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2019明治安田生命J3リーグ第11節ロアッソ熊本対セレッソ大阪U23の個人的展望

2019年6月9日はDAZNにてJ3リーグの実況担当です。
日曜日19KOのナイトゲーム。今日の対戦カードはリーグ戦5連勝中と波に乗るロアッソ熊本対勝ち点差3で首位に肉薄するセレッソ大阪U23です。
個人的な見解ですが試合の展望をお伝えをしていきます。

※追記の可能性あります

■順位の振り返り(10節終了時点)

ロアッソ熊本 6勝2分2敗の勝ち点20で首位
セレッソ大阪U23 5勝2分3敗の勝ち点17で5位

※今年も上位2チームがJ2へ自動昇格。ただしJ2ライセンスを持っていることが条件。

2018年シーズンはFC琉球が優勝。2位の鹿児島ユナイテッドFCもJ2へ昇格。

■過去の対戦成績

今シーズンからJ3リーグで戦うロアッソ熊本はセレッソ大阪U23との対戦経験はなし。
但しトップチームとはJ2時代に10度対戦し熊本の1勝、セレッソ大阪の6勝、3つの引き分けという結果が残る。

■今シーズンの成績

★ロアッソ熊本 6勝2分2敗 勝ち点20   15得点10失点
先制試合:   6試合 5勝1敗(5節のSC相模原戦は逆転負け)
先制された試合:3試合 1勝1分1敗(6節のガンバ大阪U23戦は逆転勝利)
スコアレスドロー:1試合 3節のカマタマーレ讃岐戦
ホーム: 2勝2分1敗 勝ち点8  8得点  7失点 得失点+1
アウェイ:4勝0分1敗 勝ち点12  7得点  3失点 得失点+4
現在リーグ5連勝中(天皇杯含めると7連勝中)クラブ記録は2013年J2在籍時5連勝(34節-38節)
複数得点:6試合
無得点:2試合
無失点:4試合
最多得点:3得点 鳥取(9節)
最多失点:3失点 相模原(5節)

★セレッソ大阪U23 5勝2分3敗 勝ち点17   16得点14失点
先制試合:   5試合 4勝1分(3節の長野戦は引き分け)
先制された試合:4試合 1勝3敗 (6節の群馬戦は2点差をひっくり返し逆転勝利)
スコアレスドロー:1試合 7節の富山戦
ホーム: 4勝1分1敗 勝ち点13  12得点  7失点 得失点+5
アウェイ:1勝1分2敗 勝ち点4  4得点  7失点 得失点-3
複数得点:4試合
無得点:4試合
無失点:2試合 YS横浜、富山(2節・7節)
最多得点:6得点 藤枝MYFC(4節)
最多失点:秋田、八戸(5節・10節)
※現在3試合連続失点中 今シーズン連敗はなし

■試合の見どころ


熊本は前節ギラヴァンツ北九州との九州ダービーを2-1で勝利しリーグ5連勝を達成。
今シーズン初の首位に立ち、クラブ記録タイとなるリーグ5連勝を飾った。
シュートの数は3本と押し込まれるシーンも多かったが、駆けつけた1,300人のサポーターと共に粘り強い戦いを見せて勝ち点3を得た。
その勢いをホームで持続させ、混戦の上位争いから1つ抜けたい一戦。

一方のセレッソ大阪U23はホームでヴァンラーレ八戸と対戦。
結果は前半にミスによる失点が続き3失点。そこからメンバーも変えて攻勢に出るも1点が遠く3-0で敗戦。
今季2度目の3失点での完封を喫してしまった。またホームでは初の敗戦でもあった。
試合終了後悔しさをにじませるコメントを残した選手たち。今回の試合をバネに個人としても、チームとしても変化を見せることができるか?
勝ち点差はわずかに3点の上位対決に注目したい。

■試合の注目ポイント

・ミラーゲームを制するのは?どちらも選手層に少し懸念も
熊本、セレッソ共に今季は4-4-2を採用。
熊本は前節試合中に鈴木、原が負傷でピッチの外へ出るなど今節のコンディションが気になるところ。(高瀬も足をつる場面も)
鈴木のコンディションが問題なければ、スタートは前節のまま。(もしくは田村選手に変わって中原選手の可能性も)交代選手として三島や八久保そして先日北九州でのTMで2ゴールを決めた伊東選手の復帰も明るい材料に。

セレッソも先日韓国のトレーニングマッチに参加。
U23からも山田、安藤、中島、西本もピッチに立ち山田は2ゴールを記録(OAでは澤上、秋山、丹野も出場)
前線予想は前節同様に澤上・安藤が入りサイドには山根・斧澤。ボランチに中島・西本・丸岡の内2人が恐らく出場予想。
DFはU18の選手らが代表で不在のため、J1リーグが行われない今節はトップチームからOA枠として選手が起用される可能性も。
この点は楽しみでもある。

熊本は繋いでポゼッションしながらサイドやスピードのある北村や前線の佐野に預けてゴールを狙う。
セレッソはクロス攻撃をそこまで多く使わずロングフィードや中盤からの縦パスで一気にチャンスをつくる。

ミラーゲームの中、どちらが中盤でボールを保持しチャンスにつなげることができるか。
熊本はボールを上手く回しながら、ロングボールでの裏抜けや前へのスルーパスからチャンスをつくりたい。
一方セレッソは早く奪ってのカウンターを狙う。特に前節あったミスからの失点は避けたいところだが、アグレッシブなプレーを試合を通じてできるかも注目したい。


・セカンドボールの対応、速攻と遅攻の攻防
中盤でのボールの奪い合いも鍵になりそうだが、前節の北九州戦を見ると前線からの守備にかなり圧力がかかっていた印象もある。
その点はセレッソも対八戸戦で同じことが言え、その点をどのように修正・対策をするかも重要になりそうだ。

熊本は中盤の岡本・上村は運動量も多くボールを奪う力は強い。更には状況を見てDFやGKを含めてのビルドアップを行うことや、サイドを使って攻撃を仕掛けるシーンもある。
セレッソも相手のプレスをパスでかいくぐってDFの裏のスペースを狙えるとチャンスが生まれる。
前節の八戸戦も奪ってから空いたスペースに山根がもらいシュートシーンまで持って行くシーンもあった。
ミスなくボールを繋ぐことで、セレッソは2試合振りのゴールをこじ開けたい。


個人的な注目選手とその理由

ロアッソ熊本 背番号13 #北村知也 選手
現在2試合連続ゴール中。
大卒ルーキーとして小笠原と同様にチームの主力としてここまで定着。
裏への抜け出しやシュートのセンスも高い。今シーズン佐野が記録している3試合連続ゴールを狙う。
年齢的にもU23の選手らと同世代でもある。近い年代同士の対戦ということもあり活躍に期待がかかる


セレッソ大阪U23 背番号40 #安藤瑞季 選手
安藤選手は決定率が60%近くと驚異的な数値を誇る。
しかしながら前節は連携が上手くいかずにゴールに迫る迫力を消されていた。
韓国でのプレシーズンマッチにも帯同しトップチームでプレーする選手とも戦った。
その経験を生かしてゴールやアシストという数字に残る結果を示しトップチームへアピールしたい。


ロアッソ熊本は現在首位。リーグのカテゴリーは違えどクラブタイ記録のリーグ5連勝と波に乗る。
試合に勝利してクラブ新記録、そしてホーム3連勝を飾りサポーターと共にカモンロッソで勝利を分かち合えるか。
一方のセレッソは前節の悔しさを試合を通じて自分たちでその変化を伝えることができるか。
九州出身の選手も数名いる中(安藤・斧澤・圍・野村選手等)若き桜の戦士たちも勝利を、そしてトップへのアピールにしたい一戦。

2019年6月9日DAZNで19時~KOです!

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