人達が向き合う、「外見」に纏わる幾つもの問題。 それらをいくつかの短編で語ろうと思う。短編は小分けにして随時更新していく予定だ。 これら作品群のメインタイトルは『なりたい自分になれたなら』、あなたもなりたい自分になってみたいですか?

最近の記事

今後の青行燈読書会の活動

ご報告 桜餅の美味しい季節になりましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか。時候の挨拶のように食い意地を見せつけて参りますが今年はあまり桜餅たべれてないです。悲しい。  さて、私事ですが今春より晴れて社会人となりました。そこまではいいのですが、入った会社が土日祝日は原則出勤というところで今までと同じ時間帯での開催がかなり厳しくなってしまってます。  慣れない仕事に慣れようと頑張っていることもあり、しばらく開催は見合わせている状態です。今後の開催時期や時間はメンバーとも相談しつつ

    • 第2回の読書会をしました

      青行燈第二夜 お久しぶりです。言繰錬です。  先日2月21日(日)に、読書会「青行燈」の第二夜を開催させて頂きました。まだまだメンバーは少ない状態での開催になりますが、継続することを目標に気長にやっていきたいと考えています。  今回の課題図書は第62回メフィスト賞受賞作、五十嵐律人先生の『法廷遊戯』でした。個人的な積み本の消化も兼ねての推薦で推薦時点で中身は詳しくわかっていなかったものですが、読んでみると面白く、読書会としての話も出来る中身でとてもよかったです。 話し合

      • 第3回読書会予定

        開催の予定 急に暖かくなったり冷え込んだりと、体調を壊しやすい気候になってきました。季節の変わり目、花粉の時期、コロナ禍、ほんとに体調壊しそうですね。こんなに禍禍しい三兄弟はきいたことがありませんが、どうやら私は次男の花粉症とお近づきになってしまったようです。ちくしょうめ。  さて、エンドレスくしゃみをしながらですが、3回目になります次回の読書会の開催告知をさせてもらいます。 概要コンセプト:創作者の観点からの小説作品の意見交換 日時:3月28日(日)、14時~(4時間程

        • 第2回読書会予定

          開催のお知らせ noteで何度か取り上げています読書会「青行燈」ですが、次回開催日のお知らせをします。 本当はもっと早くにnoteで告知するべきだったのかもしれませんが、来週日曜日、2月21日の14時から行いたいと考えています。実は、1月の開催の際に予定していた参加者が来れなくなるなどで開催出来ていなかったので、それを今月やることにしました。 定期的に開催していく予定ですので、次回の参加でなくとも参加希望であればご連絡ください。よろしくお願いします。 概要コンセプト

        今後の青行燈読書会の活動

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        • なりたい自分になれたなら
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          第1回の読書会をしました。

          当読書会のコンセプト お久しぶりです。言繰錬です。  先日noteで告知した読書会を開催致しました。メンバーを集めたところ、物書きの人が集まってきたのでこの読書会の軸となる観点として、一創作者として作品をどう見るか?というのを設定しました。  単純にここが面白かった、ここは気に入らなかったという話に留まらず、文体や構成、人称や登場人物の描写の仕方に目を向けてみるというコンセプトになります。  それに伴い、本会の名称を『青行燈』としました。怪談の百物語をした時、百話目の話

          第1回の読書会をしました。

          読書会の開催告知

          唐突ですが、読書会なるものを開催したいと思っています。自分の本を読むモチベーション作りをしたいというのと、本について色んな人と語りたいなと思ったのが動機です。最低限きっちりしてたらあまりガチガチにしなくてもいいかなぐらいのノリでやっていきたいですね。とりあえず、まだ固めきってる訳では無いですがおおよその想定を下に挙げておきます。 課題図書の系統としては一般文芸中心にしたいなと思っております。やっていく中で他に手を出す可能性はあります。 discordサーバーを建ててそ

          読書会の開催告知

          あかいはさみ

           気が付けば、文房具屋に居た。 繁華な街並みから少し離れた下町情緒溢れる通りを一本脇道に入った所にある文房具屋。学校帰りに高校のブレザーの制服姿のまま何故だかふらりとそこに足を踏み入れた私は、狭い棚の間を練り歩く。ちょっと暗い店内に老舗っぽい独特の匂いが漂うのが好きで、文房具の調達には駅前の小綺麗なスーパーやコンビニエンスストアよりこちらによく来るようにしていた。 ふらふらと歩く私のその視界の端を不意に掠った朱(あか)を目で追って足を止め、何の変哲もない文房具達の並んだ棚

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          あかいはさみ

          黒髪の友人

          夜の街、街灯に吸い込まれる澱んだ空気が少女の頬を撫ぜる。歳は十六・七だろうか、青めのブレザーの制服に長めの艶やかな黒髪、紅いリップが特徴的だ。蠱惑的な魅力とあどけなさの入り混じった、羽化する直前の蛹のような美しさ、儚さ、そして危なっかしさを併せ持った年頃の少女は、誰かを待っているようだ。手帳型のカバーを付けたスマートフォンを弄りながら、時折画面から顔を上げて周囲を見回し、またスマートフォンに視線を落とす。 場所はとある商店街の一角、商店街のシンボルでもある大きな蛙の石像の

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          黒髪の友人