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CTI上級コース完了(2/3) 〜 学びに役立ったこと

こんにちは。コーチの藤田琴子です。

2024年1月に完了したCTIの上級コース。第二弾は「学びに役立ったこと」という軸での振り返りです。受講生/クライアント/コーチとしてCo-Activeコーチング®を体験し、学びまくった半年間。ありとあらゆることが学びに繋がったのですが、その中でも、特に学びを深めることに役立ったことについて書いてみたいと思います。

第一弾の「大変だったこと」についてはこちらから。


1. マイコーチとのコーチング

上級コースの受講要件に「CPCC(Certified Professional Co-Active Coach)、かつPCC(Professional Certified Coach)の資格を持つコーチをつけていること」があり、コース中は最低、1ヶ月に1回のコーチングを受ける必要があります。ありとあらゆることが学びに繋がった半年でしたが、一番貢献したのは、マイコーチとの隔週でのコーチングでした。

1) コーチングの頻度を隔週にした

7月にコーチングを開始した時点では3週間に1回だったのですが、8月中旬以降、「隔週の方がよさそう」と感じたので、頻度を上げることにしました。

2週間に1回だと「短距離走を繰り返している感じ」で、常にゼーゼー・ハーハー、息切れしていました。苦笑 でもその分、学びも変化も確実に加速したと感じています。

上級コース中は、毎回のコーチングで話したいことが溢れていました。「誰に何を提供したいのか?」「どんな世界を創りたいのか?」「人生の目的は?」「本質的な変化とは?」など、「コーチとしての在り方」に直結するテーマが多く、自分を深く知るための大きな助けとなりました。そして、コーチングとコーチングの間に行動し、「学習と行動」のサイクルを高速で回していきました。

そして、1月に上級コースが完了してからは、頻度は3週間に1回に下げています。学んだことを馴染ませていく期間に入ったので、今はこれぐらいがちょうどいい感じです。

2) コーチングを録画した

コーチングを受けている間は、クライアントとしてどっぷり自分に向き合いたかったのですが、「ベテランのマイコーチが、クライアント(私)にどんな風に関わるかからも学びたい!」と思っていました。

でも、メモを取りながら、クライアントとコーチの視点をウロウロしちゃうと、集中できずにクライアント体験が深まらなそうだな、と… そこで許可をもらって、自分のコーチングを毎回録画することにしました。

コーチングを録画することで、セッションの間はクライアントとして自分に集中し、録画を見る時にはコーチ視点でマイコーチの関わりから学ぶことができました。

実際、録画を見直すと、クライアントとして受けている時には全く気づかなかった様々なコーチのスキルや在り方に気づくことができました。

「この中断がなかったら、この気づきは絶対に起きなかったな…」
「こうやって思考から感覚に戻すのか!」
「直感って、こうやって投げたら押しつけにならないのか」

など、学んだことの実践を目の当たりにし、ものすごく勉強になりました。

また、コーチからの問いを書き起こしていると、抽象的な問いが多く、プロセスをメタの視点から俯瞰させ、視座を上げる問いが多いことに気づきました。そして、これがとってもパワフルだし、本質的な変化を呼び起こす!ということにも。

  • 変化について話していると…
    →「その変化が起きたのは、ことこさんの中で何が変わったから?」

  • 自分で自分に許可が出せたことを話していると…
    →「ことこさんの中の何が許可を与えたんですか?」

  • 気づきについて話していると… 
    →「今のことこさんのテーマは何?」

などなど。インパクトの大きかった問いは、そのまま自分のコーチングに活用しています。特に「その変化が起きたのは、あなたの中で何が変わったからですか?」という問いは大好きで、めっちゃ使ってます!(私のクライアントさんには心当たりがあるかと!笑)

コーチから受けて、特にインパクトのあった問いについては、こちらから。

上級コース受講に加えて、コーチングを隔週で受けるとなると、かなりの投資にはなったのですが、自分のコーチングをクライアント体験としてだけでなく、コーチ視点での学びに活用することで、投資に見合った、いや、それ以上の、かけがえのない収穫があったと感じています。

3) コーチングとコーチングの間にジャーナルを書いた

毎回、とっても濃いコーチングだったので、コーチングとコーチングの間も気づきが止まりませんでした。気づきがポロポロと零れ落ちていく感じがもったいなく、ジャーナルをつけることにしました。書いていると「これはコーチにも読んでもらいたい!」と感じ、コーチに頼んで、セッションの前日に送り、事前に読んでもらうことにしました。

毎回、結構な量になっていたのですが、最高記録は11月下旬の2週間で、A4で23枚!!!今振り返っても、尋常じゃない覚醒状態でした… 苦笑 朝、瞑想を20分しただけで、A4にぎっしりと気づきが埋まる状態で…

「こんなに大量の文章を送りつけられたコーチは、一体どんな反応をするのだろう!?」

分かってもらいたい期待と、分かってもらえなかった時の孤独と恐怖を想像すると、気がどうにかなってしまいそうな中、コーチングを迎えました。 

そして、マイコーチの反応はというと、

「たくさん書いたね〜!今日は、これだけ書きたいことが溢れていることこさんに好奇心を向けて、話を聴かせてもらいますね!」

おおおおお、そうきたか〜!「ザ・事柄満載」な私に対しても、「その人すべてに焦点を当てる」を貫いていて、もう、さすがだ〜!と脱帽でした…!

因みに、この気づきジャーナル。23枚書いた後の2週間は、「違う行動を試してみよう」と一切書くのを止めました。最初は気持ち悪くて、不全感が半端なかったのですが、「このまま続けるのは、精神衛生上良くなさそう」という感覚もあり、グッと我慢。その分!?12月はnoteを書くことで、外にエネルギーを発散していました(書く方向性が変わっただけ!?苦笑)。

因みに、コーチング体験についてはYouTubeでも語っています!
コーチングってなに?コーチが語るクライアント体験〜

2. 個人スーパービジョン(SV)

上級コースの目玉ともいえる、個人スーパービジョン(SV)。個人SVでは、実際のコーチングセッションをクライアントさんの許可をいただいて録音し、それをスーパーバイザーに聞いてもらい、直接フィードバックを受けます。半年を通して、2人のSVから3回ずつ、計6回のSVの機会がありました。

個人SVは、自分の現在地を知り、Co-Activeコーチング®を体現していくために必要なことを確認する貴重な機会でした。実際のセッション録画を聴いてもらうため何の「言い訳」もできず、「まな板の上の鯉」とはまさにこのこと!!!苦笑

ドキドキでしたが、個人SVは一対一の学びの場なので、個別具体的なアドバイスをもらえるのが、大変ありがたかったです。特に、少しずつスキルが身についてくると、相反する資質やスキルをどう両立させればいいか、そのバランスに悩むことが増えました。

「レベル3で傾聴しながら、必要なときにはパッと中断する」
「レベル3で傾聴しつつも、コーチングのハンドルを握る」
「直感を早く出し過ぎず、クライアントさんのスペースを尊重する」

など、CoとActiveのバランス、緩急のつけ具合など、どうすれば…!?と迷うことが増えていたので、SVから個別的にフィードバックを頂ける機会は本当に貴重でした。

1) 苦手意識のあった指針を集中的に扱った (6回中3回)

Co-Activeコーチング®の3つの指針、フルフィルメント、バランス、そしてプロセス。その中でも、バランスコーチングに苦手意識がありました。2021年4月にバランスコーチングを受講した時には、そのステップの多さ&複雑さにボーゼン… 苦笑 また、正直なところ、バランスコーチングの「よさ」「効果」についてもあまり実感できずにいました。

が!上級コース中の身としては、避けて通るわけにもいかず。「苦手なバランスコーチングこそ、SVに出すぞ!」と決めました。SVに出すためには、実際のコーチングの場でバランスを指針として選び、実践する必要があり。「がんばれあたしー!!!」と自分を鼓舞しつつ、笑、バランスコーチングに取り組みました。

SVでは、最初は視点の広げ方や場の変え方、そして、コーアクティブ・ストラテジーと、順を追って音源(録音したセッション)を提出するようにしました。そして、「バランスコーチングは、クライアントの無自覚の前提に気づいてもらうことが肝」というポイントを教えてもらい、

「視点と場は異なる。ちゃんと場を変化させる」
「毎回、視点を言い抜く」
「新しい視点をどう人生に活かすかが大事。そこまでちゃんと落とし込めるようサポートする」

と、階段を上がるように目標を設定し、少しずつ実践に活かしていきました。このきめ細やかな目標設定は、個人SVならではでした。

貴重な6回のSV。質問したいことは山ほどあり、どのポイントについてアドバイスいただくか毎回迷ったのですが、結果的には、思い切って3回のSVをバランスコーチングに費やして良かったと感じています。

2) 事前に疑問点や質問事項を整理し、SVと共有した

個人SVの時間は1時間。最初の10分ぐらいはチェックインとして、上級コースの進み具合の確認や前回の振り返りに使い、その後、20分間音源を聴きます。そのため、SVそのものの時間は30分程度で、毎回、あっという間に時間が過ぎました。

そのため、「絶対にこれは理解したい!」というポイントを整理し、SVに事前にメールで、
- そのセッションをSVに出した理由/背景
- 課題と感じていること
- 質問

を結構詳しく伝えていました。

また、基本的には「同じSVに見てもらうのは同一クライアントさんとのセッション」というルールなのですが、きちんと理由を説明したところ、別のクライアントさんとのセッションについてのSVをしていただいたこともありました。

事前準備をしっかりすることで、質問し損ねることを防げましたし、貴重なSVの時間を最大限に活用することに繋がったのではと思います。

3. 音声教材

上級コースに登録すると、ウェブライブラリー上の様々な教材にアクセスできるようになります。そこにはCTIファカルティによるデモコーチングが格納されており、大変学びに役立ちました。

鮮やかで無駄のないコーチング。30分弱で初対面の人に対してバンバンと本質的な変化を起こしていくベテランコーチの関わりを聴いていると、Co-Activeコーチング®の可能性を感じましたし、「私もこんなコーチングができるようになりたい!」とモチベーションが高まりました。

1) 早い段階で音声教材を全部聴いた

マイコーチから「とにかく良質のコーチングをたくさん聴くといいよ」とアドバイスを貰いました。そして、上級コースが始まった直後、7月末のコーチングで、

「次のコーチングまでに、上級コースの音声教材を全部聴いてください」

との挑戦が…!!!汗

「バカンス中なので無理です!家族との時間を優先したいし、8月末までには全部聴きます!」

と速攻で逆提案したものの、苦笑、結局、海を見ながら次のコーチングまでに全部聴きました。

「デモは間が大事だから、等速で聴いてね」と言われたものの、そこは守れず1.5倍に早回ししてしまったのですが、それでも、早い段階で一先ず全部の音声教材を聴いたことはとてもよかったです。それにより、これから学ぶことの全体像が見え、自分が注力すべきことが把握できました。「地図」が出来たので「現在地が分からない」という不安がなくなり、その後は「白地図」に色を塗っていく感じで学びを深めることができました。

ナイスな挑戦をしてくれたコーチに感謝です!(かなり大変でしたが。苦笑)

2) 「ポッドキャスト」で心の支えとなるエピソードを見つけた

音声教材には、CTIのファカルティー4-5名が特定のテーマについて意見交換をする「ポッドキャスト」もありました。テーマは「協働関係」「サボタージュ」「本質的な変化」など。CTIファカルティーの方々の仲の良さが伝わってきて、聴いているだけでなんだか嬉しく楽しい気分に!でも、終始楽しそうに話していても、とっても深く鋭い話も多く、ポッドキャストも繰り返し聴きました。

どの回も、ファカルティーの皆さんがご自身の体験を率直にシェアしてくれているのですが、クライアントとしての体験談が特に興味深かったです。心に残ったエピソードはたくさんあるのですが、中でも「本質的な変化」についての回で、

  • 本質的な変化はクライアントにしか分からない(こともある)

  • コーチング中は、全く、なんにも、変わっていないように見えても、その後、本質的な変化が起きることがある

  • とにかく、諦めずに、その「人」に関わり続けること

というのがずっしりと響きました。エピソード自体はとっても面白くて、何度聴いても大笑いしちゃうのですが(しかも同じところで!笑)、そこには4つの礎のエッセンスがぎゅっと詰まっている気がしました。

諦めずに、その人(ファカルティー)に関わり続け、本質的な変化を呼び起こしたコーチの在り方を想像しながら、私もそう在りたい、と心に刻んでいます。

まとめ

こうやって改めて振り返ってみると、上級コースの半年間は「守破離」の「守」を意識し、とにかくCo-Activeコーチング®を自分の中に取り込もうと試みた期間でした。

これまで、カウンセラー、コーチとして、様々な療法やアプローチを通して、たくさんのクライアントさんと関わってきました。その分、他のやり方でも何とかできる部分もありました。

でも、「この半年間はCo-Activeコーチング®の筋肉を鍛えるんだ!」と決め、まずは型を学び、習得することを目標としました。それもあり、個人SVは対人支援に関わるものとして、既についてしまった「癖」に気づくための非常に貴重な機会となりました。

Co-Activeコーチング®は、金太郎飴のようなコーチを量産することを目指している訳では全くなく、コーチそれぞれの「らしさ」をとても大切にしています。そのため、「この学びを踏まえて、どういうコーチでありたいか?」という次の問いが出てくるのですが、まずはCPCC®取得を目標にし、その後、「破」「離」のステップに進んでいきたいと思っています。

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!

そして、、、最初は第二弾のこのnoteでおしまい、と考えていたのですが、「得たこと」についても記しておきたくなったので、第三弾に続きます!笑

コーチ
藤田琴子

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