単語は簡単なのにゾウを知らなきゃ理解できない英文【インターネットで学ぶ英語表現6】
さて、またまたmeme(≒オモシロ画像)の話。今回は社会・文化的背景を知らないと100%理解したとは言えない一例を紹介します。
英語memeを理解するために必要な力
何度も書いているとおり、英語圏のmemeを理解するには3つの知識が必要です。
①英語力(特にイディオム)
②社会・文化的背景
③memeの定型
問題:この英語、どういう意味?
ではこちらのmeme、日本語に訳せますか?
前半の日本語訳
”ある子に「きれいだよ」と100万回言っても、その子は気にかけない。(でも)一度でも「太ってる」と言えば、絶対に忘れないだろう。”
英文自体は難しくありません。言いたいことも分かる。言われた方は一度でも傷つきますからね。ここでのゾウは、サイズが大きい人のメタファー。
後半の日本語訳
”なぜならゾウは絶対に忘れないから。”
重要なのはこちら。実は英語圏ではゾウ=記憶力がいいイメージで通っているんです。アメリカ発のクラウドサービスEvernoteのロゴもゾウ。
映画「ズートピア」では、そのイメージを逆手に取ったシーンがありました。
ゾウ=何でも覚えているというイメージがなかったら、特に印象に残らないシーンでしょう。
日本人はゾウを見て「お鼻が長いのよ~」と歌が浮かぶかもしれませんが、特定のイメージはないですよね。
文化を学ぶのも英語学習の一部
elephants never forget.=ゾウは決して忘れない。
傷つくことを言われたからってだけなく、言われたのはゾウ。だから忘れない、ってわけです。
この英文を日本語に置き換えるのは簡単。でも単語を知っているだけでは、その奥にある意味には気づけませんね。特定のものごとに対してそれぞれの文化が持つイメージを知るのも、英語学習の大事な要素かなと思います。
ではまた来週。
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