絵本『わたしが好きな色』⑧
大学の卒制では絵本『わたしの好きな色』を制作しました。その絵本の物語と、登場人物のご紹介です。最後のともだちは月です。
月は夜の海を思い出して穏やかな気持ちになれる藍色が好きです。
月もクジラ同様にサイズ感が重要なポイントとなるため、実際の形そのままでのキャラクターとなりました。
月光が夜の海に作る光の道、モンガータ(MÅNGATA、スウェーデン語)を描きたかったので、藍色が好きな月という設定になりました。
モンガータという言葉はエラ・フランシス・サンダース『翻訳できない世界の言葉』(創元社)で知りました。現実なのに幻想的な光景は一度自分の目で見てみたいものの1つです。
モンガータをバスタブの舟でたゆたうひつじの姿は、そこに自分を重ねる想像をしながら描きました。
作画はAdobe Frescoを用いているのですが、モンガータを描く時は色を乗せたり消したり、ひっかいたりぼかしたりとアナログ作画とさほど変わらないと思える工程を経た気がしています。
物語では登場人物がそれぞれの好きな色とその理由に加えて、色が自分の気持ちを楽しくしてくれたり、なごやかにしてくれたりすることも教えてくれます。
作品のテーマは「気持ちを支える色彩を見つける」。
色も自分の気持ちの支えになること、そんな色を自分の好きな色を思い返すことで「再発見」してもらうきっかけになることを期待しています。
明日から卒業制作展が始まります。わたしの展示は人間館2階、情報デザインコース内です。WEBからも作品をご覧いただけます。
たくさんの方に作品を見ていただけますように!
どうぞよろしくお願いいたします(*^^*)
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