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ホメオパシー覚書 気管支炎にFerrum-phos


私はかれこれ20年以上
自分の出産、そして子育てなど
ホメオパシーという代替療法を使って
自分と家族の健康管理は乗り切っている。

先日のこと
14才になる息子が
久しぶりに風邪をこじらせ
『ご飯もいらない』という状態になった。
この時の症状と
息子のそもそもの体質、そして家族の体質など
ホメオパシーで見事に症状が進んで
事故治癒力で治るプロセスを
覚書として書いておこう。

薬を使わずに、
自分と家族のケアをしたい人。子育てをしたいという人は、
参考にしてくださいね.


続く夜中の咳と気管支炎 風邪によいレメディー

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今回の息子の症状は
だるさ、食欲不振に始まり、連続するくしゃみ。
この段階では、
初期の風邪症状によいAconite(アコナイト)を飲ませた。
ちょっとした風邪ならば、
このレメディーを飲んで一晩すれば翌日はケロリということも多い。

しかし今回は、
前の晩に
レメディーを取ったにもかかわらず
症状があまり好転せずに
翌日の夜中、喉を刺すような強い乾いた咳にと進んだ。
この段階で本人は熱はなく、
だるいらしく、食事もいらないという。

息子も私も体の急所というのは
呼吸器から気管支にかけて。
風邪は、熱が出るタイプというよりは
鼻水から始まり、咳が出て、これが長引くタイプ。

この二日目の段階では、
我が家のお助けレメディーBryonia(ブライオニア)
風邪などの症状が進行して
回復するプロセスを早め、
同時に体内の水分の調整、バランスもとってくれる。

乾いた咳が出て一向に良くならない場合は
このレメディーを飲むと
自分の免疫が上がるのかしっかりと痰となって
排出の方向へ向かうのが感じられる。

このレメディーを知る前は、
冷えに始まる風邪をひくと
喉のイガイガ、びりびりが始まって
熱がでて、体が免疫を上げ、
痰となって排出されるまでのプロセスに
もっと時間がかかっていた。
それがこのレメディーで、
ぐんぐんと症状が進んで、
回復へのプロセスが早まるのが感じられる。

しかし、今回の息子の咳は
我が家の定番二つをリピートしても
今一つ症状が進んだ感がなく、
咳が気管支へ広がっている感じがした。
そこで、冒頭のFerrum-phosのレメディーがヒットした。
気管支炎と貧血。急性の鼻炎。
膀胱炎などの症状にも対応している。


Ferrum-phosを飲んで一晩。
朝は、何とかやっとという表情で登校した息子だが
『お母さん。もうボク、治った。
  何が効いたんかわからんけど。もうよくなったから!』
と曰く。


ホメオパシーって何?

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ホメオパシーは、
「その病気や症状を起こしうる薬(や物)を使って、
 自然治癒力を喚起して
 その病気や症状を治すことができる」
という考えに基づいて、
同種療法ともよばれ、
1976年にドイツの
ザムエル・ハーネマンが提唱した。


このため、
不快な症状を止めること、
抑え込むことというアプローチをとる
西洋医学の元になっているアロパシーとは
全く反対の立場をとります。

私がホメオパシーに出会ったのは
ちょうど心理学を学び始めた30半ば過ぎでした。
同じ心理学を学ぶ仲間の中に、
ホメオパシーに興味を持ち、
当時ダブルスクールでホメオパスを目指していた
T女子から
出産前の体質改善のアドバイスを受けたことがきっかけだった。


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心の『玉ねぎの皮』をむこう

大学を卒業して”働きマン”の10年の社会人生活を得て、
自分の内側を掃除するべく
家族との葛藤や長女として背負ってきたものの
におろしなどは、当時 ”心理学” を通じて
ジョジョに玉ねぎの皮むき作業が進行中でした。
自分の中にあった、
小さい頃に抑え込んだインナーチャイルドの声。
飲み込んだ感情。怒り。そして制限etc....

随分と自分の心が
ちょうど玉ねぎが何枚も皮をかぶっているように
いろんな感情や思考の層がはがれてくるのを感じたころ
遅ればせながら、
妊娠しました。

ところが懸案は、
著しく貧血であることだった。
つまり血液中の鉄分が不足しているというのだ。

その時に、
まず最初に飲むように勧められたのが
冒頭に書いたFerrum-phos
(ファーランフォス=りん化鉄)のレメディ。
当時、
『鉄が足りないので、鉄を取れってことね』と思ったのだが
実はもっと深い意味がある。
肉体の症状と
精神の症状がリンクして理解できるところが
ホメオパシーの奥深さだ。

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『人生は戦いではない。調和をもって生きられる』

この言葉、
 なんか人生訓みたいだけど
 実は、Ferrum-phosを説明した言葉なのだ。

”慢性的に貧血症のある人というのは、長い間炎症状態が続き、体内のFerrum-pが慢性的に不足して適応した姿です。(中略)戦いの心があると、また鉄分が減ってきます。しかし、人工的に鉄材をいれると、武者のように戦う性格ができあがります。”
(Homeopathy in Japan 由井寅子著 ホメオパシー出版133P より)

当時の私は、あまり意識してはいなかったが
常に自分とも周囲の人とも
精神的に戦っていた。
『女だからと、負けるわけにはいかない。
 なめられるわけにはいかない!』と。

いわば、常に戦闘状態のフルアラート状態だったわけで
その精神的な信号を受けて
身体は、常に消耗していたというわけだった。

かなり忙しい仕事をしていたとはいえ
20代と若かった。
確かにいつ呼び出されるかという
気の休まらない仕事ではあったが
それでも刺激に満ち、
自分は楽しんでいると思っていた。

意識は、実に正直に肉体に反映するものだ。
戦闘状態という意識に素直に反応し
血液のレベルで消耗していたのだ。

なるべく最後まで自然な方法で
貧血を解決しようと試みたが、最後は時間切れ。
出産の間際には鉄剤も飲み、
そのほかのサプリメントも取った。


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親から引き継いだマイナスの影響を手放す

実は妊娠の後期に
鉄剤を飲むに際して、
ホメオパシー的な立場から
アドバイスをくれた友達は
『いつか、鉄剤の影響のデトックスはやったほうがいいよ』と
言われていた。

当時、この意味はあまりよくわかってはいなかった。

息子が風邪をひくと必ず喉や呼吸器、
そして気管支の炎症となって夜の苦しい咳がでること。

これは、私の子供のころもそうであったし、
そして自分の親にさかのぼっても
やはり呼吸器の弱い家系でもあった。

『遺伝で受け継いでしまった』という理解で
大雑把にあまりに深く考えずに受け止めていた。

また、以前ホメオパシーの講座を受けたときも
『マヤズム』の考え方がどうしても腑に落ちず
わからないままとなっていた。
ところが、
今回息子の気管支炎を調べる中で
『マヤズム』を
『私たち一人ひとりが先祖から受け継いできた
“負(病気)の土壌”のことを意味します。
それは、歴史的・遺伝的・肉体的・精神的要素を含んでいて、
大きく5つの種類がある』

という説明に出会い、いろんな糸がつながってきた。

そうか!
そう考えれば、
共通の肉体的弱さや精神的なこだわりを
持っていたとしても玉ねぎの皮をむくように
症状と一緒に手放して、
変わってゆくことができるのだと。

その一連の作業は
エゴの制限や影響を手放し、
己の中心にたどり着くような、
そんな共通のプロセスにも通じていると思う。
そう思いいたると
一つ一つの症状を回復することや
心の思い癖を手放すという作業がとても
共通性のある事に気が付かされる。








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