キンチョウ

2019年のJ3リーグも残り11節。優勝・昇格を決めるのはどのチームか?

#J3リーグ は今シーズンも熾烈な争いが続いています。

シーズンも先日で23節が終了。34節の最終節まで残り約1/3の11試合を残すのみ。優勝・昇格の権利を得ることができるのは上位2チームのみ。

次節の35節まで2週間が空く中で、終盤に向けてどんな準備を行うか注目が集まります。過去の数値も踏まえて個人的な注目ポイントはお届けします。

現時点の順位表(第23節終了時点 2019.9.15)

▽2019年シーズン第23節終了時点の順位表▽(Jリーグ公式サイトより出典)

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首位のザスパクサツ群馬から4位の藤枝MYFCまでの勝ち点差は僅かに2。

群馬はクラブ新記録を更新するリーグ6連勝。追う熊本は5試合負けなしの3連勝。北九州も4連勝。藤枝MYFCは3試合負けなしも23節は引き分けて4位後退。

カターレ富山は4位との勝ち点差は7も3連勝で追撃。次節は勝ち点で並ぶ鳥取と対戦。鳥取にとってもこの試合が大きな分岐点になる可能性が高い。

得失点差で見るとリーグ最多得点の群馬と、リーグ最少失点数の北九州が有利。勝ち点差で並んだ際には影響の出る得失点の差は終盤にかけて重要な指標になりそうだ。

過去の上位チームの結果は?

▽2014年のJ3リーグ最終結果▽(Jリーグ公式サイトより出典)

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ツエーゲン金沢が勝ち点75、そして2位のAC長野パルセイロが勝ち点69で入れ替え戦へ。(当時は各チームと3試合対戦)長野は讃岐に敗れJ3残留。

▽2015年のJ3リーグ最終結果▽(Jリーグ公式サイトより出典)

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レノファ山口FCとFC町田ゼルビアが勝ち点78。山口は圧倒的な得点数96でJ2へ昇格を決めた。町田は入替戦で大分に2勝しJ2昇格を決めた。

▽2016年のJ3リーグ最終結果▽(Jリーグ公式サイトより出典)

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ホーム&アウェイの2試合制となった2016年は降格してきた大分が勝ち点61で優勝。1年での復帰を決めた。そしてJ2から降格してきた栃木SCは金沢と対戦するも敗戦し1年でのJ2復帰とはならなかった。

▽2017年のJ3リーグ最終結果▽(Jリーグ公式サイトより出典)

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シーズン終盤までもつれた2017年。最終的に秋田がJ3初優勝もライセンスの関係で昇格できず。そして2位に入った栃木がJ2昇格を決めた。当時鹿児島に在籍していた藤本はこのシーズンを最後にJ2の大分へ個人昇格を決めた。

▽2018年のJ3リーグ最終結果▽(Jリーグ公式サイトより出典)

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先日引退を発表した播戸選手が在籍していたFC琉球が最速でのJ2昇格を決めた2018年。残り4試合を残した第30節で昇格を決めた。熾烈だった2位争いは鳥取が終盤猛チャージを見せるも、鹿児島が振り切り両チーム初のJ2昇格を決めたのが昨シーズン。

平均的な昇格ラインは69

2014年~2018年の5年間で上位2チームに入ったチームの1試合あたりの勝ち点平均は2.028

今季は34試合なので計算すると約69の勝ち点が現実的なラインになりそうだ。

※因みに過去1試合あたりの勝ち点数が最小で昇格を決めたのは2018年の鹿児島ユナイテッドFCで1試合あたり1.78の勝ち点。これに照らし合わせると勝ち点61が昇格にために最低確保する必要がある数値であると算出できる(あくまでも過去の実績で)

とはいえ混戦が予想される今シーズン

群馬は高澤が得点ランキング1位に入り、熊本も北村が自身の誕生日に2試合連続のゴールを決めた。北九州は補強が奏功し、北川は3試合連続途中出場からゴールを奪っている(5本のシュートで4得点と驚異の決定率80%)。

また、藤枝MYFCの森島もすでに2桁得点も決めており、最後まで目が離せない展開になりそうだ。

そこに富山・鳥取が割って入るか。個人的に気になる今後の対戦カードを挙げたいと思う。

ザスパクサツ群馬:VSギラヴァンツ北九州(11月17日)
最多得点と最少失点の対決


ロアッソ熊本:VSカマタマーレ讃岐(9月29日)
今季降格組。負けられない讃岐と勝たなければいけない熊本。アウェイ4連戦の2戦目


ギラヴァンツ北九州:VSロアッソ熊本(11月10日)
ホームで悔しい結果になった北九州はこの終盤の熊本との対戦は大きな一戦になるはず


藤枝MYFC:VSザスパクサツ群馬(10月5日)
上昇気流に乗りたい藤枝にとって上位との直接対決は最短でこの群馬戦。ここで結果を出し再び高みを目指したい。

J2の残留争いも熾烈な中、J2のサポーターにとっても上位争いは気になるところ。個人的には次節までの2週間は大きな転換点になると思っています。

ケガ人が帰ってくるケースや、夏の新加入選手の戦術浸透やスカウティング等も含めて本当に楽しみです。

もちろん上位争いだけではなく、プロとして取り組んでいる全てのチームの選手たちがチームの勝利や個人の躍進を図っていくと思います。

J1やJ2だけでなくすべてのカテゴリーを見ると、またサッカーが、Jリーグが楽しめるかもしれませんね。

因みに私は34節のセレッソ大阪U23対AC長野パルセイロの試合をDAZNにて実況担当予定です。連敗で苦しむセレッソ大阪U23と4試合振りの勝利を狙うAC長野パルセイロ。終盤に向けた両チームの良い部分をお届けできるようしっかりと準備して臨みたいと思います。

Kotokake 代表 能政夕介

立命館大学産業社会学部卒。大学時代、RBC(立命館大学放送局)にてアナウンサーとして在籍。
ラジオDJやステージの司会を行う中で「人に伝える」ための方法やコンテンツ作りの楽しさを知る。
立命館大学卒業後は楽天(株)に就職し、インターネットを通じたマーケティングやコンテンツ開発から、楽天市場に出店する店舗様の売上を上げるコンサルタントを経験。その後独立をする。

現在はフリーアナウンサーとしてDAZNやスカパー等でスポーツ実況も担当している。
その他にも結婚式、イベントの司会や企業・高校・大学等へコミュニケーションの講師としても活動中。
「話すことが楽しい!」と思える人を増やすために、学生から主婦まで幅広くオンラインや直接指導等を行っている。

【過去の出演歴】
DAZNにてJリーグ中継(J1/J2/J3)、スカパーにて天皇杯やユースの試合等も担当。
その他にもなでしこリーグやアメリカンフットボール・ラグビー・高校野球の実況担当経験もあり。

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